タイトルの通り、前半は完全にグッドオーメンズS2の傷をひきずりながら生きていました😂 思い返すと辛くてたまらない気持ちになります。これでS3の制作が決まっていないなんて・・・。
そのほかは特に狙ったわけではないのですが、規範や圧力、理不尽な状況に抵抗するようなテーマの作品が多めになりました。米脚本家組合、米俳優組合のストライキに影響されたのかもしれません。日本でも西武池袋でストライキが起こりましたし!交渉が労働者にとって良い形でまとまることを祈っています。
- 📺 Good Omens season 2 (2023)
- 🎭 Musical『TRACE U』8/4 S
- 📺 岡本太郎式特撮活劇 帰ってくれタローマン(2023)
- 📺 Good Omens season 1 (2019)
- 📺 A Very English Scandal (2018)
- 📺 Ancient Rome: The Rise and Fall of an Empire EP1 "Nero" (2006)
- 📺 Our Flag Means Death season 1 (2022)
- 📺 Good Omens season 2 (2023)
- 🎞 Red, White & Royal Blue (2023)
- 🎞 Tove (2020)
- 🎞 Ammonite (2020)
- 🎞 Barbie (2023)
- 🎭『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』8/15 S
- 📺 Doctor Who series 2 (2005-06)
- 🎭 ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ feat.アラン・メンケン 8/17
- 🎭 ミュージカル『ファントム』8/18 S
- 🎭 ミュージカル『ALTAR BOYZ/アルターボーイズ』8/22 M
- 💿『ジーザス・クライスト・スーパースター』オリジナル1976年東京キャスト盤
- 🎥 Disney's Newsies: The Broadway Musical! (2016)
- 🎞 Annette (2021)
- 🎨 超凱旋!タローマン(川崎市岡本太郎美術館)
- 🎨 凱旋!岡本太郎(川崎市岡本太郎美術館)
- 🎭 ミュージカル『スクールオブロック』8/29 M
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- 私的ヒットチューン
📺 Good Omens season 2 (2023)
『グッド・オーメンズ』シーズン2
⚠️ 新作ネタバレアラート
うわあああああああああ辛すぎて泣きました。久しぶりに創作物に情緒をめっためたにされています(ここのところあまりそういう作品に出会えていなかったので嬉しくもあるのですが)。
私はAce/Aroの人間で創作物においても恋愛感情以外の強い絆で結ばれた存在が好きなので、常にそれを期待している部分があるんですけど、アジラフェルとクロウリーに関しては2人がどういう関係性に着地したとしても、幸せで、ずっと一緒と言わずとも気軽に顔を合わせられる関係でいてくれればそれでいいって思っていたので、今シーズンのラストにはものすごく打ちのめされました。あんなに悲しくて苦しいキスシーンあります?見終わってから、ふとした瞬間にクロウリーの表情を思い出して気持ちが沈んでしまいます。
早くS3!S3どのくらい進行しているの?って思って調べたらニルゲ先生の頭では完成しているけれど、ストライキ中ということもあって脚本の形にはなっていない&S2が盛り上がらないとS3もないかもっていう話だったので、それを見てさらにつらくなりました。アジラフェルはなんだかんだつらい気持ちを抱えつつもやっていけそうだけど、とにかくクロウリーが心配だよ・・・
ラストシーンの印象が強烈すぎて、うまくシーズン全体を振り返ることができずにいますが、舞踏会で口論(っていうほどでもない?)しながら踊るクロウリーとアジラフェルが最高にかわいかったです。ていうか久しぶりに2人の姿を見られた幸せな気持ちで胸がいっぱいでした。ほんとに、早く、シーズン3を!よろしくね、Amazon!!!
