もろもろが落ち着いてきて、映画館に行く余裕も出てきました。それなのに地元の映画館でドンブラの上映がなくて見に行けませんでした。なんでなの。
がっつりした観劇は0か。ミュコンが2本。来月から観劇もぼちぼち増えてくるはず。
ちなみに今月からミュージカル関連のニュースを独断と偏見でまとめ始めました。Twitterがいつ滅びるかわからないから。はてなブログだっていつかは滅びるのかもだけどさ。
- 🎞 రౌద్రం రణం రుధిరం (RRR, 2022)
- 🎭 Musical Meets Symphony 2023 "DIVA" 5/4
- 🎞 Guardians of the Galaxy Vol. 3 (2023)
- 🎞 Cloud Atlas (2012)
- 📚 ナオミ・オルダーマン『パワー』
- 🎞 ドライブ・マイ・カー (2021)
- 🎞 Show Boat (1951)
- 🎭 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』5/17 S
- 🎞 Howard (2018)
- 🎞 Tár (2022)
- 📺 The Power (2023)
- 🎭 柿澤勇人デビュー15周年記念LIVE “First And Last”
- 🎞 岸辺露伴 ルーヴルへ行く (2023)
- 🌟🌟🌟🌟🌟
- 私的ヒットチューン
🎞 రౌద్రం రణం రుధిరం (RRR, 2022)
やっと見に行けました🤩 初インド映画!めちゃくちゃ面白かった。劇場で見終わった瞬間手放しに「面白い!!!!」ってなれたのが久しぶりだったので大興奮。植民地支配に対する抵抗を圧倒的なエンターテイメントに仕上げるだけの力に圧倒された。怒りがあるからこその爆発力。しかも最終的には神話になっていくとは。神様の像の背中の籠に弓がたくさん入ってるのに気がついた時のビームの顔が忘れられん。もう神様の衣を身につけたラーマが現れただけでも「やべーーー!!!」ってなったのにそこで流れる曲の歌詞の内容も内容だし、なによりアクションがかっこいいしで半狂乱になってしまった。神ラーマのビジュがあまりにも好み。
ラーマはビームの歌による革命、武器を伴わない革命を志したからビームを解放したっていう感じだったのに、最後しっかり銃を村に持ち帰ったので「???」ってなったりもしたけれど大団円とエンドロールで全部押し切られてしまった。
あとインターミッション!ってドーンと出しながら全く休憩させてくれないの笑った😂
🎭 Musical Meets Symphony 2023 "DIVA" 5/4
コンサートでこんなにも心をぐわんぐわん揺さぶられたのは初めてかもしれない。最高でした!!
🎞 Guardians of the Galaxy Vol. 3 (2023)
⚠️新作ネタバレアラート⚠️
最近のMCUと気が合わないと言い始めてはや数年。知らぬ間にフェーズ5に突入していたのですね。(結局フェーズ4で好きだったのは、バキつばとBWくらいかもしれない。)マルチバース問題に「繋げる」ことが最優先事項となり、1本の映画としての質が蔑ろにされる中、今作は久しぶりに「うん、よかった」と思える作品に仕上がっていました。vol.1やvol.2で感じたような血が沸き立つような高揚感がなかったのは寂しかったけれど、GotGの物語が「納得できる」形でまとまったことに、少しほっとしました。まあ高揚感については、GotG特有の不謹慎なのに笑えるっていう展開が少なかったのと物語が全体に湿っぽかったのもあるけれど、私がクリプラを手放しに愛せなくなったこととかも関係しているだろうからな。。。
今作で何よりも良かったのが「ガモーラの描き方」です。別存在であるにも関わらず同じ人間であるがために「ガーディアンズが、クイルが、観客が愛したガモーラ」を期待される彼女が「どこに居場所を見つけるのか」にすごく注目していました。ガーディアンズのメンバーへの共感、そしてチームアップがありつつも、「このガモーラ」にとってはラヴェジャーズが家族でありホームであると示されたのがなんだかとても嬉しかったです。GotGは、それぞれの生き方・選択を肯定して賛美する多様性の物語だと思っているので、それが体現された展開に心を打たれました。
あと「クイルの描き方」も面白かったなと思っています。ヒーローたちはどんなに辛いことがあったとしても立ち直ることが要求され、多くのヒーロー映画では彼らが再び立ち上がる姿を感動的に描きます。でもクイルは「立ち直れないヒーロー」として描かれていて、この物語ではそれを責めることもせず受け入れているんですよね。それが良かった。冒頭で描かれるアルコール漬けになったクイル、「自分が世界を終わらせた」という発言、危篤状態のロケットを前にした時の「母親も、ヨンドゥも、ガモーラも亡くして、その上ロケットまでなんて」という台詞。彼は他のヒーローたちのように立ち直ることができず、ずっと苦しんでいたんだということがわかります。そして最後に、彼が自分の人生と向き合う決心をして、ガーディアンズの活動から離れたこと、あれはある種の休養でもあり、クイルの心の柔らかさやヒーローが心を休めることを肯定してくれるようなあたたかさがあったと感じています。
