Mind Palaceがない代わりに

来年には大学生じゃなくなるのでタイトル改めました。

【🇮🇹🇦🇹欧州観劇記1-旅行記⑧夜行列車編】鉄道キャットは不在だけど素敵な旅🐱

♬皆様 もう御存知ですか?夜行列車の素敵な旅~🐱

スキンブルシャンクス曲は大好きで普段から口ずさんでいて「いつか私も乗りたい!」と思っていたのですが、まさかこんなにすぐに夢が叶うとは!

 

私たちが乗ったのはこちらのナイトジェット(Nightjet)という電車です。ヴェネツィア・メストレ駅から乗ってウィーン中央駅まで寝ながら移動しましたよ。

f:id:yadokarinko:20231112183955j:image

新幹線のような座席もあったのですが、女子2人旅ということもあり防犯上の観点から3人ようの個室を貸切ることにしました。わくわくが大きくて入った瞬間「個室の特別寝台はこりゃなかなかいいもんだ~ふっふ~!」ってなっちゃいました!!!!鍵付きコンパートメントを貸切で2万3000円でした。

2段目のベッドは畳まれている状態↓

f:id:yadokarinko:20231112184017j:image

しかし部屋に入ったのも束の間、車掌さんから「5分後に朝食アンケートを回収に来るから書いといて!」と言われました。チェックリストから6種類を選ぶのですが、字も小さいしなかなかに時間がかかる。急いだけれど、書き終わらないまま車掌さんが来てしまったので「あと5分待って!!」とお願いすることになりました。しかも朝食はパンがメインなのに、パンも自分で選んでチェックしないといけないんですよ。チェックを忘れたら主食抜きになる・・・・。

f:id:yadokarinko:20231112184003j:image

朝食リストを提出してやっとまったりすることができました。お部屋にはアメニティセットとモエ・エ・シャンドンがありました!流石に初酔っ払いを体験した後で初シャンパンは危ないかなと思ったのでタオルで巻いて持って帰りました。

f:id:yadokarinko:20231112184013j:image
f:id:yadokarinko:20231112183941j:image

私たちはバス・トイレ付のお部屋を選びました。ちょっとお値段は張るしシャワーは使わないけれど、いつでもトイレを使えるという安心感は大きいです。

f:id:yadokarinko:20231112183933j:image

3段目のベッドはこんな感じ。私は旅行中にハプニングに見舞われやすいので、友人に上の段に行ってもらいました。多分私は落下する。。。ただ上のベッドはマットレスがなぜか短かったので、私の枕を使って長くしてもらいました。スペースは余っていたので謎仕様です。

f:id:yadokarinko:20231112184009j:image

3段目へは梯子を使って上ります。

f:id:yadokarinko:20231112183948j:image

落下防止用の網が設置されていました。

f:id:yadokarinko:20231112184020j:image

一通り部屋の仕組みがわかり、荷物もまとめ終わったところで夕食を頼みました。室内に付いたベルで車掌さんを呼んで、私はマッシュポテトとハンバーグのセット、友人はハンガリー料理のグヤーシュを注文したのですが、数分後に戻ってきた車掌さんに「マッシュポテトは売り切れていて、もうパスタしか残っていない」と言われました。「これから寝るだけなのにパスタか・・・」と思ったのですが、かなりお腹が空いていたのでパスタをもらうことにしました。

「テーブルをセットするか?」と聞かれたのでお願いすると、廊下にかけてあった木の板を窓枠にひっかけてテーブルを作るように言われました。そして1段目のベッドに座るとちょうどいいテーブルになります。これ、私たちは身内なので問題ないですが、他人とコンパートメントを共有している場合どうなるんでしょうか?誰かのベッドにみんなで並んで座って食べるのかな???コンセントの挿し口も1ヵ所のみ(1段目のベッド下)でしたし、そもそも貸切以外は想定していないのかもしれません。

f:id:yadokarinko:20231112183937j:image

パスタは長期保存が効きそうな感じのパサパサした麺だったのですが、とにかくお腹が空いていたのでペロッと平らげてしまいました。友人から1口分けてもらったグヤーシュはハーブの味が強めのミネストローネのようなお味で美味しかったです。ただ、列車が揺れるとスープがこぼれそうになるのでちょっと緊張感がありました。

お腹がいっぱいになると急激に眠気が襲ってきたので早速寝ました。私が寝た後に友人が上から撮ったのがこの写真。高さがものすごい&部屋が狭い。

f:id:yadokarinko:20231112184006j:image

寝ている間はたまに切り替えなどで車体が揺れると意識の遠くで「電車に乗ってるんだな~」と感じたりもしましたが、はっきりと覚醒することはないままぐっすり眠ってウィーンに運ばれていきました。

私は携帯のアラームもセットしていたのですが、列車備え付けの一斉アラームの音で起きました。自分の枕元のアラームを止めて、なぜか鳴っている2段目のアラームにも手を伸ばして止めて、もう一度寝ようかと思ったのですが、3段目のアラームが鳴りやまない。友人、生きてる?と心配しているとバスルームから音がして安心しました。アラームは何コールかしたら勝手に鳴り止みました。

写真は友人が車窓から撮った朝靄。綺麗~!!!

f:id:yadokarinko:20231112183952j:image

そして6:40頃にお待ちかねの朝食が届きました(車掌さんは7:00に持ってくるって言ってたよ!20分巻きは早いて!!)確か私がまだベッドでぬくぬくしているときに届いたので、アラームが6:30だったんじゃないかな。寝起き10分で朝食です。

パンはカイザーゼンメルというオーストリアやドイツで親しまれているもの。硬いと噂に聞いていましたが、カチカチというわけではなくベーグルくらいのモッタリ感で美味しかったです。友人はヨーグルトを頼んでいたけれど売り切れで別のものをもらっていました。私が頼んだ緑茶はパックでした。私のモーニングティはうすめ。

半分寝ながら食べていたら、まだまだ食べ途中の段階で車掌さんが食器の回収に来てしまいました。再び「また後でお願い~」と言う羽目になりました。何事もゆっくりで申し訳ない!!

f:id:yadokarinko:20231112183944j:image

そしてバタバタと身支度をして、いよいよウィーン中央駅(Wien Hauptbahnhof)に到着です!イタリアの建物とは打って変わって現代的なお洒落な建物でした。

f:id:yadokarinko:20231112183959j:image

 

これで私は「もう御存知ですよ~」というすまし顔でスキナンを歌えるわけです🐱

 

【今回の旅行記

 

 

 

アチア、どこなの?聞こえてるの?『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』11/18 M 感想

f:id:yadokarinko:20231120204801j:image

MR!から4ヶ月後、まさか古川さんのカンカンを帝劇で見ることになるとは!!

作品・公演概要

ミュージカル・ピカレスク『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』 ※初演

原案: モーリス・ルブラン『アルセーヌ・ルパン』シリーズ
音楽: Dove Attia(ドーヴ・アチア)
脚本・歌詞・演出: 小池修一郎
劇場: 帝国劇場

 

キャスト

f:id:yadokarinko:20231120205247j:image

アルセーヌ・ルパン: 古川雄大
カリオストロ伯爵夫人: 真風涼帆
クラリス・デティーグ: 真彩希帆
ボーマニャン: 黒羽麻璃央
イジドール・ボートルレ: 加藤清史郎
ガニマール警部: 勝矢
シャーロック・ホームズ: 小西遼生
ゴドフロワ・デティーグ: 宮川浩
レオナール: 章平

+26人

 

作品の感想

 

音楽ーアチアが途中から行方不明

今作については、前評判で脚本が薄いというのは聞いていたので物語には期待せず、アチアが生む「謎の高揚感」のある音楽を楽しみに、それが小池修一郎(以下、イケコ)のトンチキと上手いこと高めあっているといいなと期待して見に行ったのですが、私の求めた「アチア節」があまり感じられなくて残念でした。

アチア作品は「1789」(仏版・宝塚版・東宝版)、「ロックオペラ モーツァルト」(仏版・宝塚版)、「キングアーサー」(ホリプロ版)の3作品を見たのみなのですが、彼の作品の魅力はポップスやロックをそのまま取り入れた楽曲(と歌唱)でコスチューム系の物語を紡ぐ時代のギャップと、楽曲による不思議な高揚感(ダサかっこよくて癖になる)だと思っています。

そんなこんなで今回も変な高揚感を味わうつもりで行ったのですが、LUPINの楽曲にはこれまで見てきた作品で感じた、身体に響くビート感やポップスのリフレインがあまり感じられません。1幕はクラリスのソロ曲や夜会でのダンスパートなどそこそこ「アチアっぽい」曲もあったのですが、2幕は特にのっぺりした歌謡曲のような楽曲が多く、しかも歌詞がどれも説明で(イケコの説明台詞と説明歌詞の多さは製作過程で誰もつっこまないのだろうか???)、登場人物の心情でもなければアチアの楽曲でよくみられるようなサビのキラーフレーズも出てこないため、帝劇での観劇中にしては珍しく「退屈・・・」と思ってしまうくらいのっぺりしていました(古川さん、希帆ちゃん、小西さん、好きな方が出ているのに)。

次の項目でも書くのですが、この作品は「正統派のコスチュームもの」を目指しているようで、音楽もそちらに引っ張られているのかな~と思いました。弦楽器が前面に出ていてポップスロックの雰囲気がほぼほぼない曲も多く、何も知らないで聴いたらアチアっぽいとか仏ミュっぽいとか思わないだろうなという曲が特に2幕は多かったです。アチアの曲ってバラードでもちょっとビート感強めのイメージあるんですけど。。。

ただ、Twitterを見ていたところ、最近のアチアはワイルドホーンに寄っているみたいなことを書いてらっしゃる方もいたので、アチア自身からアチア節が抜けていっているのかもしれません(この話を見なかったら全部イケコのせいにしてた、ごめんねイケコ)。詳しくは2月のジョジョで確かめたいところですが、まだチケットは取っていない。

まあクンツェ&リーヴァイ作だからといって『王家の紋章』がウィーンミュージカル色が強いかというとそうでもないですし(曲はめっちゃリーヴァイだったが!)、私が仏ミュを求めすぎたんでしょうね😌

あ、あとどっかで「タマシイレボリューション」のイントロが聴こえたのとクラリスの「ラウール モナムール」の韻の踏み方に笑ったのを覚えてる。

 

演出ー真面目かトンチキかどっちかに振り切って!

