Mind Palaceがない代わりに

ミュージカル観劇レポの保管庫です

9月の鑑賞記録(Companyを履修して人生観が変わる)

🎞 Beauty and the Beast: A 30th Celebration (2022)

美女と野獣 30周年セレブレーション』

てっきり新演出の舞台版かと思っていたら、アニメーションの映像とミュージカルナンバーの生パフォーマンス(衣装や美術もしっかりついている)で映画の流れをなぞるような作品で新鮮でした。

ジョシュ・グローバンのビーストが良かったです。グローバンのIf I Can't Love Herがとても好きなので今回も聴けるかと少し期待したのですが、今回は実写版のEvermoreの方を歌ってました。歌に入る前に映る、引き裂かれた王子の肖像画がちゃんとグローバンの顔になっているのにディズニーらしいこだわりを感じてちょっと面白かったです。

あと、最後に歌われるエンドソング版美女と野獣の間奏で、ベル役のH.E.R.が黄色いドレス姿にサングラスをかけて、エレキギターを演奏しながら出てきたのが最高でした。

 

🎥 Stephen Sondheim's Company with The New York Philharmonic (2011)

ずっと見たかった『カンパニー』をついに履修しましたよ。想像よりも遥かにコメディでまずはそこが驚き!!でも作品が進んでいくにつれてボビーに自分が重なっていって、なんとも言い難い苦しさと寂しさに包まれました。作品の中に「自分」を感じる経験ってあまりできることではないし、ミュージカルを見る中では映画を見ていたときよりももっと少なくなっていたので、そういった作品に出会えた嬉しさを嚙み締めつつも心がえぐられて苦しいっていう感じでした。今回見たのは男性ボビー版だったんですけど、女性ボビー版も早く見たいし、多分そっちをみたら更にえぐられるやつです。ボビーがどうかが知らんが私は多分Ace/Aroだし、まだ周りの友達も結婚していないけれど、10年後?20年後?に私も抱えるであろう孤独をBeing Aliveに感じてしまって。。。。恋人はいらないけれど伴侶はほしいのかもしれない、とか色々考えてしまった。

自分語りが長くなりましたが作品の感想も。やっぱりソンドハイムの楽曲ってぞわぞわわくわくして楽しい!あのざわめきのような合唱を聴くとソンドハイムだーーー!!ってなりますね。楽曲はどれも好きだったんですけど、ロバートの歌うSomeone is WatingMarry Me a LittleBeing Aliveが名曲だなと思いました。歌詞があまりにも良すぎる。あと激ムズ早口ソングAnother Hundred Peopleを歌うマルタ役の方がものすごい上手くて素敵だな~と思ったらティアナのアニカ・ノニ・ローズさんでした。ルポーン姐さんのジョアンヌもゴージャスでかっこよかったです。

日本で今上演するならボビーは芳雄さんが良いんじゃないかなと思いつつ(グリブラでBeing Alive歌ってたし、本人も演りたい説)、せっかくなら女性ボビー版を持ってきてくれても良いのよ!という気持ちも大きいです。だいもんのボビーとか見たくない?

 

📚 Aida: libretto

💿 Aida: Original Broadway Cast Recording (2000)

ミュージカル『アイーダ

アダム・パスカルのライブに向けての出演作履修①

バキバキのロックミュージカルを感情をぶつけ合うような展開を想定していたら思ったよりもしっとりめのバラードに乗せたラブストーリーでやや肩透かし感がありました。今回は文字と音楽だけだったので、視覚効果もあればまた違うかもしれません。アイーダもまだ四季が持っているのかしら?再演早めにお願いしたいな。アダム・パスカルのラダメス、かっこよかったです。YouTubeで映像も探したけれどあんまり当時の映像は残っていないみたいで泣きました。

Aida (Original Broadway Cast Recording)

Aida (Original Broadway Cast Recording)

  • Various Artists
  • ポップ
  • ¥1935

 

🎥 Memphis the Musical (2011)

ミュージカル『メンフィス』

アダム・パスカルのライブに向けての出演作履修②

楽しかったし、辛くなる作品でもありました。とにかく歌とダンスのレベルが高すぎてずっと聴いていたい、ずっと見ていたいと思えるような公演でした。特にフェリシア役のモンテゴ・グローヴァーさんの歌声が圧巻でした。最近だとBWのInto the Woodsで魔女を演じてらしたんですね。いつか生で浴びたい歌声です。ビジュも素敵で私の中で要チェック俳優さんの1人になりました。

作品の結末について、私は意外に「落ちぶれエンド」みたいなものに耐性がないかもしれないな~と思いました。登場人物が死んで終わるタイプの作品は結構好きなので、「バッドエンド好き」を自称しているんですけど、バッドかバッドじゃないか微妙なエンドはなんだか悲しくなりますね。

