＠ I'M A SHOW
『RENT』の音源で毎日のように聴いている大好きな歌声を生で浴びられてとても幸せでした！！
出演
Adam Pascal（アダム・パスカル）
MC・通訳：万代ヒロト
セットリスト
ちょっと曲順が定かではないのですが・・・
- What You Own - RENT
- Memory - Cats
- Heaven on Their Minds - Jesus Christ Superstar
- I'm Going Home - Rocky Horror Picture Show
- U2 "Red Hill Mining Town"
- One Song Glory - RENT
- I Don't Care Much - Cabaret
- Maybe This Time - Cabaret
- Billy Joel "Vienna"
- Elaborate Lives - Aida
- Elton John "Rocketman"
- Funny Honey - Chicago
- Memphis Lives in Me - Memphis
- Elton John "Your Song"
- Seasons of Love〜Final B - RENT
感想&トークレポ
私がこれまで行ってきたミュコンに比べてだいぶこじんまりした規模感で、ゆったりまったりしながらアダム・パスカルの歌声を楽しめる幸せな時間でした。ワンドリンク制だったのでノンアルカクテルもいただきました（とはいえアダムの歌唱中は集中するので結局開演前と終演後に急いで飲み切った感じです）。
初っ端からWhat You Ownで心を掴まれました。アダムパスカルの声って本当にかっこいいなと改めて感じました。ミュ界では唯一無二ですよね。ビジュもずっとかっこいい。あとあんまりお人柄を知らなかったので、気さくな雰囲気でかわいい人だなと思いました。万代さんの質問に対しても「はい」「はい」ってずっと答えていて、日本語っぽい相槌だな〜と思っていたら、本当に日本語の「はい」を気に入って使っていたみたいで素敵だなと思いました。演奏の合間のちょっとしたトークは通訳なしで、長めのトークも最低限の通訳だけだったんですけど、アダムの英語は聞き取りやすくて概ねキャッチできました。
Memoryはアレンジが凄まじくて原曲行方不明レベルなんですけどそれもまたかっこよくて楽しかったです。ちなみにアダムは「『キャッツ』が嫌い」とのこと。でもメモリーは最高の楽曲だと思っていて「最低な作品の中に最高の楽曲がある」って言っていました。子どもと見に行った時は子どもも怖がってぐずったので幕間で帰ったそうです笑笑笑
そしてそしてHOTM！！！！これに関しては歌われることを全く知らなかったので「ひーーーー！！！！」ってなったJCSの民です。あの歌声とJCS楽曲が合わないわけがない。あんだけキャッツのことを擦ってたアダムだけれど、JCSには出演する予定があったそうです。USツアーでピラトを演じるはずで、クリーブランド公演から合流するために飛行機に乗ったところでプロデューサーから「ロックダウンになった。このメールを飛行機に乗る前に読んでいるといいけど」って連絡が来たんだとか。「クリーブランドにはどれくらい滞在した？」と聞かれて「そのまますぐに家に帰る飛行機に乗ったよ。ほとんどの人はクリーブランドで過ごしたくなんかない。出て行きたいと思ってる。」って言ってて笑いました。クリーブランドってそんなに何もないのかしら。
One Song Gloryは「これこれこれ！」って感じです。もう楽しすぎました。
ここで『RENT』出演のきっかけの話に。バンドが解散してこれからの人生どうしようかと悩んでいたときに、小さいときから近所に住んでいて一緒に育ったイディナ・メンゼルから電話があったそうな。イディナはそのとき『RENT』への出演が既に決まっていて、ロジャー役のキャスティングでトラブルが起きていて、舞台経験がない人でもオーディションを受けられるからアダムも受けてみないかと言ってきたんだそう。アダムは「I guess...」ってあんまり乗り気ではない返事をしつつ、ギターを持ってきて歌えばいいっていうことだったから、ギターを持ってオーディションを受けに行ったらしい。それで歌ったら「いいね」って言われて、「これを明日までに覚えてきてほしい」とジョナサン・ラーソンによるOne Song Gloryのデモ音源のカセットテープを渡されたそう。ここでアダムが「カセットって覚えてる？？？」って言ってて笑った。
