ブロードウェイ観劇旅行5本目は『ムーラン・ルージュ!』でした。
↑プレイビルを持って写真を撮ったら前にいたおふたりがいい感じにブレてロマンスビジュアル風になった😂
作品・公演概要
Moulin Rouge! The Musical
原作: Moulin Rouge! (2001 jukebox musical film)
音楽監督・オーケストレーション・アレンジ・追加歌詞: Justin Levine(ジャスティン・レヴィン)
脚本: John Logan(ジョン・ローガン)
演出: Alex Timbers(アレックス・ティンバース)
初演: 2018年 ボストン
2019年 ブロードウェイ
2022年 ウエストエンド
2023年 ソウル
東京
劇場: Al Hirschfeld Theatre(アル・ハーシュフェルド劇場)
オープン日: 2019年7月25日
キャスト
クリスチャン: Derek Klena(デレク・クレナ)
サティーン: Oyoyo Joi(オヨヨ・ジョイ)(Satine Alternate)
ハロルド・ジドラー: Boy George(ボーイ・ジョージ)
トゥールーズ=ロートレック: André Ward(アンドレ・ウォード)
モンロス公爵: Dylan Paul(ディラン・ポール)(Swing)
サンティアゴ: Gabe Martínez(ゲイブ・マルティネス)
ニニ: Sophie Carmen-Jones(ソフィー・カルメン=ジョーンズ)
ラ・ショコラ: Jacqueline B. Arnold(ジャクリーン・B・アーノルド)
アラビア: Tasia Jungbauer(テイシア・ジャンバウアー)
ベイビードール: Nick Martinez(ニック・マルティネス)(U/S)
ピエール: Raúl Contreras(ラウル・コントレラス)(Vacation Swing)
+14人
デレク・クレナは2022年5月~2023年1月、2023年4月~7月末に続いて、2024年2月6日から3期目の登板中。同日にボーイ・ジョージがジドラーでデビューしていました。洋楽の知識が少なくて知らなかったのですがCulture Club(カルチャー・クラブ)という有名なバンドを率いたスターだったのですね!カテコでジドラーがたっぷり歌うし観客も爆沸きしていたので何かと思ったら、カルチャー・クラブの曲をメドレーで歌っていたらしい!そりゃあ沸くわな!!!
そして嬉しかったのが、2022年の来日『CHICAGO』でヴェルマだったソフィー・カルメン=ジョーンズがニニだったのこと!情報が出たときに嬉しく思ったのですがすっかり忘れていたのでプレイビルを開いて新鮮に驚いてしまいました😂
チケット購入までのあれこれ
この日のソワレがMR!になるまでには紆余曲折あったのですがその辺りは長くなるのでまた旅行記にでも。
まだソワレの演目が決まっていない状況でアル・ハーシュフェルド劇場の前を通ったので、試しにチケットの状況を聞こうという運びになったのですが、マチネの開場中でボックスオフィスが休止中でした。私もマチネに『キンバリー・アキンボ』が控えていたのであまり時間はない。とはいえボックスオフィスが開くのを待とうかな〜と思いつつ、ふと「今って誰が出ているんだ?」と気になって劇場の装飾を見るとクリスチャンがまさかのデレクでした👀 デレクがバックするという情報は掴んでいましたが日程まで気にしていなかったのでびっくり!セキュリティのお姉さんに「今日の夜はデレク出ますか?」と聞くと「スケジュールされてるよ」と教えてくれたので、じゃあチケットを買おうということになりました。
なるべく早く買いたかったのでTodayTIXのアプリを見てみると1階席後方が1席ぽつんと$154で出ているのを見つけて購入しました。これまで購入したチケットの最高額がロンドンのMR!だったのですがそれを上回りました😂 ただこの週末はどの作品もチケット代がかなり高騰していて完売だらけだったので、1階席でこの価格はラッキーでした✨
いざ、劇場へ
1人だったのと開演前にDrama Book Shopに立ち寄ったのもあって写真があまりないですが、かわいいおじさんのサイネージだけは写真に収めていました。そしてお目当てのデレク。
劇場内はやっぱり真っ赤!象さんの横にポールダンスゾーンみたいなのがありました。
感想
MR!の観劇は4回目。OBCは大好きだけど演目としては別に・・・って言っている割に3カ国目でした。私のMR!に対する考えは概ねこの3本の記事に書いてあるので今回は省略です。
日本のMR!も楽しかったですが、客席も舞台も狭くてギチギチでサティーンのブランコが天井から出てきて、出演者たちが客席サイドの通路を駆け抜けていき、カンカンでパイロがぐるんぐるん火花を散らすMR!は景気が良くていいなと思いました。専用劇場の強みに圧倒されます🤩