私がこんなにもイケコを当て擦る理由は色々あれど、1番の理由は仏ミュ「ロミオ&ジュリエット」の演出(それも宝塚版はわりと無事なのに外部版があまりにも酷い)なんですよ。あのトンチキとさえ言い難いステージングのダサさと謎の携帯電話設定。。。

それでも今年7月の「1789」が良かったので、イケコの不可抗力のトンチキとアチアの高揚感のある楽曲が合わさったら楽しいかも!!と思っていたのですが、今回のイケコは「正統派のコスチュームもの」をやる方のイケコでした。それもストーリーがはちゃめちゃなのに大真面目にコスチュームものを作ろうとするイケコ。

ただ「je m'appelle LUPIN」でどこからともなく生えてくるルパンダンサーとか、1幕終わりのぴかぴか光るドデカリボンフロートで空を飛びながら歌うルパン(フロートと照明の動きがPCのスクリーンセーバーみたい)とか、吹き出してしまうようなトンチキも健在で、「なんでこうなるんだろう」と思ったりもしたのだけれど、2幕まで見終わって考えてみると、むしろこういうぶっ飛びトンチキが入ってくるならばいっそ全編をこのぶっ飛びトンチキにしてしまえ!!と思いました。だってぶっ飛びトンチキシーンは楽しいんだもん。面白いんだもん(これは私が作品に求める面白さではないのだけれど、面白いことに変わりはないので。つまらないよりはいい)。真面目なコスチュームものにするなら脚本を詰めよう、ぶっ飛びトンチキをやりたくなるなら全編そっちに振ろう。どっち付かずが一番良くないよ!というのが私の感想です。

 

脚本ー説明のしすぎは何を生む?

それから音楽のところでも書いたのですが「説明しすぎ」なのはなんとかならないだろうか。歌詞もそうだけれど、例えば、1幕でジョゼフィーヌ肖像画クラリスが盗まれる場面、停電が起こって肖像画が盗まれる場面にルパンがいることから観客は犯人がルパンだと思う、けれどルパンがモノローグで観客に対し「これは俺の仕業ではない」と告げ、場面が切り替わるとどこかの邸宅にいるクラリスが登場する。そのクラリスの元に現れたのはジョゼフィーヌ扮する男爵で、盗みの犯人が彼女であることが明かされる。という流れなのだけれど、わざわざモノローグで説明されなくても、クラリスの元にルパンではなく男爵が出てくれば、観客は犯人が男爵だとわかるんですよね、説明されなくても。ジョゼフィーヌの部屋にある地図を広げた時に「ボーマニャンから盗んだ」と今一度説明しなくても、観客はその情報を他の場面で既に聞いていてわかっているんですよね。

今回の観劇でイケコ演出作品におけるもやもやの正体が1つわかりました。観客として「信頼されていない」と感じるんです。すべてを説明されてしまうから、作品を理解しようとする心が無視されているように感じるんです。

 

物語ー女性キャラクターが勿体ない

それからイケコが「LUPIN」でやりたかったことは古川さんをトップスターとした宝塚の公演なんですよね。古川さん演じるルパンにとにかくたくさんの着替え(怪盗姿から金髪のブルジョワ赤毛の新聞記者、血だらけの姿、女装)と見せ場(タンゴ、カンカン、拷問される、剣術など)を用意することを目的とした物語になっているな~と感じました。

 

まあそれはそれで「そういうもの」と受け入れることもできるのですが、女性キャラクターが2023年の新作とは思えない描かれ方で気になりました。

(あまり作品数を見てない中で適当なことを言うと)宝塚作品のヒロインも男役の見せ場を増やすためにステレオタイプに陥りがちな気がするのですが、どんなに男役優位の脚本であっても「でもこの男性も実は女性が演じています」というメタの認識があるから楽しめるみたいな、なんなら男性優位の現実世界を風刺できてしまうみたいなところもあると私は思っています。逆にそれがない宝塚的な演目って・・・という話。

 

劇中には、婦人参政権運動を行う女性たちが序盤から登場してなんなら彼女たちが1曲歌ったりもするのですが、結局彼女たちが物語に絡むことありません(運動のためのオークションをしていたらルパンに出品した骨董品を盗まれるだけ)。1幕でクラリスジョゼフィーヌクラリスは彼女を男爵だと思っている)から婦人参政権について賛同を得て「こんなにはっきり婦人参政権を認める発言をする男性には初めて会いました」と言う場面があったりもするのですが、この2人が劇中で連帯を見せたりするシーンはありません。勿体ない。

それから私は東宝版の「1789」でイケコが、ソレーヌが女たちを率いて歌うJe veux le mondeを「理性的な」男たちが出てきて諫める展開に改編したことについて大きな恨みを持っているので、中途半端に女性の権利を語るなやとやや喧嘩腰になってしまいました。

 

クラリスー守られる姫から待つ妻に

久しぶりにこんなに古風なステレオタイプのヒロインを見た気がします。別にすべてのヒロインが剣を持って戦わなくてもいいですし、家庭的な女性だって素敵な訳ですが、むしろここまで「守られる姫」の立場を貫くヒロインを作るのって相当な鋼の意思がないと難しい気がします。あまりにもクラリスが「守られる」立場すぎて、ルパンとボーマニャンが決闘をする場面になったときに「あ~これでクラリスがルパンを助けるやつね~テンプレ展開やな~」と思っていたら、ただただクラリスは何もせず2人を見守っているだけで終わってあまりにも予想外でした。嘘だろ。そもそもこの決闘、ルパンによる「決闘しよう。勝った方が姫の心を手に入れられるかは姫次第だけど」という謎の一言で始まったもので(クラリスはルパンのことしか好きじゃないからそもそも決闘の意味とは・・・)(イケコにもトロフィーワイフの認識はあるんだっていう驚き)、もう状況からして謎な上にクラリスの見せ場でもなくて、頭の中が「???」でいっぱいになりました。こういう展開になるなら婦人参政権運動の話題を出した意味がなくない???クラリスが施療院長に就任するラストがあるにしても、これは本編スタート時点から決まっていることですし(はじめはお飾りだったとはいえ)。しかも「彼女の純潔を守る」「私は純潔のままみたい」みたいな台詞が1幕序盤にずっと続くのもまあまあ気持ちが悪かったです。あの純潔の話、特に要らないと思うんだが、どうしても純潔の話がしたかったのかな?私はイケコがわからない。

ただここまでは、トップスターを生かすことを第1にしている以上仕方がないかみたいな諦めもあったのですが、クラリスと結婚したルパンが世界を飛び回って盗みを働いているニュースを聞きながら「もう~懲りない人!」と言ってニコニコしながら彼の帰りを待っているクラリスを見せられて、守られる姫からの待つ妻ルートかいな、嘘だろ、と思ってしまいました。ねぇイケコ、なんで婦人参政権運動の話出したの????

 

カリオストロ伯爵夫人ー異性愛規範に絡め取られる

このキャラクターは初め「男爵」として登場して、その後「女性で怪盗」だと種明かしがあり、「120歳説」が浮上したのちは「ジョゼフィーヌとしては4代目である」ことが明かされ、1番最後に「ただの女優」であることが明らかになるといったように、何重にもその正体が隠された面白い人物です。演じているWキャストのお二方は宝塚の男役出身で、男性的な振る舞いや魅せ方を熟知されている方々なので、その点も役と合っていて(というか当て書き的な面も強いですよね多分)良かったです。

 

ただ、せっかく揺らがせたジェンダーが全て異性愛規範で無視される展開にはがっかりしました。ジョゼフィーヌ(男爵の姿)に誘拐されたクラリスは、彼の紳士な態度に好意を抱いていたはずです。しかしルパンがやってきてジョゼフィーヌが女性であることを明かして以降、男爵とのシーンが無かったことのようにクラリスのルパンへの一途な愛のみが描かれ続けます。そして、劇中でクラリスジョゼフィーヌが関係を深めるような場面は(友情やちょっとした協力すらも)ありません。

男性だらけの物語の中で彼らを欺き手玉に取るジョゼフィーヌはかっこよかったので、婦人参政権運動の話題を回収するためにも、彼女たちが連帯して何かを成し遂げる展開があれば良かったのにな〜と残念に思いながら見ていました。欲を言えば2人でルパンも騙してお宝を手にして施療院とサフラジェッツに多額の寄付をするか、お宝を独り占めしたジョゼフィーヌが笑いながら高飛びしつつも一部をそれらの団体に寄付した上で、寄付を受け取ったクラリスが彼女に思いを馳せるみたいな展開を望んでました〜!!!あとは『忌まわしき花嫁』みたいな方向に進むかと・・・。

ねえ、やっぱりなんで婦人参政権運動の話題を入れたの?活かせないのになんでいれたの??

 

物語は薄い上に全て説明され、演出や美術は代り映えせず、音楽もエッジが効いていないと来ました。役者さんたちは素晴らしかったですし、面白い要素もあったからこそ「もっと詰めれたでしょ!?」と思います。相変わらず私はイケコと分かり合えませんね。

 

思わずツッコんだポイント

・ルパン、ホームズにもらったサインは活かさないんかい!

・何故か衆人環視の中で素顔を自ら見せに行く怪盗2人(今までよく身バレせずやってこれたな?)

・ドデカリボンフロート🎀、せっかくエレクトリカルしてるのに背景が最初夕景なのなんで?映えないじゃんか(もうドデカリボンには突っ込まないけど面白すぎて直視できなかった😂)

・1幕終わり、暗転してフロートが降りてきて安全装置を外して袖に捌ける古川さんを見守って幕なのじわじわくる

・いつからルパンとホームズって宿敵になったの?

・自称堕天使のボーマニャンさんって、闇堕ちエピソードあったっけ?「堕天使」というワードを使いたいお年頃なのかもしれない

・ルパン、ジョゼフィーヌ宅で酒飲むの迂闊すぎる。よく身バレせず・・・(ここのタンゴが全部ジョゼフィーヌの自己紹介だったのが勿体なかったですよね。「あなたが120歳でも構わない」みたいなルパンの台詞とか楽曲に入れちゃえばよかったのに)

・ボーマニャン側に利点のない決闘

 

キャスト(とキャラ)感想

皆さん歌が安定していて快適な観劇でした〜(全ての演目がそうであれ!!)