それにしても「確実にロケットは死ぬよな」と思いながら鑑賞していたので、まさかの生存確定が嬉しすぎましたよ。ガン監督「誰か死にます」とか言ってなかった?私はロケット贔屓だからさ〜。よかった〜。アライグマの寿命とか調べて落ち込んでたのよ。
🎞 Cloud Atlas (2012)
やっぱり好きだな〜。定期的に見返したくなる作品。ソンミのメッセージの中に「善行と悪行が未来を形作る」というものがあるけれど、今作においては、より善行であったり良心であったりが後世にバトンを繋がるっていう部分にフォーカスしていて、とても希望が持てるところが好きです。それから行いだけでなく、言葉や音楽といった文化が時を超えていくというテーマもいいですよね。アダムの書いた航海日誌を読むフロビシャーのシーン(とA half-read book is a half-finished love affair.っていう台詞)やソンミの演説が刺繍によって本にまとめられている描写が特に好きです。それから音楽には詳しくないけれど、クラウドアトラス六重奏を聴きながら、主題を徐々に変化をつけて繰り返すところが、同じ魂が形を変えて物語を紡いでいく今作にぴったりはまっているなと思ったりもしました。
私はやはり、フロビシャーパートが好きなんですよ。フロビシャーの話す言葉が好きだし、ウィショーさんが唱えると何倍にも魅力的になりますよね。フロビシャーとシックススミスの魂が結ばれる時代もきっとあるんだろうなと信じています。そしていつかエディンバラに行ってスコット記念塔に登りたいです。
📚 ナオミ・オルダーマン『パワー』
とっっっっても面白かった〜⚡️
今作は、あるとき突然、女性たちに電撃を生み出す力が宿り、それをきっかけに男女間のパワーバランスがひっくり返っていく様子を描いたSF小説。男女間の力の強さが逆転することで、社会的な立場も逆転していくのだけれど「女が支配する側になれば上手くいく」というような楽観的な物語にはなっていないのが面白いんですよ。むしろ力を手にした女性たちの支配する社会を徹底してディストピアとして描くことで、現在の男性優位の社会における女性の苦しみを描き出すことに成功しています。
中でも印象的なのが、今作で唯一の男性の語り手であるトゥンデの言葉。男女の支配関係が逆転した時に初めて、彼は「夜道を1人で歩くのが怖い」と感じるんですよ。でもこれは女性が常に感じてきた恐怖なんですよね。
だからこそ物語の序盤で抑圧された女性たちが力を使って男性を圧倒していく姿には、私自身とても共感して気持ちが高まりました。いいぞ、もっとやれ。これまでのお返しをするんだ、って。でもエスカレートしていく女性から男性への暴力には「はっ」とさせられました。私がこの物語の中で生きる女性だったとしたら、変革の機運に心を掴まれて、一瞬にして暴力的な支配者になるかもしれないと。そんなこんなで、私にとっては戒めのような作品でもありました。
グロテスクな世界を描くことで正反対のメッセージを届けるという意味ではAmazonのドラマ『ザ・ボーイズ』に通ずる部分もあるかもしれません。『パワー』も今年からAmazonでドラマ版も配信されているのでさっそく見始めました。
(ネタバレ注意)
この本自体、「男流」作家が著名な作家(もちろん女性)にアドバイスを求め、仕舞いにはその著名な作家の名前で出版することになったという設定になっているのが最高に面白いんですよね〜。オールタイムベスト入り必至です。
🎞 ドライブ・マイ・カー (2021)
諸事情で見たのですが刺さらなかったですね。。。前半、性描写が続くのがきついのと(元々性描写が苦手ってのもあるけれど、そこまで作品の中で効果的だったとも思えなくて)演者さんのお芝居にもあんまり心惹かれずってところで。三浦透子さんの語り口は好きなんですけどね。
ただ、劇中劇はとても面白くて稽古場のシーンは楽しく見ていました。1つの作品を多言語で作り上げていくことによって、作品から感情が抽出されるなと思いました。ワーニャ伯父さんのラスト、手話で語られるソーニャの長台詞のところがとても素敵でした。
劇中劇が魅力的だからこそ、他のパートの声の響きの悪さが気になってしまったっていうのもあるかもしれません。不自然な言葉の並びであったり、個々の役者さんの発声に感じる微妙なトゲやカドであったりが気になりました。
🎞 Show Boat (1951)
大学で取っているミュージカルの講義で、今作のレポート課題が出たので見ました。現代のミュージカルの基盤になったような作品なんですね。