あと、ミュリエル!ミュリエルがめっっっっちゃかわいい。S3でもいっぱい出てきてほしいな。
🎭 Musical『TRACE U』8/4 S
私はそこまで刺さらなかったんですけど、刺さる人には刺さりそう。私も演者さんの組み合わせとか演出によっては、いつか刺さるかもしれない。今のところ刺さってないけど。
📺 岡本太郎式特撮活劇 帰ってくれタローマン(2023)
本編が最高すぎたのであんまりぐっとこなかったんですけど、初っ端の絵かきうたがとても好きでした。タローマン何しててもかわいい。
📺 Good Omens season 1 (2019)
『グッド・オーメンズ』シーズン1
S2で完全に情緒がやられてしまって、仲良くしてる2人を見たい😭ってなりましてS1を見返しました。S2に飼い慣らされたので、2人の登場シーンが少なくて「もっと見せろ!!」と思いました(欲深い)。S2の丸くなったガブリエルを見た後だと、S1の「ポルノありがとー!」がさらに面白いですね笑笑笑
クロウリーはS1から一貫して「2人で逃げよう」とアジラフェルに提案しているんですよね。そしてクロウリーはベントレーの部品にキスをするくらい感傷的というか感情的というかそんな悪魔なわけで。なんかこう、S2のラストの展開までちゃんとキャラクターとして一貫しているなと確認できました。
アジラフェルの「何か考えなかったら、もう口を聞かない!」っていうのにも笑っちゃうよ。もーほんとかわいすぎるエンジェル。教会の床にアチアチってしながら助けにくるクロウリーもほんっとかわいいし、なんなの!2人(人じゃないけど)愛おしすぎる。はよ幸せになれ!
あと燃え盛るベントレーでクロウリーが疾走するシーンでI'm in Love with My Carが流れるのがどう考えても面白すぎて😂😂😂 You're My Best Friendが流れるタイミングもいいし、Queen楽曲の使い方とても好き〜!
📺 A Very English Scandal (2018)
『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』
グオメを見たらBBCのドラマを見たい欲が湧いてきまして、ずっと見たかったこちらを。
ノーマンの裁判での証言がかっこよかったです。同性愛者を公言することにより身が危険にさらされるかもしれないそんな時代に、これまで権力者に弄ばれて捨てられ、歴史の中でも葬り去られてきた存在のためにも「決して黙らない」と言い放つ姿に心を掴まれました。
なんかでもノーマンの素晴らしい証言があったとしても、党首まで務めた「立派な」ジェレミーが信用されるのが「現実」っていう感じがしてなかなかに打ちのめされました。エンドロールで映ったお元気そうにしているノーマン・スコットさん本人の写真が救いです。国民保険証はなんとか支給できないでしょうか。
劇中ずっとジェレミーには嫌悪感しか抱かなかったのですが、最後の最後の「ノーマン・スコットは最高じゃないか」にはやられました。ヒュー・グラント、さすがです。
ウィショーさん演じるノーマンがひたすらにかわいくて(関わったほとんどの人が破滅しているので役柄としてかわいいかと言われると難しいところなんですが)、やっぱり大好きです。特にダブリンでファッションモデルをしているシーンがとてもかわいかったです。お芝居も声も全部全部好きです。
📺 Ancient Rome: The Rise and Fall of an Empire EP1 "Nero" (2006)
『ザ・ローマ 帝国の滅亡』#1「ネロ」
シーンさんが見たくて。今もとってもかわいいけど、若いときのシーンさんはまじで美ですね。お化粧を施されたときの美しさと笑顔の少し幼いかわいさがネロのキャラクターに重なると魅力的なのはもちろん、恐ろしさを増す要素にもなっていて、とてもよかったです。
今月の私はBBCのドラマばっかり見てますね。
📺 Our Flag Means Death season 1 (2022)
『海賊になった貴族』シーズン1
1年遅れで見ましたーーーー!!!グオメ2の傷を癒すつもりで見始めたのですが、癒えるような癒えないような、でもやっぱり癒えるようなそんな感じでしたね。いやだって、スティードとエドワードがちゃんと幸せなキスをしたところで「よっしゃあ!」ってなったんですけど、まさかのすれ違いが起きてやや傷をえぐられるんですよ。しかもなんとか仲直りまで行ってくれそうな気配だったのにまさかの仲直り前に最終話が終わってしまって。でもスティードはエドの元に戻る気満々だし、エドも黒ひげになりきらずに泣いてるしで、スティードがリベンジ号に到着した瞬間にすべて解決できそうな雰囲気で終わっていったので、まだ救いがあるといえば救いもあって。それでS2も今年の10月にリリースって思ったら全然平気!(見てる最中は知らなくてそれなりに絶望してたけど)ルシウスはなんだかんだ生きていると信じてます。
イギリス海軍に捕まって甲板に伏せているスティードとエドが足先を寄せるシーンがとてもとても好きでした。やっぱり早くS2もらえますか????エドが1人で泣いてるんで!!!