 

古川ルパン

ちょうどNHK『大奥』S2で瀧山を見ているので、ルパンが出てきた瞬間「テレビで見てる人だ!!」っていう感覚がありました。

色んな扮装の古川さんを見られたのは楽しかったけど(まさかカンカンまで見れるとは)、もっと様子のおかしいアチア曲をごりごりに歌ってほしかった~!!!という思いが強いです。歌が安定して上手いので全然聴けるのですが、バラードばっかり歌わされてた・・・しかも歌詞が説明なので解釈的なものも特に捗らず、「これじゃない感」に苛まれました。イケコが見出した俳優さんを好きになることはあるけど、イケコと感性が合わないのわりかし辛いですね。

 

希帆クラリス

この作品の中のアチア味(ビート感とハイキー)は大体クラリスパートが担っていたのですが、流石希帆ちゃん、軽々と乗りこなしていました!まじで歌が上手い✨ 好き!!!キャバレーのシーンで女装ルパンの吹き替えをするクラリスのパートが『ファントム』のクリスティーヌオマージュっぽいソプラノ砲だったのも楽しすぎました。

ただそろそろステレオタイプど真ん中ヒロイン以外を演じる希帆ちゃんを見たい。。。昨年末のシスアク見たかったよ(中止になって見れなかったの)。

 

黒羽ボーマニャン

クラリスにアウトオブ眼中されていることよりも歌がほぼほぼ説明歌詞な上にソロ曲は「堕天使ソング」なのが気の毒だったボーマニャンさん。同じくアウトオブ眼中されながらヒロインを追い求めるKAのメレアガンさんはハイキーのかっこいいソロ曲とか楽しいダンダリとか貰えてたのにね・・・。

「トレジャーハンターと呼んでくれ」と目の前でいちゃつき始めるルパンとクラリスを見ての「まだお前のものじゃねえ」が私的にはめっちゃ面白かったです😂 舞台版は見てないんですけど、映画のるろ剣で志々雄が「誰だお前!」って言いながら剣心の仲間と戦っていたのと何故かちょっと重なりましたwww

黒羽くんは色々とWキャストで見逃してきて、生で見るのは今回が初だったのですが、歌が良かった、お芝居も作品の雰囲気に合っていて良かったので、もっとアグレッシブな作品でも見てみたいな〜と思いました。

 

小西ホームズ

今作におけるお笑い担当の小西ホームズには笑わせられました😂 おもしろおじさんな方のこにたんでした。

初めは7%コカインのくだりの色気がすごくてどうしたどうしたと思いつつ(ハニートラップに弱すぎて「ホームズがそんなでいいのかよ〜」と思ったりもしましたが、原作未見だけどルパンシリーズのホームズはこんなもんらしい)、ジョゼフィーヌのハニトラに引っかかって「ぽわ〜ん」とコントみたいな効果音が鳴って暗転したところからはとにかく面白すぎて笑笑

「俺のハートは盗まれた!!」(しかもこの直後にドデカリボンエレクトリックパレードで私は肩を震わせることになる)とか、女装して潜入してところを警察に捕らえられての「(ルパンの女装との)クオリティの差だ」とかもめっちゃ笑えました。シリアスな作品で見ることが多いけれど、コメディのセンスも抜群ですね!ラストのバトルでは剣術シーンも見られたし、楽しかったです。

 

真風ジョゼフィーヌ

※真風涼帆さんには今年1月にパワハラ疑惑が浮上しており、この件については第三者委員会による調査や司法による判断が為されていないため、私としてもどのように受け止めるべきか未だ悩んでいる状態です。「被害者」とされた方ではなく真風さん本人による否定があったこと、「週刊文春」の記事にはガセネタもあること、劇団の隠ぺい体質の露呈、色々と考えることはあるのですが、今はこのどうしていいかわからないありのままを書き残すことにしました。その上で彼女のパフォーマンスの感想を書きます。

先に書いたように、ジョゼフィーヌは設定が多層的で面白いのにも関わらず脚本でそれが活かしきれていない「勿体ない」キャラクターなのですが、真風さんが演じることでクラリス、ルパン、ホームズの心を容易に惹きつけて出し抜く説得力が生まれていたと思います。特に退場の際に「ジョゼフィーヌ?だ〜れそれ!?」と豪快に笑っているのがとても好きでした。彼女にはやっぱり本物の宝物を掴んで、その後の人生もぶいぶい言わせてほしいと思ってしまいました。まああの感じなら、ニセの宝を売ってお縄になっても這い上がれそうではありますが。

 

私の次の仏ミュ予定は『赤と黒』です!!ロックオペラですよ〜楽しみ☺️

 

小池修一郎関連】

 

【古川さん関連】

 

【希帆ちゃん関連】

 

9月の鑑賞記録(Companyを履修して人生観が変わる)

🎞 Beauty and the Beast: A 30th Celebration (2022)

美女と野獣 30周年セレブレーション』

てっきり新演出の舞台版かと思っていたら、アニメーションの映像とミュージカルナンバーの生パフォーマンス(衣装や美術もしっかりついている)で映画の流れをなぞるような作品で新鮮でした。

ジョシュ・グローバンのビーストが良かったです。グローバンのIf I Can't Love Herがとても好きなので今回も聴けるかと少し期待したのですが、今回は実写版のEvermoreの方を歌ってました。歌に入る前に映る、引き裂かれた王子の肖像画がちゃんとグローバンの顔になっているのにディズニーらしいこだわりを感じてちょっと面白かったです。

あと、最後に歌われるエンドソング版美女と野獣の間奏で、ベル役のH.E.R.が黄色いドレス姿にサングラスをかけて、エレキギターを演奏しながら出てきたのが最高でした。

 

🎥 Stephen Sondheim's Company with The New York Philharmonic (2011)

ずっと見たかった『カンパニー』をついに履修しましたよ。想像よりも遥かにコメディでまずはそこが驚き!!でも作品が進んでいくにつれてボビーに自分が重なっていって、なんとも言い難い苦しさと寂しさに包まれました。作品の中に「自分」を感じる経験ってあまりできることではないし、ミュージカルを見る中では映画を見ていたときよりももっと少なくなっていたので、そういった作品に出会えた嬉しさを嚙み締めつつも心がえぐられて苦しいっていう感じでした。今回見たのは男性ボビー版だったんですけど、女性ボビー版も早く見たいし、多分そっちをみたら更にえぐられるやつです。ボビーがどうかが知らんが私は多分Ace/Aroだし、まだ周りの友達も結婚していないけれど、10年後?20年後?に私も抱えるであろう孤独をBeing Aliveに感じてしまって。。。。恋人はいらないけれど伴侶はほしいのかもしれない、とか色々考えてしまった。

自分語りが長くなりましたが作品の感想も。やっぱりソンドハイムの楽曲ってぞわぞわわくわくして楽しい!あのざわめきのような合唱を聴くとソンドハイムだーーー!!ってなりますね。楽曲はどれも好きだったんですけど、ロバートの歌うSomeone is WatingMarry Me a LittleBeing Aliveが名曲だなと思いました。歌詞があまりにも良すぎる。あと激ムズ早口ソングAnother Hundred Peopleを歌うマルタ役の方がものすごい上手くて素敵だな~と思ったらティアナのアニカ・ノニ・ローズさんでした。ルポーン姐さんのジョアンヌもゴージャスでかっこよかったです。

日本で今上演するならボビーは芳雄さんが良いんじゃないかなと思いつつ(グリブラでBeing Alive歌ってたし、本人も演りたい説)、せっかくなら女性ボビー版を持ってきてくれても良いのよ!という気持ちも大きいです。だいもんのボビーとか見たくない?

 

📚 Aida: libretto

💿 Aida: Original Broadway Cast Recording (2000)

ミュージカル『アイーダ

アダム・パスカルのライブに向けての出演作履修①

バキバキのロックミュージカルを感情をぶつけ合うような展開を想定していたら思ったよりもしっとりめのバラードに乗せたラブストーリーでやや肩透かし感がありました。今回は文字と音楽だけだったので、視覚効果もあればまた違うかもしれません。アイーダもまだ四季が持っているのかしら?再演早めにお願いしたいな。アダム・パスカルのラダメス、かっこよかったです。YouTubeで映像も探したけれどあんまり当時の映像は残っていないみたいで泣きました。

Aida (Original Broadway Cast Recording)

Aida (Original Broadway Cast Recording)

  • Various Artists
  • ポップ
  • ¥1935

 

🎥 Memphis the Musical (2011)

ミュージカル『メンフィス』

アダム・パスカルのライブに向けての出演作履修②

楽しかったし、辛くなる作品でもありました。とにかく歌とダンスのレベルが高すぎてずっと聴いていたい、ずっと見ていたいと思えるような公演でした。特にフェリシア役のモンテゴ・グローヴァーさんの歌声が圧巻でした。最近だとBWのInto the Woodsで魔女を演じてらしたんですね。いつか生で浴びたい歌声です。ビジュも素敵で私の中で要チェック俳優さんの1人になりました。

作品の結末について、私は意外に「落ちぶれエンド」みたいなものに耐性がないかもしれないな~と思いました。登場人物が死んで終わるタイプの作品は結構好きなので、「バッドエンド好き」を自称しているんですけど、バッドかバッドじゃないか微妙なエンドはなんだか悲しくなりますね。

私が見たものが字幕なしだったので台詞や歌詞の細部まで拾えていないのが悔やまれるのですが、「文化の盗用」に関する言及が多くみられたのも印象的でした。デルレイはヒューイに対して「盗む」という言葉を使うし、ロックンロールは黒人社会から白人社会に「盗まれたもの」であるというような言及もありました。一度しっかり戯曲と歌詞を読みこんでみたいなと思っています。

アダム・パスカルはBW公演にヒューイ役のリプレイスメントで参加していたみたいです。Playbillがダイジェスト映像を載せてくれていてありがたかったです。それにしてもアダムのヒューイはちょっとかっこよすぎちゃいそう。

MEMPHIS [DVD]

MEMPHIS [DVD]

  • チャッド・キンバル
Amazon

 

📚 Something Rotten!: libretto

💿 Something Rotten!: Original Broadway Cast Recording (2015)

ミュージカル『サムシング・ロッテン!』

アダム・パスカルのライブに向けての出演作履修③

これは映像があった方が楽しいだろうなと思い、YouTube(アダムasウィルのもちょっとあったので・・・)を見つつ脚本とOBCを楽しむっていう形で履修しました。ミュージカルについてのメタなネタにあふれていて終始にこにこしながら見ていました。A Musicalは本当に面白かったです。そしてミュージカルネタを拾えるくらいミュージカルの知識がついてきたことにちょっと感動する私でした。(あとはいい加減『ハムレット』を履修しなさいね)

オムレットの卵ダンサーたちがとってもかわいかったです。ミュオタが集まって仮装パーティーとかしたら絶対あの卵やりたい人出てくるでしょ笑笑

それはそうとミュージカル界におけるシェイクスピアの扱いがなかなかすごいことになってますよね。SR!しかり&ジュリエットしかり。ミュ界のシェイクスピアを集めたコントとかやってみてほしい。「俺なんか『ハムレット』を盗んだことにされたぞ!」とか言ってほしい。

 

🎤 アダム・パスカル アコースティックライブ 9/9 M

贅沢な時間でした~。次回はMidnight Radioも歌っていただきたく!!