そこで曲を覚えて翌日歌ったら「いいね」って言われた、そして「また明日来て歌って」と言われた。次の日も「いいね」「また明日来て歌って」と言われた。もうまた行くのも嫌になっていたけれど、翌日も歌ったら「いいね、ただ一つだけ問題がある・・・君は歌うとき目が開いていない」って言われたって笑 ロックシンガーだったから笑 それで「演じる」必要に気がついたんだとか。
『RENT』のオーデで歌ったのがU2のRed Hill Mining Townだそうで、今回はそれを披露してくれました。ロック楽曲、似合いますよね。伸び伸びしていて素敵でした。
アダムにとってのヒーローとしてエルトン・ジョンを挙げていたけれど他には？という質問から、ビリー・ジョエル、フレディ・マーキュリーといった名前が。「ロイヤル・アルバート・ホールで開催されたコンサートでブライアン・メイのギターでWe are the Championsを歌ったんだ！」って興奮気味に話して、サビの部分を歌ってくれるアダムが大変かわいかった。エルトン・ジョンの楽曲は「人生のプレイリストに入っている、おそらく皆さんの人生のプレイリストにも入っているだろうと思う」って言っていたのも印象的でした。私の人生のプレイリストにはRENT楽曲が入るよ。
『アイーダ』での思い出深いエピソードとしては、開幕2公演目での事故を挙げていました。2幕ラストでアイーダとラダメスが入る6mくらいある棺桶が空中に持ち上げられる演出だったんだけど、2人が入った状態の棺桶が落下してしまったそう。ヘザー・ヘッドリーとアダムは怪我をしてしまい、すぐに幕が降ろされて、演出家が「お客さんの中にお医者さんはいますか」とアナウンスを入れた。すると素敵な女性が駆けつけてくれたんだけど「彼女は皮膚科医」だったと。すぐに病院に行って、2人とも2週間くらいで復帰したけど、棺桶が吊るされる演出はなくなったよ笑笑笑 ってアダムはめっちゃネタにしてたけど、棺桶ごと落下って怖すぎる！！！
そんな『アイーダ』のオーディションで歌ったビリー・ジョエルのViennaと劇中歌のElaborate Livesを歌ってくれました。アイーダ楽曲はメロディがあんまり装飾的じゃなくて綺麗なところにアダムの特徴的なロックな歌声が合わさることによる楽しさがもりもりで楽しいですね。
そして嬉しかったのが『キャバレー』から2曲も歌ってくれたこと！『シカゴ』からFunny Honeyを歌ってくれたこと！カンダー＆エッブの人生観を愛している人間なので、好きな歌声で好きな楽曲が聴ける嬉しさを噛み締めました。Funny Honeyはロキシーの曲なので、他の曲よりもかわいい感じの発声で歌っていたのもツボでした。アダム、MCもビリー・フリンもやってたんですもんね。アダムのビリー・フリン見たすぎるな〜絶対憎めないやつ。
エルトン・ジョン楽曲たちは結構アダムの歌い方に注目しながら聴いていました。Rocketmanは高音への切り替わりに味があって素敵で、Your Songは音を切るときに少し音を低くしながら切るのがセクシーだなと思いながら聴いていました。あと今回は別にMR!バージョンではないけれど、アダム・パスカルがもしもクリスチャンを演じていたとしたらって妄想がはかどりました。ELMめっちゃかわいくない？かっこよくない？
最後はSeasons of LoveからFinal B。アコースティックで装飾が少ない分、歌詞がダイレクトに伝わってきて心に沁みました。No day but todayも私が大切にしている人生観です。
そんなこんなでとても幸せな時間でした。
このようなアコースティックスタイルのライブは始めてから15年目くらいらしいのですが、その理由は「人間関係が面倒になったから」なのに笑いました。段々とバンドの人数も減らしていって最終的に1人きりのスタイルになったんだそうです笑笑笑
それから、2009年に初めて日本に来たときに初めて来たような気がしなくて、生まれ変わりを信じているわけではないけれど、前世があるとしたら日本人だったんだと思っているっていうお話も面白かったです。デスミュのリュークの話も出て「ゆくゆくはWE、もしかしたらBWに進出するかもしれない、またあのプロダクションに合流したい」とも言っていました。このコンサートがあったから追加公演出てないんだもんな〜。いつかアダムのリュークで逆輸入公演もやってほしいな。
【来日公演関連】