メインカップルのロマンスも素敵でしたが、家父長制とかトキシック・マスキュリニティへの向き合い方もとても素敵でした。スティードとエドが「co-captain」になるところも好きだったな。序盤のフラッグ作りのくだりも素晴らしかった。しかも結局完成したフラッグをみんな掲げるじゃん。素敵な世界。『英国スキャンダル』でホモソーシャルとホモフォビアの煮凝りを浴びたところだったので、反動で目がうるうるしました。
あと、スティードが伝統的な「男らしさ」「海賊らしさ」から逸脱しているところを十分に見せたあとで、家に帰ったら「家父長」をやり始めてメアリーを苦しめる描写を入れるのも「うまいな」と思いました。環境によって有害性が出てくることもあるよなと。船員たちが反乱の末に選んだ船長がオルワンデで、その理由が「みんなのことを気にかけられるやつ」なのも、いい。全体的にめちゃくちゃいい。
ワイティティ演じるエドがスーパーかわいくてお気に入りなのはもちろん、私はローチ推しかもしれないです。めっちゃかわいい。コックなのに「肉を切るのが得意なことに変わりない」ってルシウスの指を切ろうとするシーンが最高。
トレイラーはBBCでの放送時のものだけれど、作品自体はHBO MAXのです。
📺 Good Omens season 2 (2023)
『グッド・オーメンズ』シーズン2
2週目です!!毎日アジラフェルとクロウリーのことしか考えられない&12日まで(多分配信開始から2週間以内)に再生回数を増やすとS3製作に貢献できるとニルゲ先生がおっしゃっていたらしいということで。
もう、天使時代のクロウリーから始まる時点で天才ですよね。あまりにもかわいい。クロウリーが星に向かって「You're gorgeous」って言ったのを自分のことだと思ってニコニコしちゃったけど、違うことに気づいて「すん」ってなるアジラフェルもまじでエンジェルです。開始数分で情緒がやられる。愛おしさと悲しさでめちゃめちゃになる。
刺さりポイント
・ヨブ記でクロウリーのトリックに気が付いたアジのリアクション(あまりにもかわいい)
・マジックショーへの出演は、教会までクロウリーが助けに来てくれたことへのお礼にあたるのに、結局クロウリーがアジを助ける展開になっていること。証拠写真の回収によりアジが2人ともを救ってるけども
・ブレッドキャッチ、別に奇跡が使えないとわかったらショーをほっぽり出してもよかったのに、中断するという考えが頭にない天使と悪魔。アジにはマジシャンとしての矜持?があるだろうし、クロはアジの晴れ舞台は絶対成功させてあげたいんだよな。笑顔を保ちながら「奇跡が使えない」ことを伝え合う2人がとってもかわいい
・フルフルさんの「あじらふぁらら」が忘れられない
・クロをダンスに連れ出すアジの楽しそうな顔!!!あああ書きながら悲しくなってきた。早くS3でアジの心からの笑顔を見たい。
・アジの「Nothing Stays ~」ってクロの「書店はどうするんだ?」に対する答えにあたるわけで、つまり大事にしてきたもの(本はもちろん人間界への愛着)をすべて手放してでもクロと一緒にありたいっていう特大の愛じゃんか。なのに状況が状況だけに、アジと地球の関係(=クロとの関係を含む)がこのままであり続けることはできないっていう風に響くのが切ない。。。大丈夫クロウリーはアジラフェルの心に納得できないだけで、わかってはいるはずなので。あああクロウリーが心配です。もういっそふて寝しててほしい。苦しまないでほしい。