私はロック歌唱のミュージカルが好きなので、いわゆるクラシック作品は(っていうと成河さんに怒られそう。ミュージカルはまだまだ生まれて100年くらいなんだからって。)、あんまり見てこなかったのですが、これは見られてよかったです。何より、マグノリアとジュリーのシスターフッドの描き方がとても良かったです。2人がお互いを大切に思い合いつつも、ジュリーが取ったマグノリアのための行動をマグノリア自身が知ることはないっていうのが切ない。でもジュリーは「それでいい」と思っていて、むしろ「知られたくない」と思っていて。出航するボートを見送るジュリーの表情が忘れられないよ。
食わず嫌いはダメだな。ちゃんと古い作品も見ようって思いました。
🎭 舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』5/17 S
友人がゴールデンスニッチチケットを当ててくれまして!!ついに行って参りました!楽しかった〜😆
🎞 Howard (2018)
Disney+がオリジナル作品を大量に引き上げるらしく(いやオリジナル作品こそ残してくれよと思うが)、見よう見ようと思っていたこちらの作品もその対象ということで滑り込み。
ついついメンケンのことばかり賞賛しがちだけれども、アシュマンの詞の美しさも凄まじいですよね。そして、彼がエイズと闘いながらリトマや美女と野獣の詞を手掛けていたことは知りませんでした。私が愛するアーティストをたくさん連れ去ったエイズが憎いよ。
🎞 Tár (2022)
⚠️新作ネタバレアラート⚠️
キャンセルカルチャーを淡々と描き出す作品で、それを批判しているようにも支持しているようにも感じられました。ただ、どちらの見方をするとしても、ターが「落ちていく先」としてアジアがあり、そしてゲーム音楽があることに、製作側の差別的な考えや偏見を感じました。ちなみに私にはゲームに関する知識が全くないので、ラストシーンが『モンスターハンター』のコンサートであることは後から知りました。グローバルな観客を想定した作品の「落ち」として使えるほどポピュラーだったんですね、モンハン。
何にも調べずに見に行ったので、ノエミ・メルランが出てきて嬉しかったです。あと、ターが日常生活の中で発生する音にひっぱられる場面と、劇中の新聞記事に載った顔の見えないクリスタの写真が好きでした。
📺 The Power (2023)
今月読んだ『パワー』のドラマ版。マーゴットのEODに対する見方や「女性の身体に対する決定権は女性自身が持つべきである」という発言を通して、アメリカで進む人工妊娠中絶規制を批判したり、「男性の権利」を主張するアーバンドクスに傾倒していく存在としてマーゴットの息子マットを登場させたり、「原作に忠実に」ではなく、より一層「今」の世界と物語を重ね合わせようとしているのがいいなと思います。
人身売買の巣窟から解き放たれる女性を率いる存在として、新たにタチアナの妹のゾーヤが置かれ、それにより姉妹の連帯が描かれたのも好きでした。でも、その前にタチアナは自分の側仕えをしていたアジア系の女性を殺してるんですよね。そこに原作にもあったこの物語の「毒」を感じました。
原作の方が物語の流れが美しくて好きなのだけれど、ドラマ版もかなりよくできてると思います。ただ、このままの展開だとトゥンデが「1人で歩くのが怖い」と感じる場面がなくなる気がするのでそこは残念かも。
🎭 柿澤勇人デビュー15周年記念LIVE “First And Last”
ギャバン歌えるようになりました。私の母のテーマソングでもあるらしく謎の縁がある楽曲です。
🎞 岸辺露伴 ルーヴルへ行く (2023)
⚠️新作ネタバレアラート⚠️
《睡蓮、柳の反映》の話が出てきたのが嬉しくて、るんるんです☺️ 実際に時折「大発見」が起こるような場所だからこそ「人間の手に負える美術館じゃあない」っていう台詞がどっしり響きます。
そして泉くん。今回もすごい。いつもお洋服もかわいいし憧れる。
🌟🌟🌟🌟🌟
私的ヒットチューン
레베카(Rebecca) - [Rebecca]
DIVAコンのジュヒョンさんがあまりにもかっこよくて、忘れられなくて、毎日聴いてました。ラスサビの「れ~べ↑↑↑っか~」を聴くと最強の気分になれます。おすすめです。
Someone Like You - "Jekyll & Hyde"
ついつい歌いたくなる。色んな人のバージョンの音源があるけれど、今はこの2つをよく聴いてる。
Something More - [The Last Kiss]
ジュヒョンさん、音源がたくさんSpotifyにあってとってもありがたい。フランケンOSTのカトリーヌもジュヒョンさんだとDIVAコン終わってから気が付いたよ。
Buenos Aires - "Evita"
少しずつ気温が上がってきたからエビータを聞きたくなる。今年は夏にWEでコンサート版をやるとか。日本でも早く再演してほしいな。四季、権利もってるなら上演してください。
Waltz For Eva And Che - "Evita"
いつ聴いてもすごい曲。卒論のテーマ真面目に考えないとな。
I Couldn't Know Someone Less - "Daddy Long Legs"
今年1番聴いてるアルバムはDLLかもしれない。Meganさんの澄み渡る声を聴くと元気でるんだよな。