『アナスタシア』を見ると確実に幸せな気持ちになれる。もちろん好きなキャストが集まっているからってのもあるけれど、キャラクターへの愛が止まらなくなります。終演後は「海宝ディマやばい」しか言えなくなってたので、そのまんまタイトルにしました。
キャスト
アーニャ:木下晴香
ディミトリ:海宝直人
グレブ:田代万里生→堂珍嘉邦
ヴラド:石川禅
リリー:朝海ひかる
リトルアナスタシア:戸張柚
当日朝のアナウンスでグレブ役が万里生さんから堂珍さんに変更に。就活ドン被りで『マチルダ』を逃した身としては、『エリザベート』ぶりの万里生さんを楽しみにしていたので落ち込みましたが、堂珍グレブの評判が良くてとても気になっていたので「堂珍グレブ見られるの嬉しい!」という気持ちでオーブに行きました。
結果として、まじで堂珍グレブ見られて良かった!!!という気持ちでいます。堂珍さんのおかげでグレブというキャラクターと『アナスタシア』という作品の理解がかなり進みました。
感想
前回の晴香アーニャ×内海ディミトリ×海宝グレブ回の感想↓↓↓
2回目ですし、元々この作品に関してはキャラクターに「うぎゃー😆」ってなりながら見ているところが大きいのでキャスト感想寄りになります。グレブ周りは今回の鑑賞で腑に落ちたので作品感想寄りになりそうです。
晴香アーニャ
やっぱり大大大好きです。かわいくて美しくてはるかーにゃを見てるとにっこりしすぎて目が消える。Wキャストのわかなちゃんが休演している間、晴香ちゃんが連日出演していたので、疲れ気味かもみたいな評判も聞いていたのですが、むしろ先週見た時よりも声の伸びがよくて余裕をもって歌っているように感じました。
あと悪漢撃退シーンも先週より覇気がアップしてましたね。どかどか人を殴る晴香ちゃんってなかなか見る機会がないので、めちゃくちゃ楽しみました。全員やっつけた後、脚を広げてどーんとベンチに座るはるかーにゃの強者感も最高。海宝ディマも覇気があるので、血気盛んカップルが成立していてとっても好みでした。
「次は容赦しないんだからね~!!」のところとか率直正論パンチとかのところとか、間の取り方も良くて先週よりも笑い声がたくさんあがっていました。あの歌声とビジュでコメディセンスまで身について晴香ちゃん強すぎません?各所いい役たくさんください。
海宝ディミトリ
終演後の私のツイートまじで「やばい」ばっかり書いてあって笑っちゃいました。いやでも本当にやばかった。なんなんでしょうね。。。歌声がえげつないのは最早安定なんですけど、海ディマは表情がとても好き。そもそもディミトリっていう役自体がやばい役ってのもありますけどねー!!!
何より刺さったのがMy Petersburgの「許せない街だ、でもこの街が好きなんだ」のところ。ここの部分の力の込め方がすごくて、うわ、なんだこの血気盛ん具合は!!ってめっちゃ湧きました。「許せない街」だのところも「好きなんだ」のところもすごい「ガッ」としてたんですよね。とにかく終始、傲慢さまで感じるほど自信に溢れたMy Petersburgで、これはショーストップになるのも納得。「『俺の』ペテルブルク」、完全に所有格の『俺の』なんですよね。海ディマが困難を自力で乗り越えて這い上がってきたっていう絶対的な自信と自負が1曲に詰め込まれていて、本当に素晴らしかったです。
アナスタシア生存説の噂を聞いて口の端を釣り上げるのが見えた瞬間「海宝さん、ジャック・ケリー🗞もフランク・アバグネイル・Jr.✈️もまだまだ行けるぜええええ」って思いました。待ってますんで〜各所お願いします!!!
