Mind Palaceがない代わりに

来年には大学生じゃなくなるのでタイトル改めました。

かの首領がちらつく『蜘蛛女のキス』12/7 S 感想

今年は石丸さんon芸劇で始まり石丸さんon芸劇で終わるのかと思いきや、観劇初めはオペラ座だったし納め予定はマッスル大会でした🥺

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久しぶりの芸劇プレイハウス。やっぱめっちゃ見やすいな(2階の話、1階は座ったことない)。視界ストレスフリーで舞台を観れるってなんて幸せなんでしょうか。どこもそうであれ。

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さて、作品の感想に。TLで見かけてたほど鬱ではなかったかな〜やっぱりスーパー安蘭けいタイムがかなりあるからですかね笑 かっこいい。全ての衣装が似合うけど白燕尾ですわ。バスタブからドレスで出てくんのも素敵すぎたし。表題曲はうますぎて動揺した。音域ドンピシャですね!!


私的瞬間最大鬱はママからの差し入れですかね。バレンティンと同じように「ママは病気なんじゃ?」とは思ってたし察してはいたけどあんな自分で書いてるところ見せられると😩ってなるよね〜鬱〜。


石丸モリーはとてもかわいい。おしゃべりで踏み込んでくる感じがたしかに最初は面倒くさいけどどんどん心を許してしまうバレンティンの気持ちがよくわかるかわいさ。Dressing Them Upも可愛くて素敵だけど、やっぱりラストのOnly In The Movie的なバズーカが好きよ。

終盤の、電話をかける(革命に手を貸す)=男になるという構図についてはしっかり考えたい。そしてこの構図自体は現代の私から見れば、そんなわけあるかって話だけど古い作品なので無視しときます。

とりあえず拾えた要素を

モリーナ自身は「男にしないで」って言ってる

②でもThe Day After Thatを聴いている時の顔は輝いている→映画として?それとも革命に惹かれている?

③ありのままでいいと言ってくれる母との関係(たつきさんやっぱりうまい!love!出番少ないけど!!!!!)

④もし女だったら的な曲(うろ覚え)

⑤蜘蛛女とのタンゴでは男役だったよね多分、ドレスの女と燕尾の男


劇中で集めた要素だけだと⑤が浮く気がするんだよね。モリーナは男になったわけじゃなく愛のために、モリーナのままで死んでいったと私は思っているので、だとすればモリーナがタンゴをリードする必要はないのかなとおもったり。けどわかんないタンゴよくわかんないからリードしてたか不安。

 

腹痛バレンティンの世話をするシーン、看守にはいかがわしいことをしてると思わせるってのが、自分の評価を下げてもバレンティンを守る(医務室に連れて行かせないように+おそらくバレンティンの自尊心もかなり守られたはず)モリーナの自己犠牲的な愛が表れていていいシーンだなと思いました。

このシーンは「仕事にはしたくないわね」から「これが仕事だったら大変よね」に差し替えになってましたね。TLで抗議があったことなどは見ていたので、あーこれか!と。難しいところですよね〜、今回の改変は物語の本筋に直接関わらないので変えても大丈夫そうだった。でもこういった原作や脚本の書かれた時期の古い作品なんかは、変えて上演するのか客席が了承した上でそのまま上演するのか、その作品をあえて今上演する意義はあるのかとか色々考えちゃいますね。私個人としては新しい作品の方が安らかに見れる場合が多いので好きです。と言いつつも古い作品を見る機会がなくなるのもさみしいですよね。


相葉バレンティンは配役がずるすぎますよね。数ヶ月前に赤い首領やってた俳優にこの役やらせるって〜!?

1幕で弱気になって「何も成し遂げられず死んでいくんだ」とか言い始めた時にはおいおいそんなこと言わないでくれよ😭ってなっちゃうし、モリーナに「バリケードに突っ込むような男」とか言われるのもリアリティが笑 見えちゃうよ砦が。

2幕のソロ曲The Day After Thatめっちゃよかったな。1幕は上きつそうかなと思ってたけどここの馬力すごかった。一気に革命に引き込まれる。

後半の革命のためにモリーナに色仕掛けするバレンティンを見て、かの赤い首領が同じ状況に置かれたらどうするのだろうかとか考えてしまったよ。もちろん彼は砂利の上で女を抱いたりしないので全くの別人だけども革命に全てを賭けてる人だからね。革命のためにルカビュクできるし大義のためなら自分の命すら惜しまないから身体くらい、なのか。はたまた毅然とした態度で獄中生活を続けて死んでいくのか。うわ、どうなんですかね?

 


そんなこんなで劇の外側にある事柄についてもかなり考えながら見てしまったのでした。