・キスのとき、アジの手は空中を彷徨ったあとクロの背中に着地してるんですね。。。アジラフェル、逃げずに2人でいられる世界を作りたかったんだよね。なんでこうなるんだ。つらい。早くS3を。
・エンドロールの音楽がしっかり「Everyday」に乗っ取られるところ
2週目はアジとクロの表情に注目しながら見ていたんですけど、ほんとにあまりにもかわいい。アジの目元とクロの口元を見ているだけで無限に時間が解けますね。マイケル・シーンもデヴィッド・テナントも最高です。
トレイラーも1話目のリンクも、両方サムネが全裸のジョン・ハムになってるの笑ってしまう。
🎞 Red, White & Royal Blue (2023)
『赤と白とロイヤルブルー』
これはドラマでやってほしかったかも・・・・。原作の持っていた希望やパワーがあんまり伝わってこなくて、本当にアレックスとヘンリーのロマンスだけを抜き出したような印象を受けました。もちろん作品自体のメインプロットは2人の恋愛関係なので、2時間でまとめるとすれば正しいことには正しいんでしょうけど。ドラマだったらもっと丁寧に描けたんじゃないかなと少しさみしいです。でも映像化によって作品が持つ力が広がること自体は喜ばしいですし、なんとも形容しがたいもやもやを抱えています。
好きだったシーンが映像化されたのを見るのはとても楽しかったです。トレイラーのサムネのケーキまみれになる2人はもちろん、個人的に1番好きだったDon't Stop Me Nowのギターソロでエアギターをするヘンリーがほんの一瞬映っただけでもとても幸せでした。そのうちミュージカル版も作って、このシーンはフルでやってほしいです。
ザハラが部屋に突入してきたとき(だったかな?)の「機密保持書類を書かなくちゃいけないのは僕(アレックス)の方」のくだりとか、歴史上のクィアな人々の手紙を引用したテキストメッセージのやり取りとかは、原作の中でもお気に入り箇所だったので、映画には登場しなくて悲しかったです。
あと、アレックスが一瞬で自分がバイセクシュアルだと受け入れたのにもびっくりしました。原作アレックスはだいぶ挙動不審になって周りから呆れられていたので。この辺はやっぱり尺の問題ですかね。ラファエル・ルナのカットもつらい。『スター・ウォーズ』論争とかジェームズ・ボンド俳優と結婚したヘンリーのお母さんの話とかは仕方ないかなとも思うのですが。。それから、画面の作りがややチープに感じられたのは私だけかしら。
でもやっぱり1番は、未来の社会への希望みたいなものが作品から溢れ出していなかったところが寂しかったです。この映画も誰かにとって希望になるかもしれないけれど、原作を読んだ後だと輝きが鈍く感じました。
劇中で「If I Loved You」が流れたので、先月『回転木馬』を見ておいてよかった~と思ったミュオタでした。
🎞 Tove (2020)
『TOVE/トーベ』
そこまで刺さらなかったけれど見られてよかったなと思う作品でした。見ながら、私って全くムーミン関連作品に触れてきてないんだなと気がつきました。劇中に出てきたムーミンの演劇作品がとても可愛かったので見てみたいな。
バイセクシュアルが描かれている作品にはあんまり出会わないのにRWRBと2作連続でした。というか、私が今月観ている作品、ほとんどがクィアな人たちを扱っていてむしろ異性愛規範の作品よりもこちらがメインストリームのような錯覚さえ覚えてしまいます。Ace/Aroの作品も増えろ〜!