私が見たものが字幕なしだったので台詞や歌詞の細部まで拾えていないのが悔やまれるのですが、「文化の盗用」に関する言及が多くみられたのも印象的でした。デルレイはヒューイに対して「盗む」という言葉を使うし、ロックンロールは黒人社会から白人社会に「盗まれたもの」であるというような言及もありました。一度しっかり戯曲と歌詞を読みこんでみたいなと思っています。

アダム・パスカルはBW公演にヒューイ役のリプレイスメントで参加していたみたいです。Playbillがダイジェスト映像を載せてくれていてありがたかったです。それにしてもアダムのヒューイはちょっとかっこよすぎちゃいそう。

MEMPHIS [DVD]

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  • チャッド・キンバル
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📚 Something Rotten!: libretto

💿 Something Rotten!: Original Broadway Cast Recording (2015)

ミュージカル『サムシング・ロッテン!』

アダム・パスカルのライブに向けての出演作履修③

これは映像があった方が楽しいだろうなと思い、YouTube(アダムasウィルのもちょっとあったので・・・)を見つつ脚本とOBCを楽しむっていう形で履修しました。ミュージカルについてのメタなネタにあふれていて終始にこにこしながら見ていました。A Musicalは本当に面白かったです。そしてミュージカルネタを拾えるくらいミュージカルの知識がついてきたことにちょっと感動する私でした。(あとはいい加減『ハムレット』を履修しなさいね)

オムレットの卵ダンサーたちがとってもかわいかったです。ミュオタが集まって仮装パーティーとかしたら絶対あの卵やりたい人出てくるでしょ笑笑

それはそうとミュージカル界におけるシェイクスピアの扱いがなかなかすごいことになってますよね。SR!しかり&ジュリエットしかり。ミュ界のシェイクスピアを集めたコントとかやってみてほしい。「俺なんか『ハムレット』を盗んだことにされたぞ!」とか言ってほしい。

 

🎤 アダム・パスカル アコースティックライブ 9/9 M

贅沢な時間でした~。次回はMidnight Radioも歌っていただきたく!!

 

📺 ミステリと言う勿れ特別編(2023)

前半はドラマ1話の再編集版、後半はめっちゃ志尊淳が活躍するニューエピソードでした。どちらも面白かったけれど、私は1話のような重くて悲しい話の方が好きですね。整くんの考え方自体がとても好きだし、菅田将暉が演じる整くんも好きなので映画も楽しみにしています。

 

📺 大奥 Season 1(2023)

毎週楽しみに見ていたのに就活で心をやられた結果、途中でストップしてしまっていた大奥!やっと最後まで見届けられました。私は逆転版「大奥」関連作品に触れるのは今回が初めてでした(逆転してないコンテンツにも触れてはいない)。出会えて良かった!原作も知っている方々の感想で「カットが多い」との話も出ていたので、原作をみっちり読みたいという気持ちでいっぱいです。

男女の権力関係が逆転したとしても女性に付きまとう「産む身体」として扱われる苦しみを見事に描き出していて、見ながら辛くもなるけれどとても面白かったです。堀田真由の家光パート、仲里依紗の綱吉パートはこの苦しみの描き出し方がものすごくて圧倒されました。もう生理も終わったって言っているのに子どもを産む話しかしてこない桂昌院まじで怖すぎました。。。冨永愛の吉宗パートは上様がとにかくかっこよくてめっちゃ楽しかったです。家重や杉下との関係性も好きでしたね~。将軍を演じた俳優さんたちをとっても好きになりました。

それから綱吉と吉保だったり、吉宗と久通だったり女同士の絆の描き方も好きでした。こういう女と女が命を預けあうみたいな展開あんまり見かけないので、吉保の脚に刀ぶっ刺して「ずっと一緒にいろ」って言う綱吉最高すぎます。

S1を見終わっちゃったのがひたすら寂しいですが、S2が楽しみで仕方ないです!ちゃぴふるだよ!!

 

📺 ハヤブサ消防団(2023)

面白かったです。第四の壁の破り方が不自然だったり、展開がちょっとゆっくりだなみたいな印象もあったんですけど、原作がしっかりしているんだろうなって感じられるような安定感があって、毎週楽しみました。消防団のクセつよおじさんたちが素敵で、みんなで喋っているだけで笑えました。

それから、古川さん演じる真鍋が前半のミスリード担当かと思いきやしっかり物語の中核にいてちょっと嬉しかったです。ちゃんと見ていないけれど映像作品では「変な人」の役が多いイメージだったので。

 

🎞 Rebecca (1940)

レベッカ

何事もなければ(もしものことを考えて予防線を張ってしまう・・・)今年ミュージカルの『レベッカ』を見ることになっているので予習として。思ったより話が小さいですね。クンツェ&リーヴァイというと話の規模がでかいイメージがあったのですが、日本初演はクリエだもんな、と納得しました。あと思ったよりもサスペンス度が低い。