 

📺 ミステリと言う勿れ特別編(2023)

前半はドラマ1話の再編集版、後半はめっちゃ志尊淳が活躍するニューエピソードでした。どちらも面白かったけれど、私は1話のような重くて悲しい話の方が好きですね。整くんの考え方自体がとても好きだし、菅田将暉が演じる整くんも好きなので映画も楽しみにしています。

 

📺 大奥 Season 1(2023)

毎週楽しみに見ていたのに就活で心をやられた結果、途中でストップしてしまっていた大奥!やっと最後まで見届けられました。私は逆転版「大奥」関連作品に触れるのは今回が初めてでした(逆転してないコンテンツにも触れてはいない)。出会えて良かった!原作も知っている方々の感想で「カットが多い」との話も出ていたので、原作をみっちり読みたいという気持ちでいっぱいです。

男女の権力関係が逆転したとしても女性に付きまとう「産む身体」として扱われる苦しみを見事に描き出していて、見ながら辛くもなるけれどとても面白かったです。堀田真由の家光パート、仲里依紗の綱吉パートはこの苦しみの描き出し方がものすごくて圧倒されました。もう生理も終わったって言っているのに子どもを産む話しかしてこない桂昌院まじで怖すぎました。。。冨永愛の吉宗パートは上様がとにかくかっこよくてめっちゃ楽しかったです。家重や杉下との関係性も好きでしたね~。将軍を演じた俳優さんたちをとっても好きになりました。

それから綱吉と吉保だったり、吉宗と久通だったり女同士の絆の描き方も好きでした。こういう女と女が命を預けあうみたいな展開あんまり見かけないので、吉保の脚に刀ぶっ刺して「ずっと一緒にいろ」って言う綱吉最高すぎます。

S1を見終わっちゃったのがひたすら寂しいですが、S2が楽しみで仕方ないです!ちゃぴふるだよ!!

 

📺 ハヤブサ消防団(2023)

面白かったです。第四の壁の破り方が不自然だったり、展開がちょっとゆっくりだなみたいな印象もあったんですけど、原作がしっかりしているんだろうなって感じられるような安定感があって、毎週楽しみました。消防団のクセつよおじさんたちが素敵で、みんなで喋っているだけで笑えました。

それから、古川さん演じる真鍋が前半のミスリード担当かと思いきやしっかり物語の中核にいてちょっと嬉しかったです。ちゃんと見ていないけれど映像作品では「変な人」の役が多いイメージだったので。

 

🎞 Rebecca (1940)

レベッカ

何事もなければ(もしものことを考えて予防線を張ってしまう・・・)今年ミュージカルの『レベッカ』を見ることになっているので予習として。思ったより話が小さいですね。クンツェ&リーヴァイというと話の規模がでかいイメージがあったのですが、日本初演はクリエだもんな、と納得しました。あと思ったよりもサスペンス度が低い。

ローレンス・オリヴィエ(あなたがローレンス・オリヴィエ賞の由来だったのね!ローレンスさんとオリヴィエさんがいるんだと思ってた)がハンサムなので許してしまうけれど、マキシムの「私」に対するあたりの強さにちょっと「なんだよ!」ってなっちゃいますね。でも顔がいいんだよな。。。そしてダンヴァース夫人は本編中ずっと表題曲を歌いそうな勢いでレベッカを崇拝していますが、どのタイミングで歌うんだろうという新たな楽しみが生まれました。

 

📺 VIVANT(2023)

序盤のスケールのデカいお金のかかったトンチキ(改造トラックで大使館に突っ込んだり、みんなでうんちまみれになったり)は楽しかったんですけど、だんだん乃木の「国のために」という思想に辟易としてしまい、終いには「日本には宗教を超えて互いに尊重しあうという美徳がある、バルカもそんな国にする」みたいなことをベキが言い始めて「???」ってなってしまいました。ナショナリズムを煽るだけ煽って、その危険性に対する示唆が全くないまま終わっていきましたよ。この作品があまり批判されずに大人気になっている状況はちょっと怖いです。。。

 

📻 また、桜の国で(2017)

第二次世界大戦時のポーランドを舞台とした作品。辛く悲しい物語でしたがとても面白かったです。複雑なバックグラウンドを持つ慎、ヤン、レイが何を拠り所として生きていくかに迷いながら歩みを進める姿もよかったです。最終回の3人がとても好きでした。戦争の描写はかなり恐ろしく、マジェナの死の場面は怖すぎて泣きそうになりました。音声のみだからこそ伝わる恐ろしさがありますね。

キャストの方々のパフォーマンスも好みでした。私は感傷的な役を演じる芳雄さんが好きなので今まで見聴きした役の中で3番目くらいに棚倉慎が好きになりました(1番と2番はDLLのジャーヴィスとリトプリのキツネさん)。坂本真綾さんもラジオドラマで聴くたびにどんどん好きになっていきます。そろそろ円盤で坂本さんのジルーシャを見たいです。それからあっきーさんのレイもハマっていました。あっきーさんの独特のテンポ感が「胡散臭いアメリカ人」っぽくて(口笛が面白すぎます)、心の内を出し始めてからの表現もよかったです。それから亀田さんのお芝居が良すぎる。そろそろ生で見たいです(ストプレあまり見ないから機会がなかった)。ざっとWikiを眺めていたら、青春アドベンチャーの「フランケンシュタイン」でアンリ・クレルヴァルをやっていたみたいで!!!再放送してくれ!!

 

🎞 ミステリと言う勿れ(2023)

原作が強いのでやっぱり面白い&菅田将暉の整くんもとても好きなんだけど、実写版の演出というか編集というかがドラマの時から苦手だったのをよく思い出した。狩集の話は映画館で見るとちょっと怖さが増し増し。松下洸平の朝ちゃんは思ったより序盤から暗くてもっと底抜けに爽やかでもいいのになと思うなどしました。

 

 

🎭 ミュージカル『生きる』9/19 M

日本オリジナル作品が目指す方向性として私はこっちの方向が好きよ。

 

🎭 ミュージカル『アナスタシア』9/20 M

あまりにも楽しかったですーーーー!!!!!

 

🎭 ミュージカル『ラグタイム』9/25 S

エマ・ゴールドマンが最高

 

🎭 ミュージカル『アナスタシア』9/26 S

タイトルの通り。ぎゃん騒ぎしたくなるのを押さえて劇場を後にしました。

 

🎭 ミュージカル『スリル・ミー』9/28 J

スリルミはもっと高頻度で再演してほしい。いろんなペアを見たい。

 

---------

Written in the Stars - Aida

アイーダは曲がそんなに刺さってないんだけどアダム・パスカルのライブで聴いてからなんだかんだリピートしてる。

Written In the Stars

Written In the Stars

 

Being Alive - Company

コンサート版のニール・パトリック・ハリスのボビーがとても好きなのですが音源がない。。。。

Being Alive

Being Alive

  • 2006 Broadway Revival Cast
  • ミュージカル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

Wig in a Box - Hedwig and the Angry Inch

ニール・パトリック・ハリスの音源とラジオで柿澤さんが歌った日本語版を交互に聴いています。ヘドウィグ再演待ちです。他の演目とのタイミングが合えば海外でも見に行きたい。

Wig In a Box

Wig In a Box

 

Rebecca - Rebecca

オク・ジュヒョンさんのとウィレマインさんの、両方大好き。ラストのハイキーを聴くと問答無用でぶち上れる。

레베카 Act. 2

레베카 Act. 2

Rebecca - Reprise II (Live)

Rebecca - Reprise II (Live)

  • Orchester der Vereinigten Bühnen Wien & ウィレミン・ヴァカーク
  • ミュージカル
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

My Petersburg - Anastasia

これまでも好きだったけれど本公演を見てより一層愛が深まりました。観劇したディミよしと海宝ディマに思いを馳せながら聴いています。デレクくんのディマは楽器がでかい!って感じで強いですよね。

My Petersburg

My Petersburg

  • provided courtesy of iTunes

 

【🇮🇹欧州観劇記1-旅行記⑦ヴェネツィア編】ジョジョ5部一気見しておいてよかったじゃあないか!!

