Mind Palaceがない代わりに

来年には大学生じゃなくなるのでタイトル改めました。

宇宙人たちが愛おしい『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』10/28 M 感想

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昨年1月に東宝版の『リトルプリンス』を見てとても感動し、『シャボン玉~』も見てみたい!!と思って今回初めて音楽座の公演に行ってきました〜

作品・公演概要

音楽座ミュージカル『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』

原作: 筒井広志『アルファ・ケンタウリからの客』
脚本: 横山由和・ワームホールプロジェクト
音楽: 筒井広志・八幡茂
初演: 1988年 東京

Shabondama Tonda Soramade Tonda

Shabondama Tonda Soramade Tonda

劇場: 草月ホール
演出: ワームホールプロジェクト

 

キャスト

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折口佳代: 森彩香
三浦悠介: 小林哲也
春江: 井田安寿
マスター: 佐藤伸行
ピア: 岡崎かのん
久保: 本間仁
清水: 北村しょう子
テムキ: 新木啓介
お静・梅・所長: 清田和美
ミラ: 安中淳也
寺尾: 山西菜音
早瀬・ゼス: 藤田将範
里美: 毎原遥
小野源兵衛: 上田亮
オリー: 松永さとり
田中・菊: 大須賀勇登
中田: 木村匠
警官: 林芳弥
老人: 五十嵐進
レポーター: 渡辺修也
白鍵: 辻凌子、塩坂真季
黒鍵: 木村弥素子、後藤さつき

感想

まったくお話を知らない状態で見たので怒涛の展開に圧倒されました。佳代の殺人だけでも衝撃だったのに、またもう一段階悠介の死という「転」があるとは。タイトルがファンシーなのとリトプリのイメージがあったので、ほんわかじんわり心があったまるようなお話を想像していた私は描かれるシビアな現実に驚くばかりでした。ジョークの内容なんかもちょっと大人向けでした!?

楽しかったのは宇宙人たちの出てくる場面!!!まず銀色のスーツに銀色の厚底ブーツを履いている宇宙人たちのいで立ちからして好きでした。特に(役名が定かではないのだけれど、ピアかな?)女性体の宇宙人のビジュアルがかわいくて!ちょっとソノニちゃんみがありました(すぐドンブラの話してしまう)。

それから地球人たちに馴染もうとする宇宙人たちの行動が面白かったです。おしぼりを袋ごと手にパシパシ当てたり、お金は銀行から盗んできたり、地球の常識に苦戦しつつもあくまで優雅にゆったりと行動する宇宙人たちがとても愛おしかったです。途中からは、佳代を絶対に守るマンになっていくのもよかった。100万円置いて行ってくれるところとか大好き。

ストーリーで納得できなかったのは、悠介が佳代を宇宙船に乗せて10年待つという展開。せっかく10年越し(悠介にとっては10年じゃないけど)で再会できたのに、どうしてわざわざまた離れ離れになろうとするんだろう。確かに相対性理論で佳代と悠介の年の差は開いてしまったかもしれないけど、たかが10歳差くらい気にしなくてもよくないですか???って思っちゃいました。悠介の愛は10歳差くらい軽く超えるもんでしょ!!って。

 

ミュージカルの構成としてはオールドスタイルな印象です(1988年初演なのでそらそう)。1曲1曲にボリュームがあってダンスブレイクが長め。私は楽曲で物語の展開がストップする演目よりも楽曲を通して話が進んでしまう方が好きなので、やや停滞する時間が長いな~と思いながら見ていました。それから楽曲にリトプリみを感じることが多かったです。作曲者の方は別人なんですけどね。そこは不思議でした。

 

今回はU25チケットを使わせていただきました。上手前方の席で見切れはあったのですが、こうして学生が手を伸ばしやすい価格で用意してくれるのはありがたいなと思いました。大手はすぐ「注釈付きS席」とか言って見切れ席を定価で売るので。。。

次回公演はアガサ・クリスティー原作とのことで気になってます。またU25チケットのお世話になろうかな~!!!

 

【日本オリジナルミュージカル関連】