はるかーにゃとの組み合わせも良い~!!!海ディマはめっちゃはるかーにゃのことバカにしてきてまあまあうざめなので(褒めてます)、序盤は普通にはるかーにゃからムカつかれていて笑いました。はるかーにゃとディミよしのペアだと、序盤から2人でツンデレしている感じだったので、本気でムカつきあっている2人は新鮮でした。どっちも美味しい。
Learn to Do It、海ディマはめっちゃ変な顔してる上にすごいへっぺり腰でダンスを始めてそれでアーニャの足を踏むわけだから、そりゃあ蹴られて当たり前だなって感じでしたね。ノリノリになってから「ヴラドにぶつかってやろうぜ」ってアーニャに目と顎で合図を送って、2人で笑いながらヴラドを追い立てるところも好きでしたよ。
「目をつぶって」のところでアーニャの手の位置をわざわざ調整してからオルゴールを置く謎のこだわりも、逆の「つぶって」のすんごい不服そうな目つぶりも本当に面白かった。In a Crowd of Thousandsの「痩せて、汚れて」でアーニャの腕にうりうり汚れを擦りつけようとするところも好きだったな~。あの場面、はるかーにゃ×ディミよしだとちょっとした気まずい空気が流れていてそれが好きだったんだけど、うみはるだとめっちゃ落ち着いていて「なんか大人だ」ってなりました。
Everything to Winとか「今度馬車から俺を見かけても〜」で気持ちを紛らわすように笑顔を作ってしまうところもいいですよね〜。もう良さしかない。
3枚目の写真のうみはる最高😇
本日もミュージカル「アナスタシア」ご観劇ありがとうございました!
— 海宝直人(Naoto Kaiho) (@naotosea) 2023年10月4日
なんとはるかアーニャとは東京公演ラスト!あっという間、、、また大阪で!👍
こちらもはるかアーニャと東京ラストだった賢也さんと共に📷✨ pic.twitter.com/zujS2emjnt
堂珍グレブ
めちゃくちゃ良いぞ!?!?革命の理念と心優しい性格が矛盾なく彼の中に存在していて、その上で父から受け継いだ(受け継いでしまった)ものを自らの手で断ち切って新たな人生を歩み始める清々しさがとてもよくて好きでした。歌がうまかったのはもちろん、The Neva Flowsを一音一音押し出すようにして軍歌っぽくちょっと明るい音色で歌っていたのもよかった。彼が革命の理念を信じていることがよくわかるから。
堂珍グレブの場合、アーニャへの行動に下心がまったくなくて全て「人のよさ」からきていると思えるんですよね。出会いの場面での「近くにカフェがある」も目の前で怯える人を放っておけないからっていう感じだし、なんなら最後の対峙シーンですらアーニャの腕を勢いよく掴んでしまったことに対して、手をすっと挙げて詫びを入れるような動作をしているんですよ。これによりグレブの葛藤は、革命は「正しい」、革命を成し遂げた父の後に続くべきだ、でも父は「人」を殺した・・・っていうものだとしっかり伝わってきました。アーニャへの感情と革命思想の間で揺れるという方向ではないんですよね。アーニャという、皇帝の娘、革命の敵であった相手を殺せなかった自分に向き合って、「私は父の息子ではなかったということだ」という結論を出す堂珍グレブは清々しく見えました。彼のこれからの人生は革命とともにありながらもそれなりに明るいんじゃないかとも思えました。
そうそう、堂珍グレブは白鳥の湖のシーンで最初の方かなりしっかりパンフレットのようなものを読み込んでいるようでかわいかったです。バレエ楽しめたといいな。
そして今回も禅さんヴラドが大変かわいくて終始にこにこ顔で見ていました。常にかわいいのにディマへの「お前は失恋するんだな~」がとても残酷で、彼が切れ者であることがわかるのもとてもいいですよね。朝海さんのリリーも華があって素敵でした。コミカルさは控えめかな。
開幕するまでは、宙組アナスタシアがそこまで刺さらなかったことやロマンスにあんまり興味がないこともあってそこまで楽しみにしてこなかったんですけど、蓋を開けてみるとこんなにも楽しんでいます!!!!とりあえず音源がほしいですね!!!!
【晴香ちゃん関連】
このとき晴香ちゃんJourney to the Past歌ってくれたんですよね~!!
【海宝さん関連】
年始にMy Petersburg歌ってくれたアテプリ最高だったよな。
【堂珍さん関連】
拝見するのはJtRぶりだったのね。