16日(月)

🚌 朝焼けに寝坊

前日に仮面をつけて夜な夜な『オペラ座の怪人』のマスカレードを踊った疲れが出たのか、寝坊しました。というか友人が私に声をかけたところピクリとも動かなかったのでそのまま寝かせてくれたそうです(すまん友人)。

サン・マルコ広場で朝焼けを見るという野望は潰えましたが、リベルタ橋を渡っている最中と島についてからしばらくの時間、朝焼けを楽しむことができました。

f:id:yadokarinko:20231106003048j:image
f:id:yadokarinko:20231106003059j:image
f:id:yadokarinko:20231106003110j:image

7:45くらいにリアルト橋に着いた時にはほぼ焼け終わっていた感じです。そう、前日買った仮面を折角なので持って再上陸しました😂 かさばる!!

f:id:yadokarinko:20231106003008j:image

友人と友人の母がよく見ている世界の都市を定点カメラで配信するメディア?のヴェネツィアカメラがリアルト橋を定点撮影しているとのことで、日本にいる友人の母に「今、リアルト橋にいるよ!こんな服着てるよ!」と連絡して定点カメラに私たちが映るかチャレンジをしました。結果、映ってはいたのですが、案外カメラとの距離が遠くて識別できなさそうでした。一応「これでは?」っていう人影は見つかったんですけどね。

 

📍サン・マルコ広場

もう朝焼けは終わっていましたが、ひとまずサン・マルコ広場(Piazza San Marcoを訪れました。広場はリベルタ橋から島を横断するように歩いた先なのでなかなか遠いです。

f:id:yadokarinko:20231106003120j:image

前日から一緒に回っていた友だちは2限に大学の授業があるとのことで、「カフェ・フローリアン(Caffè Florian)」で朝ご飯を一緒に食べて授業が終わったらまた合流するか、なんて話していたのですが、彼女も寝坊しまして朝は合流しないことになりました。広場でメニューを調べて、価格帯のあまりの高さに震えていたので良かったかもしれません。後でドリンクだけ飲みに行こうという話でまとまりました。

f:id:yadokarinko:20231106003014j:image

広場から海辺に出るとライオン像がありました。ジョジョ5部でジョルノとミスタがディスクを取りに行くのはサンタ・ルチーア駅の前のライオン像ですが、駅前にはライオン像はないらしいですね(ヴェネツィア行くなら絶対あのライオン像に行くぞ!って思ってたからちょっと拍子抜け)。

f:id:yadokarinko:20231106003114j:image

朝焼けは終わったかと思っていましたが海辺まで来ると少しだけ残っていました。朝日の輝きのおかげで暖かそうに見えるのですが、前日からヴェネツィアはとても寒くて私たちは凍えていました。ヴェネツィア滞在1ヶ月目の友だちも「留学してきて1番寒い。まだ上着出してないのに!」と言っていました。天気予報ではそこまで寒くない、というかむしろ暑いという予報だったんですけどね。まあ、予報を見たのも1週間前ですしね。旅程が長いときは服装が難しい!!

そして対岸には!!!!!!!あーーーーーーーーーーー!!!!!!!渡るのはまたのちほど。ここまでの旅行記を読んでくださった方はご存知かと思いますが、私旅行前日までジョジョの5部のアニメを一気見しておりまして、関連の地に行くたびにテンション爆上がりでした。

f:id:yadokarinko:20231106003030j:image

 

🍽️ パン屋さんで朝ごはん

寒いしたくさん歩いてお腹が空いたし、ということで朝ご飯を食べることになりました。ヴェネツィアで朝食の時間帯から開いているお店を調べて「FARINI」というパン屋さんをチョイス。お店に向かって歩いていたら友だちからも朝ご飯におすすめのお店としてこのお店が送られてきて「ちょうど今そこに向かっているよ!!」ってなりました。

f:id:yadokarinko:20231106003042j:image

私はしょっぱいものが食べたかったので、クロワッサンのサンドイッチとカプチーノを頼みました。とにかく寒かったので暖かい店内でお腹を満たせて「もう立ち上がりたくない」と思ってしまいました。

f:id:yadokarinko:20231106003024j:image

 

🛍️ ヴェネツィアにもH&Mはある

私はこの日、ヒートテック+厚手のハイネックのニット+ジャンパースカートにジャケット(やや通気性あり)を羽織るという服装でした。上半身はそれなりに防寒できていたのですが、スカートの下が生足だったのでとにかく寒い。

ダメ元で調べてみるとなんとヴェネツィアにも「H&M」があるということでオープン時間に合わせて駆け込みました。

後に控えるウィーンのことも考えてロングコートを買うか、ニットのスカートでも買うか迷ったのですが、なんだかんだ日中は暖かくなるのではないかと信じてひとまず足元を暖めるべくニーハイソックスを買いました。ニーハイを買うのいつぶりだ?高校生のときぶり?

f:id:yadokarinko:20231106003937j:image

そして早速履きます。行儀が悪いですが寒すぎてどうしようもなかったので。

片足分を履いてもう片足分を履こうとしたところでハプニングが発生。買ったばかりのソックスの腿の部分に既に穴が空いていました!!慌ててレジに戻ってその旨を伝えると店員さんには「お〜」と言われました。そして流れる数秒の沈黙。ん???日本だったら店員さんが替わりの商品を取りに行ってくれるところかと思いますが、特に次のアクションが起こらなかったので「新しいのが欲しいんだけど・・・」と言うと「取ってきていいよ〜」と言われました。いや、私が取りに行くんかい!いいけど!店員さんに非はないわけだし!と思いつつちょっとしたカルチャーショックを受ける私でした。

 

📍デパートのテラスは予約必須

10:45からはデパート「T フォンダコ デイ テデスキ by DFS(T Fondaco dei Tedeschi by DFS)」の屋上テラスを予約していたのでそちらへ移動しました。

こちらのテラスは完全予約制。ただ予約さえしてしまえば無料で15分間テラスからの眺めを楽しめます。友人が下調べしてくれなかったら存在も知らずに終わっていたと思うので友人に大感謝です。

f:id:yadokarinko:20231106003005j:image

日本ではなかなかお目にかからない不思議な店内を上へ上へ登っていくと金色の鏡で覆われた空間にたどり着きます。この先で1組1組予約のチェックが行われ、いよいよテラスに出ることができます。

f:id:yadokarinko:20231106003037j:image

テラスからの眺めはこんな感じ!右下に写っているのがリアルト橋ですね。

15分間きっかりの完全入れ替え制で1回20人くらいが定員のようなのでゆったり楽しめました。写真を撮りつつたわいも無い会話もする余裕があるくらいのちょうど良さ。

f:id:yadokarinko:20231106003054j:image

 

🛍️ スプリッツ×アダムの創造

テラスから降りた私たちは再びサン・マルコ広場に戻りまして、お土産屋台を物色していると前日からちょっと狙っていた愉快な柄のトートバッグがあったので買いました。旅行あるある「無限に増えるトートバッグ」

f:id:yadokarinko:20231106003956j:image

 

📍水上バスでサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂へ

そして!ついに!サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂(Basilica di San Giorgio Maggiore)へ向かいます!!!!!ひゃーーーーー!!!!!!

f:id:yadokarinko:20231106004009j:image

聖堂のある島へは水上バスで渡ります。陸地にある券売所で9.5ユーロの1回券(75分間乗り放題)を買い、バス停へ。バス停は陸と桟橋で繋がって海上に浮いています。波が高くなるとバス停も揺れていて面白かったです。

f:id:yadokarinko:20231106004002j:image

もうテンションぶち上がりです。

f:id:yadokarinko:20231106003915j:image

わーーーーその辺にブチャラティたちが船泊めてましたよね!!!!

コロッセオのように観光地だから実際には囲われていると思っていましたが、本当に船で乗り付けることができるような構造になっていて驚きです。

f:id:yadokarinko:20231106003839j:image

ついに上陸。
f:id:yadokarinko:20231106003853j:image

小さな柵さえありません!!!
f:id:yadokarinko:20231106003902j:image

内部の様子はこんな感じ。

f:id:yadokarinko:20231106003925j:image

ちょうど神々しくなっていたこちらも😭

f:id:yadokarinko:20231108010106j:image

トリッシュが手首をもがれたエレベーターにも登りたかったのですが、修復工事中とのことでした!悔しい!!!

 

🚌 もったいない精神でヴェネツィア一周

島は私たちが乗ったサン・ザッカリア駅から1駅で、このまますぐに本島に戻ってしまうのも勿体ないということで、75分の有効時間を活用してそのままリアルト橋まで水上バスに乗り続けることにしました。

停車駅もろくに把握しないまま乗り続けていると船はヴェネツィアらしい町並みから離れて、貿易港のようになっている島の西側へと進んでいったので「本当にリアルト橋に帰れるのか・・・」と不安になりましたが。島の西側まで行くと大運河に乗って再び島の内陸に入って行ってくれたので安心しました。港を見ながら「あれ?ここは浦安?」と友人と混乱しましたよ。

途中で見つけた謎のカニのオブジェ。「カニカニがいる!!!」と叫んで友人に激写してもらった笑

f:id:yadokarinko:20231106003856j:image

リアルト橋バス停は橋の先にあったので橋をくぐることもできました!

f:id:yadokarinko:20231106003819p:image
f:id:yadokarinko:20231106004021p:image

潮風を浴びまくって顔はべたべたになり、なんなら海水が顔にはねてちょっとしょっぱさまで味わったのですが、とっても楽しかったです!!しかもリアルト橋で降りたらちょうど75分くらいだった!

これはかわいいウミネコ。白いのにどっしり重さがありそうな感じが絶妙にツボで今回の旅行中はウミネコに出会うたびにきゃっきゃしていました。鳴き声は「ぎぃえええぎぃええ」みたいな鳴き声でちょっとぎょっとしました。全然ニャアニャアじゃないじゃん、ブチャラティさん。

f:id:yadokarinko:20231106003850j:image

 

🍽️ 人気店リベンジ!魚介パスタが美味しすぎる

水上バスから降りて、大学から帰ってきた友だちと合流。お昼ごはんを食べることにしました。

訪れたのは「Ristorante Oniga」。前日の夜ご飯に入ろうとしたら1時間待ちと言われて断念したお店です。友だちがお店に電話をかけてくれて「今から行って入れる?」と聞くと、お昼は予約制じゃないとのことだったので早速向かいました。

ここのお店は魚介を使った料理が豊富で魚好きの私はメニューを見ながらうんうん悩むことになりました。ムール貝のラザニアとイカ墨パスタで悩んだ末、両方諦められなかったので、イカ墨を食べたがっていた友だちと2つをシェアすることにしました。

このムール貝のラザニアが信じられないくらい美味しくて忘れられない味になりました。そもそも魚介のラザニアって珍しいですよね~!

f:id:yadokarinko:20231106003843j:image

 

📍本屋さん2回目

食後は前日にも訪れた「Libreria Acqua Alta」を再訪。本でできた階段も上ってみました。

f:id:yadokarinko:20231106003846j:image

 