🎞 Ammonite (2020)
『アンモナイトの目覚め』
メアリーを屋敷に囲おうとするシャーロットの提案ってずるいですよね。メアリーには全てを捨てさせるのにシャーロット自身は何も失わないわけで。シャーロットもまた夫に妻として所有されている状態で苦しんでいたのに、自らもメアリーを所有しようとしてしまうところが悲しかったです。それを博物館で厳重に囲われて、以前のように自由に触れられなくなった化石と重なるのが好きでした。
普段、ロマンスが主軸の映像作品をそんなに見ないので比較対象数も少ないんですけど、クィアなロマンスになるとベッドシーン長くないですか?『赤と白とロイヤルブルー』を観てる最中も思ったけれど。こんなにいるかな?って。Aceの女なので「もっと違うシーンに時間を割いたほうが良くない?」って思っちゃいます。
🎞 Barbie (2023)
『バービー』
面白かったです。私はグレタ・ガーウィグ版の若草物語が信じられないくらい自分事で完全に心を掴まれていたので、今作についても期待値がもりもりだったのですが、しっかり楽しめる作品でした。冒頭、赤ちゃん人形の世話をするままごとに興じている女児たちの元に巨大バービーが出現し、女児たちが赤ちゃん人形を破壊するのが最高に面白かったです。「子どもの世話は一瞬なら楽しい。実際のところはママに聞いてみ?」みたいな煽りナレーションも好きでした。女児向けおもちゃって言われてみれば赤ちゃんの世話とか料理とかそういう家事育児系のもの多くて、子どものころから女は家事育児って刷り込まれていたんだなと思ってぞわっとしました。私は赤ちゃん人形に興味を持ったことはなくて、リカちゃんにもそんなに夢中にならなかった人間なんですけど、周りの人たちの何で遊んでいたか聞いて回りたくなりました。
好きだったところ
・バービーが現実世界でおばあさんに「あなたは美しいわ」と言う場面
・会社上層部のホモソ描写=まんま日本過ぎて辛い。自民党のおじさんたちはこれを見ても痛烈な批判だと気が付けないと思う。くそ。
・バービーが美の規範として君臨することで現実の女性を傷つけているというバービー批判をバービーにぶつけてしまえるだけの強さ
・『マーゴット・ロビーが言っても説得力がありません』
・女であるというだけであらゆる矛盾を押し付けられる辛さと1つでもそれを損なえば爪弾きにされる理不尽さを的確に言語化していること
・マンスプレイニングを逆手に取ったバービーたちの作戦の鮮やかさ
・決闘から始まり身体を寄せ合うダンスになってほっぺにキスまでしてしまうケンたちのホモソ描写
バービーランドで女性支配の下、空っぽであることを求められるケンたちの状況にはちょっとナオミ・オルダーマンの『パワー』を思い出しました。『パワー』で男女の物理的な力関係が逆転した結果、今よりも世界がよくなるでもなくただただ現状の支配構造が逆転しただけのディストピアが生まれるさまを見てきたので、序盤のバービーランドには不穏な空気を感じていました。男が権力を持ってば女が、女が権力を持てば男が虐げられる。その2つの状況の中で戦うしかないのか、みたいな考えもよぎる中、今作ではケンたちの苦しみをバービーたちが受け止めて反省します。現実社会で女性が受ける苦しみやケンたちのホモソであったりも取り入れながら、権力関係の逆転した世界を描きつつ、目指すべき場所まで提示してくれるのがとても親切というか。私はすべての権力が男性に握られた時代があるならば女性がすべてを握ってもいいと思っているタイプの人間だし、現実の社会は劇中でもあったように「上手く隠しているだけで男社会」なので、『バービー』のようには怒りが抑えられないかもな~とも思いつつ。もちろんバービーランドの構造には問題がありますし、男性が差別されていいということは決してありませんが。
あと、ケンがバービーの寝室で泣きながら本音を吐露するたびにバービーにキスしたり抱き着いたりしようとするのを「それは違う」とスン顔で止めるバービーが最高でした。作品を通して結構バービーにAce/Aroな雰囲気を感じられたのが個人的好きポイントです。若草のジョーもだし、既存のキャラクターをAce/Aro解釈させてくれるグレタ・ガーウィグ、ありがたいです。