久しぶりの原語での観劇ということで、観客の反応も少し意識しながら観劇していました。前日の『BTTF』の観客たちの熱狂ぶりがすごかったので、MR!もすごいだろう・・・と思いきや予想よりは落ち着いていて驚きました。初演からだいぶ経って「知っている曲を登場人物が歌う」のに慣れたのか?と思いつつ、でも終演後のSDの空き具合も考えるとシアターゴアーだらけというわけでもない気はするんですよね。ただガガとシーアはめっちゃウケてました。ドッカンドッカンというほどではないもののしっかり笑いは起きていて、Fireworksとかは笑い少なめ。作中の状況を問わず「知っている曲が歌われる状況」を笑っていたロンドンに比べて物語の内容に沿った笑い方をしている気がしました。観劇時期が2年近くずれているので単純に比べるのは難しいですが、ロンドンがお酒を飲みながらの観劇可だったことなども影響しているのかな。
そしてお目当てのデレクはやっぱりとてもかっこよかった~!!!!ビジュの強さがものすごかったです。立ち姿が絵になりすぎますし、デレクが舞台にいるとずっと顔面を見つめてしまいます😂 そんなデレクのクリスチャンはすごく真摯で対等に真っ直ぐにサティーンと向き合おうとしている感じがありました。私はクリスチャンという役を「ちょっぴりウザい」と思っている(それも含めて好きでもあるんですけどね!?)し、作中におけるクリスチャンの言動もやや突飛だと考えていますが、デレククリスチャンで見るMR!はその辺りの部分が弱まっているように感じました。その上でクレバーすぎず、重すぎず、大人すぎずな塩梅が丁度よくて、言語化がすごく難しいんですけど「いいな~」と思えるクリスチャンでした。デレクのクリスチャンはデカいけれど大型犬じゃないんですよ。すごく人間。でも人間の嫌なところはあんまりなくて、いやもうそれはデレクがハンサムだからなのかもしれないんですけど、客席で恋に落ちてしまいましたね。
ありがたいことにElephant Love Medleyの動画があります。ハンサムなのにかわいいの本当にずるいんだよな!!!!まじでやばい。本当にやばい。
歌はやっぱりアーロン版に慣れすぎているので違和感がありましたが(デレクは音の捉え方が前ノリで音を上げるときもすごい早いタイミングでパッと上げるのでそれに慣れるのに時間がかかりました)、El Tango De Roxanneのラストもがっつり音上げしてくれるし、高音まで声量があって聴きごたえ抜群でした。何よりも中低音の深みが良すぎる・・・。ビジュがこんなにかっこいいのに歌声もかっこいいなんて。夢が詰まりすぎです。魅力が渋滞です。ちょっと一回Sympathy for the Dukeも歌ってみてほしい。絶対かっこいいと思うんですよね。
デレクのことばかり書きましたが、オヨヨサティーンは爆発力があってきらめいていたし、ボーイ・ジョージのジドラーは切れ者感全開でちょっとヴィランっぽい風格がかっこよく、ロートレックとサンティアゴも素晴らしく上手くてテンションがぶち上りでした。やっぱりここ2人が低音でしっかり支えてくれるとクリスチャンパートが光りますね(日本版は素敵だったけれど低音がちと弱かった)。それからソフィー・カルメン=ジョーンズのニニは期待通り最高でした。ヴェルマを演じた俳優による強強で高飛車なニニの「Sister」は刺さりまくりでした。
そんなこんなでとても楽しい『MR!』観劇でした~!ちなみにデレクは足上げめっちゃ低いです笑
SDの記録
席は下手側、SDは上手側だったので「まあ無理だろうな」と思いつつ、一応早歩きでSDに向かうと全然まだ人がいなくて1列目に入ることができました。しかも1分ほどでデレクが出てきて、私がいるサイドから応対してくれました。そんなこんなで終演後5分ほどでデレクからサインをもらい、そしてセルフィーまで取ってもらえました🥺✨
スウィーニーのSDのもみくちゃ具合に比べると本当にあっさりファンサを貰えてしまったのですが、あとになってからじわじわ興奮が大きくなってきてホテルに帰ってからが多分興奮のピークでした。デレクのインスタを遡って恐竜の着ぐるみを着ているハロウィンのポストを見て転げまわりました。
2023年度はラミン・カリムルー、マーク・ザイベルト、アーロン・トヴェイト、サットン・フォスター、デレク・クレナと私の憧れのスターたちの舞台を一気に観劇できてとても濃い年でした。次は今回の旅行で見られなかったジョナサン・グロフ、それからジェレミー・ジョーダンを見るのが目標です。エヴァ・ノブルザダもずーっと見たいと思っているのでギャツビーが1期前だったら良かったんだけど・・・。まあ、これからのミュオタ人生の楽しみだと思っておきます!!
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