🍨ジェラート⑥ 行列の人気店

午後になってもずっと寒かったのですが、やはりジェラートを食べたい欲が勝りましてこちらも友だちが調べてくれていた「SUSO」というお店を訪れました。

見てくださいこの行列。

f:id:yadokarinko:20231109171847j:image

フレーバーも豊富で注文の直前まで悩みまくりました。

f:id:yadokarinko:20231109171840j:image

選んだのは「TIRAMISÙ VENEZIA」せっかくだしヴェネツィアの名が付いたものを食べようかなと思いまして。

f:id:yadokarinko:20231109171844j:image

とても美味しかったです。

でもここのお店での思い出は店員のお姉さん!注文とお会計を終えて、ジェラートを受け取るタイミングで「By the way, I like your eye makeup」と声をかけてくれたんです。こんなに並んでいて忙しいのにわざわざですよ。嬉しすぎました。私はカラーメイクが好きなのですが、日本で目の上に色をごりごりに乗せていると大体変わっているとしか言われないし、この日もお気に入りの黄緑のラメを使ったメイクをしたので嬉しくて嬉しくて。

海外旅行をしているとふらっと入ったお店のお姉さんのメイクがかわいくて参考にしよう!と思うことも多くて楽しいんですよね~。翌日手持ちの道具で真似してみたりもしました。

私も素敵なメイクの方を見かけたらさらっと素敵だと言えるような大人になりたいですね。

 

📍デパートのテラス2回目

17:45からは再びデパートの屋上へ。

f:id:yadokarinko:20231106003908j:image

太陽が分厚い雲の向こうに隠れていて夕焼けのようなそうでないような不思議な光景が広がっていました。なんだか神々しい。
f:id:yadokarinko:20231106004005j:image

 

🍽️ 世界最古のカフェ

屋上から降りたあとはサン・マルコ広場に移動して、朝は入らなかった「カフェ・フローリアン(Caffè Florian)」へ。

f:id:yadokarinko:20231106003827j:image

1800年代からほとんど変わらない内装だそうで、宮殿の中のようなゴージャスな空間でお茶ができます。

f:id:yadokarinko:20231106003814j:image

私はホットチョコレートを飲みました。€15+サービス料€7.5の高級ホットチョコレートです。

f:id:yadokarinko:20231106003920j:image

お店の外では音楽の生演奏もあり、優雅な時間を過ごしました。こういうところにもお金がかかっているから高いんでしょうね~。

f:id:yadokarinko:20231106004030j:image

 

🏃‍♀️ 夜景の中を歩け歩け大会

のんびりしていたら思ったよりも夜行列車の時間が迫っていたので、バス停に向かって夜のヴェネツィアを早歩きすることになりました。

f:id:yadokarinko:20231106003930j:image
f:id:yadokarinko:20231106003950j:image

暗くて細い道を無心で歩き続けるのはなかなかに体力を消耗しました。私がGoogleマップヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅を登録して2人を先導していて、ベネツィア住みの友だちもマップを手にして歩いていてくれたのですが、途中で私と友だちの提示されている道が違うことに気が付きました。まあGoogleマップなんてそんなもんか~とどっちの道で行くかを考えていると、同じくメストレへ帰ろうとしているらしい観光客に「君たちもサンタ・ルチーアに行くか?」と聞かれました。私と友人が意気揚々と「イエス!!!」と答えると友だちに「え??違うよ??」と言われました。私たちはびっくり!!!バス停とサンタ・ルチーア駅は離れているらしいのです。時間がタイトな中で大幅なロスになるところでした。

気を取り直してバス停への道を急ぐ私たち。やっとこさバス停に着き、券売機でチケットを買って発車時間になったバスに飛び乗ります。バスが動き出してこれで一安心・・・のはずだったのですが、動き出したはずのバスがすぐに再び停車してしまいました。何事!??驚いていると友だちが「やらかしたかもしれん」と言い始めました、私たちは2台連なっている後ろ側のバスに乗ってしまい、それは後発のバスだったんです笑笑笑

後発のバスでも間に合う時間だったので良かったです。バスの中では夜ご飯の話に。私たちはメストレ駅で何かご飯を買って夜行列車に乗り込むつもりだったのですが、そんな時間はないかもね~と話していると、友だちが「私が近所のピザ屋でテイクアウトしてホームに持っていこうか?朝買ったパン(具なし)持ってく??」としきりに私たちの夜ご飯の心配をしてくれました。そこまでおなかも空いていなかったし断ってしまったのですが、やたらご飯を用意しようとしてくれる友だちが面白かったです。

ホテルの真ん前のバス停で下車し、ホテルで荷物を受け取り、メストレ駅に向かいます。この時点でまだ時間があったので駅の中のお店も見たのですが目ぼしいものもなかったのでそのままホームに向かいました。メストレも改札がなくて誰でもホームに入れるタイプなので、友だちもホームまでついてきてくれました。

ホームからは私たちの泊ったホテルが見えます。


f:id:yadokarinko:20231106003942j:image

駅舎の中で列車のホームが表示されているのを確認したのですが、ホームには特に表示がなかったので列車を待っているらしき人に「Are you waiting for Nightjet?」と聞くとちょっと笑いながら「Yes」と言われました。後から思ったけれどこの聞き方だと「めっちゃ楽しみにしてます?」みたいなニュアンスになってたりします?笑 まあ通じればいいのさ。

会いたくてもしばらく確実に会えないお別れというのをあまり経験したことがなかったので、友だちとの別れは寂しかったです。ホームではハグとかしちゃいました。そしてしみじみしながら列車に乗り込みました、と言いたいところですがどの車両から乗ればいいのかもよくわからず、重い荷物を持ち上げるのも大変で、ばたばたしながら別れました。

 

だいたいのPhoto by Happy

 

【今回の旅行記と観劇レポ】

 

【🇮🇹欧州観劇記1-旅行記⑥ミラノ→ヴェネツィア編】炒飯と観光客の優しさにほっこり

15日(日)

🛍️ 朝からミラノ中央駅のスーパーに

朝ごはんを食べたのち、ミラノ駅のスーパーを目指して散歩に繰り出しました。「世界で最も美しい」とされるだけあって素敵な駅です。

なかなかに複雑な構造になっていてお目当てのスーパーにたどり着くのに苦労しました。スーパーでは友人がリンツのチョコレートプリンキッドを買っていました。

f:id:yadokarinko:20231104230038j:image

 

🚃 ピンチ!イタロで荷物が置けない!

ホテルに帰ってチェックアウトし、再びミラノ中央駅に戻ってきました。この日はイタロに乗ってヴェネツィアに移動です。

外国の特急列車はなかなかホームが開示されなくてもどかしいですね。何度も電光掲示板をチェックしないといけません。

f:id:yadokarinko:20231104230048j:image

ホームが表示されるまで構内にあったコスメショップ「Sephora」でお土産用のリップを買いました。朝駅に来た時には、構内だからという理由で入るのを諦めたのですが、ミラノは電車のチケットを持っていなくても乗り場に入れるシステムなので(座席で検札があるからかな)、朝でも入ることはできたんですね~。
f:id:yadokarinko:20231104230035j:image

買い物を終えるとホームが表示されていたので、早速列車に乗り込むわけなのですが、ここでハプニング発生!乗り込んだデッキに荷物置き場がない!!想定外のハプニングです。後ろからは続々と乗客が乗ってきてしまうので、とりあえず指定座席の方まで進んでいくしかありません・・・が、荷物が通路幅ぴったりなので向こう側から歩いてくる乗客とすれ違えないんです。向こう側の方の荷物が小さい場合は私たちの荷物の上を通してもらうのですが、向こうもスーツケースを持っている場合はこちらの荷物も近辺の座席のひじ掛けに乗っけてなんとかすれ違います。

こうしてひーひー言いながら自分の座席まで来たのは良いのですが、座席の足元にも入らない。新幹線のように上に荷物棚はあるのですが、18kgほどあるスーツケースを頭上まで持ち上げる力は私たちにはありません。通路で立ち止まっていては通行止めを起こしてしまうので、ひとまず自分の座席にスーツケースを座らせて撤退。友人も同じようにスーツケースを自席に乗せてデッキに撤退しました。

ヴェネツィアまで3時間ほど、このままデッキで過ごすか・・・」と話し合っていると、お兄さんが近づいてきて「君たち、座席どこ?」と声をかけられました。お兄さんの手には私たちと同じように大きなスーツケースが。私が「車両の前の方よ」と言いつつ「荷物置き場が埋まってて置けなかったから仕方なく私たちの座席に荷物を押し込んだわ」と伝えると、やはりお兄さんも同じような状況で困っているようでした。一緒に困っている仲間がいるのってなんとなく心強くて、ちょっとした絆が生まれた感じがありました。

列車が動き出したので、私たちは荷物が転がり落ちないかどうか確認するために一度座席へ。荷物の位置を調整していると、私たちの少し後ろの席に座っていた方々が声をかけてくれました。そしてそのうちの1人のお兄さんが立ち上がり、私たちの荷物を頭上の荷物棚に乗せてくださいました。やさしい。こうして私たちは無事座席に座ってヴェネツィアへ向かうことができました。

これで一安心、と思いたいところですが、乗せてもらったは良いものの今度はどうやって降ろせばいいかという問題が浮上します。他にも同じ駅で降りる方がいれば手伝ってもらえるかもしれないけれど・・・と不安に思いながら移動しました。

乗車駅に着く前に幸い私たちの荷物の真下の座席が空いたので「座席に登ってなんとか降ろそう」と話し合います。そして降車駅の1つ前の駅を出発した瞬間、私たちも立ち上がり準備を始めました。

するとなんと、先ほど荷物を上げてくださったお兄さんが再びさっと立ち上がり、荷物を降ろそうとする私たちの手を制して、荷物を降ろしてくださいました。なんて優しいんでしょう!!!

感動しつつお礼を言いながらデッキに移動すると、先ほどデッキを彷徨っていたお兄さんとそのお連れの女性がやってきました。お兄さんは結局デッキに荷物を置いて、近くの空いていた座席に座ることにしていたようです。こちらの2人も「次の駅で降りる?」と聞いてくれてホームまで荷物を降ろすのを手伝おうとしてくれました。みなさんとても優しい!