🎭『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』8/15 S
芳雄クリスチャンは別なベクトルの「メタ」が発生して面白かったです。
📺 Doctor Who series 2 (2005-06)
『ドクター・フー』シリーズ2
グオメS2の傷を癒す旅。明るいテナントさんが見たかったので。『ドクター・フー』シリーズを見るのは初めてでした!とても面白かったです。1話1話、話がちゃんと面白くて世界観も凝っていて全く飽きずに1シリーズ見終わってしまいました。
それにしてもドクター罪作りすぎません???あんなにもかわいくてかっこよくて時空旅行にも連れて行ってくれる生命体に出会ったが最後、人生狂いますよね。。。ポンパドゥール夫人回を見ながら震えましたよ。しかも運よくコンパニオンになれて長い期間一緒にいられたとしても年を取ったら地球に置いて行かれるって(ドクターはほぼほぼ不老不死みたいなもんで「一緒に生きて死ねないのが寂しいから」という理由でおいて行かれるっぽい)、どう考えても出会っただけで人生が詰む。でも私の元にもドクター来ないかなって思っちゃいますね。あーーーー好きです。
ドクター、数えきれないくらいの悲しい別れを繰り返してきて感情が「無」になってしまってもおかしくないし、むしろそうなった方が楽だろうに、人間の想像力や探求心にわくわくして感動して、出会った人たち(宇宙人も)を愛することをやめないところがとてつもなく愛おしいです。ブラックホール回で巨大な穴に落ちることを選ぶドクターも素敵でした。ローズとの奇跡の連携プレーも最高。
🎭 ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ feat.アラン・メンケン 8/17
第1部が丸々メンケン神の弾き語りだとは思っていなかったので衝撃でした。御大の歌声でリトショを聴けて幸せです。
🎭 ミュージカル『ファントム』8/18 S
やっぱり私は笑っていいのか微妙なラインのジョークが好き。
🎭 ミュージカル『ALTAR BOYZ/アルターボーイズ』8/22 M
初アルターでした!歌詞をじっくり読みこみたいなと思います。
💿『ジーザス・クライスト・スーパースター』オリジナル1976年東京キャスト盤
な、なるほど~。全体的に高音シャウトが弱くて物足りなかったです。特に寺田さんのユダは独特のニュアンスで面白くもあったんですけど、高音がほぼほぼ出ていなくてむむむという感じでした。鹿賀さんのジーザスは中低音の圧が素敵でした。市村さんのヘロデはめっちゃ声質が柔らかい。
🎥 Disney's Newsies: The Broadway Musical! (2016)
日本のディズニープラスが一向に配信してくれないのでもう見ちゃいました。。
映画版もとっても好きだったんですけど、舞台版も最高ですね!舞台特有の演者と観客の生み出す熱気が作品のテーマとも相まってとんでもなく熱い仕上がりになっていました。大好きです。いつか生で浴びたい。あーやっぱりロンドンの新演出版見たかったなーーーー!!!!!!
ストライキのなんたるかを丁寧かつ熱く描き出した素晴らしい作品なのでもう義務教育に組み込みたいくらいだよ。私が中学校の先生だったらこれと『Suffragette(未来を花束にして)』とレミゼを総合の時間に見せる。日本で生きていて感じるのが、誰かが立ちあがろうとした時になかなか団結できない悲しさなんですよ。むしろ立ち上がろうとする人を叩くような状況が多い気がします。ストライキも迷惑って思われがちですしね。でも団結すればどんな巨大な相手にだって勝てるんですよ。みんなで戦おうよ!!!なんかニュージーズのこと考えると熱くなっちゃいますね。いい作品にいいタイミングで出会えたってことだ!!
