Mind Palaceがない代わりに

来年には大学生じゃなくなるのでタイトル改めました。

somlの1週間煮込み (次回観劇までの期間に考えたこと置き場)

当日

2日目

観劇してから毎日CDを聴き、幸せな気持ちになったり、あれ?地獄だが?ってなったり兎にも角にも考えまくっているので来週の2回目までに考えたことを書き残そうかなと思います。

 

帰り道はなんか幸せで満たされていて心がぽかぽかしたり目に涙が滲んだりしていたのだけどお話を思い返せば思い返すほど何に対してそんな気持ちになっているのかわからない不思議。

 

心は温泉、頭は地獄みたいな。ディテールを思い出すほどに闇を見つける。私の中で闇ミュージカル枠にしっかり分類されつつある。オーラが光なのに本質が闇よりなのよ。

 

子供時代の2人の愛らしさにはほわほわする。心がぽかぽかする残りの成分はもはや音楽だけなのではないかという気までしてくる。音楽が優しくて訳詞も柔らかくて心があっためられる。

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おえかきした〜 エアーはたきがかわいいんよ

 

3日目

トーマスは自分の記憶の中のアルヴィンと向き合い、弔辞を書くという約束を果たした。あの後トーマスは作家としてどう生きていくんだろう。そこにない物語だけど考えずにはいられないよ。

自分の書いた物語の発想源がアルヴィンであることに気づいてなかったけれど、アルヴィンのことばかり書いてきた。これに気づいたトムは

①記憶の中のアルヴィンを描き出し続ける?

何千もの思い出を一生かけて書き続ける?ロマンチックすぎる呪いじゃないか。ないかもしれないけど全て書き切ってしまったらどうなるのか。アルヴィンとの思い出は彼の死によって一生更新されない、増えない、その中から書き続けるって辛すぎやしないか。

②別の題材で書く?

私は現時点で、トムにあった才能は「描き出す」才能で、「物語を作る」才能ではなかったと思っている。

追記感想で「観劇中、バタフライの時の万里生アルヴィンのあの表情はトーマスが飛び立ってしまうことに対してなのかなって思ってたけど、それに加えて自分が与えたインスピレーションがトーマスに翼を与えてしまったことに気づくみたいなのもあるかもしれない。ただトーマスの旅立ちを確信して悲しんでいる顔には思えなくて。」って書いた。ここについてバタフライの歌詞を考えて少し追加すると、

トーマス🦋はアルヴィンっていう着想の源の羽を得て飛び立っていく

トーマスは風であり、全ての始まりはアルヴィン🦋の羽ばたき

っていう2つの見方が出来るかも〜って考えた。どちらにしてもトムはアルヴィンなしで物語を書き続けられるのかわからないなって。ということは①になるんだろうか。

 

それはそうと、弔辞を読むアルヴィンに本物の才能があると気づいてしまうトーマスの図、平方のお家芸が発動してて最高でしたね🥺

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友人とノリでスマホケース作ろってなってそれ用に描いたし注文までいった。ちょいとカーラーが芋虫みたいになっちまってるが気にしないのさ🦋

4日目

死ぬことって呪いになるよな。アルヴィン・ケルビーしかりアンリ・デュプレしかり。アルヴィンがトムを呪おうとしたわけではないと思うけど。

 

死者が死に至った経緯や心情がわからないまま物語りが進んでゆくところはDEHにも通ずるものがあるなって思ったり。

 

ミセス・レミントンの‘Cause mrs. Remington knew that the battlefield of childhood was easier with two. 「子どもの世界だって大変だから二人の方が心強いと」ってめっちゃ素敵。バトルフィールドなのね。

 

"There's gotta be thousands of stories in the head of yours. Tom. Just pick one and write it down."って台詞はバタフライの前とかSaying Goodbyeのところとかで繰り返されるけどアルヴィンが一言一句変わらずに同じことを言うとは思えない。強く印象に残っているから記憶の中のアルヴィンにいろんな場面で言わせてしまうんだろうな〜って考えたら「トムの記憶の」アルヴィンっていうのが強調されて辛くなってした😂

 

首へのキスについて。なんでその場所なのか頬とかではないのかって考えてたんだけど、その前にアルヴィンが香水を嫌がってハグを避けるところと関係してるのかもって思ったり。

 

昨日はトーマスには描き出す才能しかないって書いちゃったけど1876では、アルヴィンが送った本であるとはいえ、その本から感じ取ったことやそこから考えたことはトーマスの発想力だしユニークな考え方だな〜と思った。

 

そういえばスマホケースもう印刷に入ったらしい。

5日目

滝について考えていたけどこれは明日映画見てから深めた方が良さそう

6日目

どうか無理しないでほしい。演者さんももし辛かったら今後の公演を中止にしてもいいと思う。お金とか会社とか契約とか色々あるだろうけど演者さんの心が守られていますように。

 

素晴らしき哉、人生!』見ました。クラレンスに出会うまでが辛すぎて(特に子どもに当たるシーンが😭)、トムとアルヴィンはこんなハードな映画を毎年観てたのか!?ってなってたんですけど後半怒涛のカタルシスでしたね。

 

アルヴィンの衣装はクラレンスよね。

①アルヴィンは独立記念日で町から出ない自分をジョージに重ねている

クラレンスの仮装をしたのはトーマス

③劇中のアルヴィンはトーマスの頭の産物

④「ベルが鳴るのは〜」をアルヴィンはいつも言う

あの衣装のアルヴィンは生前のアルヴィンの存在の大きさをトーマスに示すクラレンス(ジョージに彼の存在が町のみんなにとっていかに大きいかをしめしたみたいに)なのかな。生前にアルヴィンがクラレンスの服を着たってエピソードは語られてないから、トーマスの頭が勝手に着せてると思うとなんかかわいいな。

7日目

あーーー明日だーー!楽しみだけど見たら私の2回目が終わっちゃうよーやだー😩

 

なんにせよ、ホリプロさん!どうか、どうかライブ録音CDを販売してください。何卒!

ボーナストラックで平方アルのミセス・レミントン、万里生トムのバタフライ、水色版雪の中の天使入れてくれたら泣いて喜びます。

 

当日電車の中

変わらないアルヴィン、変わってゆくトムってどっかで書いたかもしれないけどちょっと捉え方変わってきたかも。劇中でもアルヴィンが成長していると感じる瞬間がどこか思い出せないけどあって(今日確認するポイント)、それとは別にアルヴィンはトムが大人になっていくよりずっと早くからアルヴィンとして完成しているなーというのを感じる。

 

この物語は「真綿で首を絞める」物語にもなり得たしアルヴィンの死はトムへの呪いにもなり得たけれど、そうはなっていないと(私は)感じられるところが深く考えたくなる魅力だよなと思います。あくまでもトーマスと観客にもたらされるのは救い。