こうした観光客同士の助け合いも旅の醍醐味なのかもしれないですね。私はまだまだ助けられてばかりですが・・・。

 

🏨 ホテル着

そんなこんなでやっとこさ辿り着いたのは「ヴェネツィア・メストレ駅(Stazione di Venezia Mestre)」。橋でヴェネツィア本島に繋がっている陸地にあります(今回の旅程を組むまでヴェネツィアが島だとは知りませんでした!)。

そしてヴェネツィアで滞在したThe Plaza Hotelは、メストレ駅の真ん前でした。写真は明け方に友人が撮ったものなので暗いですが、このチェックイン時点で14:30頃です。

f:id:yadokarinko:20231104230055j:image
f:id:yadokarinko:20231104230133j:image

ここまでは2つ星のこじんまりしたホテルに滞在していたので、広々としたロビーを見て「入るホテルを間違えたのではないか」と不安になってしまいました。

流石は4つ星、部屋もめちゃくちゃ広い!!!

f:id:yadokarinko:20231104230025j:image

洗面所もやたら広い!!!
f:id:yadokarinko:20231104230117j:image

これだけ広ければ部屋で踊れちゃうね~と大興奮でした。

 

🍽️ 炒飯に癒されてほっこり

荷物を広げて少しゆっくりしたあとはご飯を食べに繰り出しました。

訪れたのはホテルの近くにあった中華料理屋さん「小食堂」。

ちょうど旅程が半ばまで来て日本食シックになっていたんです。でも外国にある日本食屋さんってちょっとトンチキジャパンの確率も高いじゃないですか。その点、中華料理屋さんは中華系の方がやっていることも多くて、思った通りの中華料理が出てくる確率が高いんじゃないかと思って入店しました。

そしてチャーハンを食べました。美味しかったです。めちゃめちゃ沁みました。
f:id:yadokarinko:20231104230022j:image

イタリアンは美味しいのですが小麦粉×油分は毎日食べるには強力で、胃も荒れてきていたので、チャーハンの安心感がものすごかったです。美味しかった~。こういう味を求めていた!!!っていう感覚。人生で1番美味しかったチャーハンです。

 

🚌 ヴェネツィア本島に上陸

ここからはヴェネツィアに留学中の中高時代の友達と合流!!

本島へはバスで移動することになったのですが、メストレ駅前にもバス停はあるのに駅にはバスチケットを買える場所がない(不便!!)。少し歩いてバスターミナルへ行きチケットを買いました。

f:id:yadokarinko:20231104230106j:image

本島まではリベルタ橋(Ponte della Libertà)を渡ります。橋を渡っている間、ちょうど夕焼けを見られました!

そして私は「ギアッチョ戦だぜ!!!」とテンション爆上がりでした。ジョルノとミスタは道路を右に曲がっていきましたが私の乗っていたバスは左に曲がっていったので「あああ今のところ右に曲がりたかった〜」と何も知らない友人たちに不満をぶつけていました😂 

ちなみに曲がった先にライオン像はないそうです。代わりにサン・マルコ広場のライオン像は見ておきました。

f:id:yadokarinko:20231104230102j:image

上陸後の感想は「ディズニーシーだ〜☺️」
f:id:yadokarinko:20231104230042j:image

だいぶ馴染みのある風景だったので知らない街に降り立ったときの緊張感が皆無でした。

 

📍リアルト橋

ヴェネツィアは留学中の友だちと周るということで特にスケジュールを決めていなかったので、ゆるゆる歩きました。

まずはリアルト橋(Ponte di Rialto)に。

f:id:yadokarinko:20231104230114j:image

夕方のニュースでヴェネツィアのオーバーツーリズム状態について特集が組まれている時、大抵このリアルト橋が激混みの様子が流れていたのですが、私が行った日はあんまり混んでいませんでした。シーズン的なものでしょうかね。
f:id:yadokarinko:20231104230120j:image

橋の上にはヴェッキオ橋と同じように宝飾品店があります。なぜなんでしょう🤔

 

🍨 ジェラートヴェネツィアの味

この日はなかなかに寒かったのですが、前日は食べそびれてしまったしせっかくのイタリア旅行、ジェラートはたくさん食べたい!ということで、友人が調べてきてくれていた「Gelateria Gallonetto」に入りました。

f:id:yadokarinko:20231104230032j:image

私はCrema Venezianaというヴェネツィアの名がついた味にチャレンジ。カスタードクリームにオレンジが入ったような味で美味しかったです!初めて食べる味でした。
f:id:yadokarinko:20231104230052j:image

今回の旅行で気づいたのですがジェラートって溶けるのが早いですね。この日はなかなかに寒かったのに外で食べていてもすぐに溶けていって、私はジャケットの袖に垂らしましたし、友だちは白いスウェットにチョコレートのシミを作っていました。

 

📍水に沈む本屋さん

この後は友だちが前々から気になっていたという本屋「Libreria Acqua Alta」へ。
f:id:yadokarinko:20231104230123j:image

店内にはどどーんとゴンドラが。高潮のときには店内には水が入ってくるんだそう。
f:id:yadokarinko:20231104230127j:image

お店の外には本が山積みになっています。友だち曰く、本が水に濡れるとこうして外に積んでいるそうです。
f:id:yadokarinko:20231104230028j:image

 

🛍️ ヴェネツィア旅行における仮面は京都旅行における木刀説

あっという間に夜になったヴェネツィア
f:id:yadokarinko:20231104230045j:image

至る所にあるお土産屋さんに立ち寄り、私たちは仮面をGetしました!!

仮面の色味や目の部分の開き方は様々なので自分の顔の形とパーソナルカラーに照らし合わせながら似合う仮面を探すのは楽しかったです。私は割とあっさり銀と紫の仮面に決めました。仮面の値段はピンキリで私が買ったのは1番安い€3のもの。

f:id:yadokarinko:20231105220902j:image

ヴェネツィアのお土産屋さんはどこも仮面を売っているのですが、街中を歩いていても仮面を持っている人って全然いないんですよ。それで、もしかしたらヴェネツィア旅行における仮面は京都修学旅行における木刀的な立ち位置なのかもしれないと思いました😂 持って帰っても全く役に立たないのにどうしても欲しくなってしまう抗いがたい魅力!

 

🍽️ パスタを食べてクッキーを貰う

友だちが大学の友だちにおすすめのレストランを聞いてくれていたので、その中のお店で夜ご飯を食べようとしたのですが、おすすめのお店がどこも予約でいっぱい😂

通りすがりの店に入ってみることになりました。入ったお店は「L'OSTERIA SAN BARNABA」。
f:id:yadokarinko:20231104230130j:image

私は夕方にチャーハンをドカ食いしたせいでお腹があまり減っておらず、友人たち2人もそこまでお腹が空いていないとのことでボンゴレビアンコとボロネーゼを頼んでシェアすることにしました。

海外ではシェアってあんまり良くないのかなと思って、ヴェネツィア留学中の友だちに「大丈夫かな?」と聞くと、「大丈夫。心を強く持って主張していかないとこっちじゃやっていけないから!」と言われました😂 心強い!

友だちのこの言葉に影響を受けて、後の旅程はかなり自分の好きなように話せるようになりました💪💪💪
f:id:yadokarinko:20231104230059j:image

パスタをシェアしたいと伝えるとお店の方も取り皿を持っていてくださり、美味しくいただきました。

料理の到着を待っている間、ウェイターのお姉さんが「どこから来たの?」と声をかけてくれて「日本だよ」と答えるとちょっとテンションを上げて「日本なのね!会えて嬉しいわ!!」と歓迎してくれました。

満腹になり、お会計のために3人で立ち上がると先ほどのお姉さんに「待って!今クッキーを出すから!!」と再び着席するよう促されました。私たちは「あ、これチャージ料取られるやつかも」と言いつつも席に座り、運ばれてきたクッキーは美味しくいただきました。そしてお会計をすると特にチャージ料等は取られていません。お姉さんのご好意でクッキーを提供していただいたようです😂

家に帰ってこの話をすると、母には「子ども向けのサービスだったんじゃない?」と言われました。真相は闇の中ですが、なんとなく嬉しかった出来事です!!

 

この後はバス停まで歩いて帰ったのですが、ヴェネツィアは人がすれ違えないほどの細さの道も多く、照明も少ないので夜になるとなかなかに怖いです!治安が悪いだとかそういう怖さはないのですが、暗いところと狭いところが苦手な方は大変かも!私は結構不安でどきどきしながら歩きました。

 

💃 夜な夜なマスカレードを踊る

ホテルに帰ったのは23:00過ぎ。

さっさと風呂に入って寝るべき疲れ具合だったのですが、オペラ座の怪人を見てきた!仮面を買った!やることは1つ!

Masqueradeを踊る💃💃💃

こちらの動画を見て練習しました😂

流石に眠かったので2コーラスだけ。25周年の動画も見て久しぶりに盆踊りにしか見えないハドリーを見て爆笑しとりました。大好き。

そんなこんなでくたくたになって寝て、翌朝私は友人に声をかけられてもビクともせず、朝焼けに出遅れました。

 

今回の旅行記と観劇レポ】

【🇮🇹欧州観劇記1-旅行記⑤ミラノ編】普通に買い物したのち新演出版『オペラ座の怪人』観劇

14日(土)

🍽️ ホテルの朝食

この日もホテルでの朝食からスタート。エスプレッソをいただいたらとても苦くて目が冴えわたりました(多分エスプレッソ飲んだの初めてだった)。

f:id:yadokarinko:20231103233440j:image

 

🛍️ ホテルの前にマーケットが出現

ミラノは他の都市ほど観光スケジュールが詰めこまれていなかったのでゆったりスタート。ホテルの前の駐車スペースだった場所にマーケットが出現していたので覗いてみることに。

f:id:yadokarinko:20231103233453j:image

このマーケット、火曜日と土曜日に開催されるそうなのですが、開催中駐車スペースにあった車はどこに行くのでしょうか。
f:id:yadokarinko:20231103233507j:image

私はちゃっかりワンピースを買いました。

 

🛍️ 大通りでショッピング

ここからは大通りに出て、気になった洋服屋さんや雑貨屋さんに手あたり次第入りました。日本にないブランドのお洋服を見るのって楽しいですよね~。

そしてミラノ発のコスメブランド「KIKO」に入りました!