ローレンス・オリヴィエ(あなたがローレンス・オリヴィエ賞の由来だったのね!ローレンスさんとオリヴィエさんがいるんだと思ってた)がハンサムなので許してしまうけれど、マキシムの「私」に対するあたりの強さにちょっと「なんだよ!」ってなっちゃいますね。でも顔がいいんだよな。。。そしてダンヴァース夫人は本編中ずっと表題曲を歌いそうな勢いでレベッカを崇拝していますが、どのタイミングで歌うんだろうという新たな楽しみが生まれました。

 

📺 VIVANT(2023)

序盤のスケールのデカいお金のかかったトンチキ(改造トラックで大使館に突っ込んだり、みんなでうんちまみれになったり)は楽しかったんですけど、だんだん乃木の「国のために」という思想に辟易としてしまい、終いには「日本には宗教を超えて互いに尊重しあうという美徳がある、バルカもそんな国にする」みたいなことをベキが言い始めて「???」ってなってしまいました。ナショナリズムを煽るだけ煽って、その危険性に対する示唆が全くないまま終わっていきましたよ。この作品があまり批判されずに大人気になっている状況はちょっと怖いです。。。

 

📻 また、桜の国で(2017)

第二次世界大戦時のポーランドを舞台とした作品。辛く悲しい物語でしたがとても面白かったです。複雑なバックグラウンドを持つ慎、ヤン、レイが何を拠り所として生きていくかに迷いながら歩みを進める姿もよかったです。最終回の3人がとても好きでした。戦争の描写はかなり恐ろしく、マジェナの死の場面は怖すぎて泣きそうになりました。音声のみだからこそ伝わる恐ろしさがありますね。

キャストの方々のパフォーマンスも好みでした。私は感傷的な役を演じる芳雄さんが好きなので今まで見聴きした役の中で3番目くらいに棚倉慎が好きになりました(1番と2番はDLLのジャーヴィスとリトプリのキツネさん)。坂本真綾さんもラジオドラマで聴くたびにどんどん好きになっていきます。そろそろ円盤で坂本さんのジルーシャを見たいです。それからあっきーさんのレイもハマっていました。あっきーさんの独特のテンポ感が「胡散臭いアメリカ人」っぽくて(口笛が面白すぎます)、心の内を出し始めてからの表現もよかったです。それから亀田さんのお芝居が良すぎる。そろそろ生で見たいです(ストプレあまり見ないから機会がなかった)。ざっとWikiを眺めていたら、青春アドベンチャーの「フランケンシュタイン」でアンリ・クレルヴァルをやっていたみたいで!!!再放送してくれ!!

 

🎞 ミステリと言う勿れ(2023)

原作が強いのでやっぱり面白い&菅田将暉の整くんもとても好きなんだけど、実写版の演出というか編集というかがドラマの時から苦手だったのをよく思い出した。狩集の話は映画館で見るとちょっと怖さが増し増し。松下洸平の朝ちゃんは思ったより序盤から暗くてもっと底抜けに爽やかでもいいのになと思うなどしました。

 

 

🎭 ミュージカル『生きる』9/19 M

日本オリジナル作品が目指す方向性として私はこっちの方向が好きよ。

 

🎭 ミュージカル『アナスタシア』9/20 M

あまりにも楽しかったですーーーー!!!!!

 

🎭 ミュージカル『ラグタイム』9/25 S

エマ・ゴールドマンが最高

 

🎭 ミュージカル『アナスタシア』9/26 S

タイトルの通り。ぎゃん騒ぎしたくなるのを押さえて劇場を後にしました。

 

🎭 ミュージカル『スリル・ミー』9/28 J

スリルミはもっと高頻度で再演してほしい。いろんなペアを見たい。

 

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Written in the Stars - Aida

アイーダは曲がそんなに刺さってないんだけどアダム・パスカルのライブで聴いてからなんだかんだリピートしてる。

Written In the Stars

Written In the Stars

 

Being Alive - Company

コンサート版のニール・パトリック・ハリスのボビーがとても好きなのですが音源がない。。。。

Being Alive

Being Alive

  • 2006 Broadway Revival Cast
  • ミュージカル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

Wig in a Box - Hedwig and the Angry Inch

ニール・パトリック・ハリスの音源とラジオで柿澤さんが歌った日本語版を交互に聴いています。ヘドウィグ再演待ちです。他の演目とのタイミングが合えば海外でも見に行きたい。

Wig In a Box

Wig In a Box

 

Rebecca - Rebecca

オク・ジュヒョンさんのとウィレマインさんの、両方大好き。ラストのハイキーを聴くと問答無用でぶち上れる。

레베카 Act. 2

레베카 Act. 2

Rebecca - Reprise II (Live)

Rebecca - Reprise II (Live)

  • Orchester der Vereinigten Bühnen Wien & ウィレミン・ヴァカーク
  • ミュージカル
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

My Petersburg - Anastasia

これまでも好きだったけれど本公演を見てより一層愛が深まりました。観劇したディミよしと海宝ディマに思いを馳せながら聴いています。デレクくんのディマは楽器がでかい!って感じで強いですよね。

My Petersburg

My Petersburg

  • provided courtesy of iTunes