ジェレミー・ジョーダンやっぱり最高に歌が上手い😌💕 コンサートの映像ばかり見ていたので劇中での歌唱を見るのは初めてだったんですけど芝居強めの歌唱も素敵ですね。いつかぜっっったい生で見たい聴きたい俳優さんです。
DBHで見たばかりのカーラ・リンゼイも素敵でした。これ見てからDBH行けば良かったなと悔いています。Watch What Happensも最高ソングじゃないですか!!カーラのキャサリンは私が想像していたよりもコミカルで、ロマンティックになりそうなジャックとキャサリンのシーンでもかなり笑いを掻っ攫っていててとても楽しませてもらいました。
クラッチーのアンドリュー・キーナン=ボルジャーも素敵でした。もうキャストもみんな素晴らしかったです!!!
🎞 Annette (2021)
『アネット』
ミュージカルという技法をやや飛び道具的に捉えている印象があってあんまり好みではないタイプのミュージカル映画でした。映画として捉えれば素敵な気もするし、ミュージカルとして捉えると緻密ではないっていうところです。
アンがオペラ歌手として毎日劇中で死ぬのを楽しむ観客とキャンセルされたヘンリーを叩きまくってそれすらも楽しんでいるかのような群衆を重ねるのは面白かったです。私たちは古代から人が傷つくのを見るのが好きなんだよなと思いました。
マリオン・コティヤールが相変わらず美しかったです。アダム・ドライバーの有害な男性性全開なお芝居も怖くて面白かったです(『最後の決闘裁判』ほどは怖くないよ)。
🎨 超凱旋!タローマン(川崎市岡本太郎美術館)
行きがけにすれ違ったキッズが両親に向かって「自分の中に毒を持てってさ、なんでなんだ!!!」って問いかけていたのが大変良かったです。時を超えて子どもを悩ませる岡本太郎。
名古屋にはなかった展示(『帰ってくれ〜』関連など)もあり嬉しかったですのが、何よりタローマンと椅子に座って2ショを撮れらようになってたのが楽しすぎました。超撮影会に行って動くタローマンを見たかったという悔しさもありつつ。
🎨 凱旋!岡本太郎(川崎市岡本太郎美術館)
東京都美術館での展覧会は見ていたのですが、せっかくなので改めて鑑賞しました。元々の美術館の展示も生かしながらの展示になっていて、そこにユニークな建物自体の魅力も加わってとても面白かったです。岡本太郎美術館も遠い昔に訪れたことはあったのですが、当時は多分小学生とかだったので中の様子はすっかり忘れていました。素敵な美術館なので定期的に訪れたいなと思っています。
今回は神田駅に飾ってあったというモザイクタイル壁画の《駆ける》が気に入りました。
🎭 ミュージカル『スクールオブロック』8/29 M
ALW×ロックは最高に楽しいです。JCSは合わないって人もSoRは楽しめるかも!!
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私的ヒットチューン
Buddy Holly "Everyday"
グオメ2は衝撃のでかさからクロウリーとアジラフェルのことばかり書いちゃうんですけど、上司カップルもかわいかったですね。うーでもクロウリーのことを思うとあまりにも酷だな。ずっとクロウリーがしたかったことを目の前でやってのけてしまう上司カップル!!!そんなわけで、上司カップルを思ってほっこりしつつ、クロウリーを思って泣きそうになりながらこの曲を聴いています。
ブブ様の付けてるサッシュがフリーメイソンのものに似ていたからパブの店主に勘違いされたのではっていう説をTwitterで見かけて「好き!」ってなりました。
Queen "Good Old-Fashioned Lover Boy"
元々この曲は好きだったんですけど、最近は完全に「クロウリーの曲」として聴いています。曲調は完全にアジラフェルなのに、歌詞があまりにもクロウリー。
Backstage Romance - Moulin Rouge! the Musical
帝劇で見た藤森蓮華さん演じるニニのかっこよさに完全にノックアウトされてしまい、それ以来めちゃくちゃ聴きまくっております。
Prologue / Little Shop of Horrors - Little Shop of Horrors
やっぱりリトショの楽曲ってとてもかっこいい。色褪せない名曲揃いです。
Seize the Day - Newsies
聴くと思わず目が潤んでしまいます。Proud and defiant, We'll slay the giant, Judgement day is hereだよ。泣いちゃう。