f:id:yadokarinko:20231103233409j:image
f:id:yadokarinko:20231103233412j:image

プチプラなのでさくさくカゴに入れてしまいました。自分用に光沢のあるブラックのネイル、パープルのリップ、グリーンのアイライナー、お土産用にアイシャドウをGET!

f:id:yadokarinko:20231103233456j:image

 

📍ミラノのドゥオーモ

ショッピングを楽しんだ後は電車に乗ってミラノのランドマーク ドゥオーモ(Duomo di Milano)へ。

前の広場は人!人!人!人でごった返していました。余裕があればドゥオーモの中も見学しようかと思っていたのですが、チケットセンターの列もとんでもなかったのでやめちゃいました。

f:id:yadokarinko:20231103233430j:image

実は前日に在ミラノ領事館からメールで「14日の16時からミラノのドゥオーモ前広場でパレスチナ支持のデモが行われるので巻き込まれないよう気をつけるように」と連絡がありました。日中とはいえ人があまりにも集まっていたり危険な雰囲気だったら観光はやめてすぐその場を離れようと話していたのですが、日中は観光客ばかりだったので落ち着いて観光できました。

この日の夜、ホテルに帰ってSNSを見てミラノ中央駅近くで数千人規模のデモがあったことを知りましたがその頃私たちは郊外の劇場にいたので全く気づかずといった具合でした。

今回外務省の「たびレジ」経由でデモの情報を知ることができたので、旅行に行くときは必須だなと思いました(友人が登録してくれてた)。

 

📍ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア

続いてはドゥオーモの向かいにあるガッレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)に。

f:id:yadokarinko:20231103233437j:image

美しいアーケードでテーマパークに来たような感覚。入居しているお店は軒並みハイブランドでした。

 

🛍️ 因縁のプライマーク

昨年夏にロンドンで出会い、何か買いたかったのに日曜日の鬼早閉店時間に負けて何も買えなかった因縁のファストファッションブランド「プライマーク(Primark)」がガッレリアの近くにあるとの情報を得ていたので行ってみることに。

f:id:yadokarinko:20231104010928j:image

6フロアくらいある大きな店舗でじっくり見ちゃいました。

私はリタ・オラとのコラボモデルのバッグを購入。リタ・オラのことは名前以外何も知らなかったのですが、「貴重品とペットボトルとオペラグラスが入るショルダーバッグ」という私が探し続けていた条件に合致していたので!

今この旅行記を書きながら、リタ・オラの名前を検索したらタイカ・ワイティティと結婚してると出てきてびっくりしました!!!!!私、ワイティティの作品割と好き。

友人はトゥイーティーがプリントされたスウェットを買っていました。

 

🚃 いざ、劇場へ

ここまでショッピングばかりしてきた私たちですが、いよいよ本日の、というか今回の旅行のメインイベントである新演出版『オペラ座の怪人』が上演されるアルチンボルディ劇場へ!

劇場周辺の話やチケット購入までのあれこれ、そして観劇レポは既に記事化してあるので気になる方はそちらをお読みくださいな。
f:id:yadokarinko:20231103233415j:image

そちらの記事に書きそびれたエピソードをこっちに書きます。

まず、ミラノ郊外に向かう地下鉄に乗っているとある駅から発車しようとしてすぐにブレーキがかかり車内の照明が落ちて(と言っても少し暗くなる程度)、5分ほど停車するということがありました。同じ車両に乗っていた住人の方らしき男性が「参ったな」的リアクションをしたのちまた携帯をいじり始めたのと他の乗客も特に騒がずにいたのを見て「よくあることなのかな〜」と思いながら座っていたのですが、なんだったんでしょう😂

f:id:yadokarinko:20231103233422j:image

劇場の外には今後上演予定の作品のポスターが貼られていました。
f:id:yadokarinko:20231103233510j:image

レミゼツアーのポスターも!
f:id:yadokarinko:20231103233514j:image

 

🍽️ 観劇前にフォッカッチャ

この日はお昼ご飯も食べていなかったので腹ごしらえ。劇場の前の道路を挟んで向かい側にあった「Focacceria Ligure Milano Bicocca」で生ハム入りのフォッカッチャを食べました。f:id:yadokarinko:20231103233434j:image

A5サイズくらいで結構大きかったのですが、生ハムの塩気でパクパク食べちゃいました。

この後は同じ施設内のスーパーで友人がお水を買って、再び劇場へ。

 

🎭 新演出版『オペラ座の怪人』を観劇

劇場のホワイエは狭め。劇場の前にスペースがしっかりあるので幕間とかは外に出ることも想定されているのかも。

f:id:yadokarinko:20231103233503j:image

場内にはラミンとハドリーのトリエステコンの宣伝も。日本でのラミハドシエラのリユニオンMMSも待ってますんでね!!!
f:id:yadokarinko:20231103233500j:image

客席からの眺めはこんな感じ。
f:id:yadokarinko:20231103233444j:image

観劇に関するあれこれはこちらをお読みください🙇‍♀️

観劇後はスーパーに寄って6本で1ユーロちょっとだった水を重かったけれど(3kg)買って、なんとか肩にかけてバス停に向かおうとしたら、ステージドアに人が少し集まっていたので私たちも並んでみることにしました。するとラウル役のヴィニーさんが出てきてくれて写真を撮っていただきました!!

その後、バス停に向かう道には割れた瓶が落ちていたりしてなかなかに怖かったのですがなんとかバス停に辿り着き、そこから1本でホテルのすぐそばまで帰ることができました。

 

🌟ミラノの印象🌟

ここらでミラノという街の印象も。

ミラノはあまり観光客がおらず(旅行会社のツアーにもミラノは入ってなかったもんな)、生活圏に入っていく感覚が強かったです。

生活圏といってもグラツィエ教会の周辺は高級住宅街のような落ち着いた雰囲気、アルチンボルディ劇場の周りはタワマンの並ぶ地域と古めのアパートが並ぶ地域に分かれていたりと様々なスタイルの生活を感じました。

中央駅付近は、噂で聞いていたほど「治安が悪い」とは思いませんでした。ただ、私たちは中央駅の南東側にしかいなかったので北西側はどうなっているか定かではありません。

人の多いローマから移動してきたこともあり、私は程よく落ち着くことができて過ごしやすかったです。

 

【今回の旅行の記事】

 

 

 

 

宇宙人たちが愛おしい『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』10/28 M 感想

f:id:yadokarinko:20231103230831j:image

昨年1月に東宝版の『リトルプリンス』を見てとても感動し、『シャボン玉~』も見てみたい!!と思って今回初めて音楽座の公演に行ってきました〜

作品・公演概要

音楽座ミュージカル『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』

原作: 筒井広志『アルファ・ケンタウリからの客』
脚本: 横山由和・ワームホールプロジェクト
音楽: 筒井広志・八幡茂
初演: 1988年 東京

Shabondama Tonda Soramade Tonda

Shabondama Tonda Soramade Tonda

劇場: 草月ホール
演出: ワームホールプロジェクト

 

キャスト

f:id:yadokarinko:20231103230856j:image

折口佳代: 森彩香
三浦悠介: 小林哲也
春江: 井田安寿
マスター: 佐藤伸行
ピア: 岡崎かのん
久保: 本間仁
清水: 北村しょう子
テムキ: 新木啓介
お静・梅・所長: 清田和美
ミラ: 安中淳也
寺尾: 山西菜音
早瀬・ゼス: 藤田将範
里美: 毎原遥
小野源兵衛: 上田亮
オリー: 松永さとり
田中・菊: 大須賀勇登
中田: 木村匠
警官: 林芳弥
老人: 五十嵐進
レポーター: 渡辺修也
白鍵: 辻凌子、塩坂真季
黒鍵: 木村弥素子、後藤さつき

感想

まったくお話を知らない状態で見たので怒涛の展開に圧倒されました。佳代の殺人だけでも衝撃だったのに、またもう一段階悠介の死という「転」があるとは。タイトルがファンシーなのとリトプリのイメージがあったので、ほんわかじんわり心があったまるようなお話を想像していた私は描かれるシビアな現実に驚くばかりでした。ジョークの内容なんかもちょっと大人向けでした!?

楽しかったのは宇宙人たちの出てくる場面!!!まず銀色のスーツに銀色の厚底ブーツを履いている宇宙人たちのいで立ちからして好きでした。特に(役名が定かではないのだけれど、ピアかな?)女性体の宇宙人のビジュアルがかわいくて!ちょっとソノニちゃんみがありました(すぐドンブラの話してしまう)。

それから地球人たちに馴染もうとする宇宙人たちの行動が面白かったです。おしぼりを袋ごと手にパシパシ当てたり、お金は銀行から盗んできたり、地球の常識に苦戦しつつもあくまで優雅にゆったりと行動する宇宙人たちがとても愛おしかったです。途中からは、佳代を絶対に守るマンになっていくのもよかった。100万円置いて行ってくれるところとか大好き。

ストーリーで納得できなかったのは、悠介が佳代を宇宙船に乗せて10年待つという展開。せっかく10年越し(悠介にとっては10年じゃないけど)で再会できたのに、どうしてわざわざまた離れ離れになろうとするんだろう。確かに相対性理論で佳代と悠介の年の差は開いてしまったかもしれないけど、たかが10歳差くらい気にしなくてもよくないですか???って思っちゃいました。悠介の愛は10歳差くらい軽く超えるもんでしょ!!って。

 

ミュージカルの構成としてはオールドスタイルな印象です(1988年初演なのでそらそう)。1曲1曲にボリュームがあってダンスブレイクが長め。私は楽曲で物語の展開がストップする演目よりも楽曲を通して話が進んでしまう方が好きなので、やや停滞する時間が長いな~と思いながら見ていました。それから楽曲にリトプリみを感じることが多かったです。作曲者の方は別人なんですけどね。そこは不思議でした。

 

今回はU25チケットを使わせていただきました。上手前方の席で見切れはあったのですが、こうして学生が手を伸ばしやすい価格で用意してくれるのはありがたいなと思いました。大手はすぐ「注釈付きS席」とか言って見切れ席を定価で売るので。。。

次回公演はアガサ・クリスティー原作とのことで気になってます。またU25チケットのお世話になろうかな~!!!

 

【日本オリジナルミュージカル関連】