気になっていた『DEVIL』を所沢に見に行ってきました!
韓国スタイルのでっかいキャスボっていいですよね。テンションがあがります!欲を言えばポスターも置いといてほしいかな🥺
作品・公演概要
뮤지컬〈더데빌〉
演出・作:이지나(イ・ジナ)
音楽:이지혜(イ・ジヘ)、Woody Pak(ウッディ・パク)
作詞:이지나、이지혜、Woody Pak
初演:2014年 ソウル
劇場:ところざわサクラタウン
演出:荻田浩一
訳詞・上演台本:石丸さち子
当日のキャスト
X-White: 中川晃教
X-Black: 한지산(ハン・ジサン)
ジョン: 東山光明
ジョンの影: 大山真志
グレッチェン: AKANE LIV
作品の感想
コンセプトアルバムのような作品でした。形式としてはJCSに似てる気がする。
本編は全編日本語でたまに舞台上のセットに字幕が映されるっていう感じ。解禁時から「何語でやるんだ?」とずっと気になっていたんですよね。ただ、字幕の出し方がなんとも言えん野暮ったさで、んんんってなりました。字幕出すんなら来日公演みたいに左右にサイネージ立てた方がなんとも言えんむず痒さを生み出さずに済んだのでは・・・って思ったり、それならもはや日本語・韓国語・英語を入り乱れさせても面白かったかもしれないって思ったり。作品の傾向的に多言語を混在させても十分魅力的になりそう👀
作品のテーマは「贖罪」なのかな・・・?
私にキリスト教周りの知識が不足していたからかなかなか理解できない部分もありました。私そろそろ聖書履修した方がいいよね。
手首を切って自殺を図ったグレッチェンを救うにはジョンの命が必要だと(X-Blackに?だったよね?)言われて、拳銃で頭を撃ったジョン。それを見たX-BlackがX-Whiteに向かって「死によって贖わせるのがあなたたちのいつものやり方だ」みたいなことを言うので、物語の展開とイエスの贖罪を重ねているんだなとは思いました。ただ、最後は夢オチのような感じで、しかもX-BlackやX-Whiteが出てくる夢を見ていたのはグレッチェンという流れに???となりました。死をもって贖わせる「神」を皮肉る話かと思ったのに。
X-BlackとX-Whiteについて、私はそれぞれ悪魔と「神」の代理のように捉えていたけれど、そこも自信がないわ。。。2人ともグレッチェンに向かって「私の花嫁」って歌うのがよくわかんなかったです。聖書読んだらわかるかね?キリエとかサンクトゥスとか怒りの日とかミサ曲の歌詞も出てきたけれどその辺は私の知識不足が炸裂しちゃったしな。
あともともとX-BlackとX-WhiteはXという1つの役だったそうで、そうだとすればきっとXは運命のようなものだったのかもなとも思ったり。
それから、舞台上のスクリーンに映し出される宗教画と物語の展開との関連性もいまいち掴めなくて。グレッチェンが絶望して階段を登っていく場面でエル・グレコの《受胎告知》→ティツィアーノの《受胎告知》と順番に映し出されていたのがよくわからなかったのと、後半のマサッチオの《楽園追放》も贖罪がテーマとはいえその時の舞台上のアクションにはリンクしていないように感じました。最終盤がミケランジェロの《アダムの創造》なのも不思議でした。
あとは、ジョンの影の作劇上の役割もあまりわからず。
キャスト中心感想
まず、ジョン役の光明さんがすごかったです。バチバチのロック歌唱で、高音まで安定していて「日本にもロックミュージカル人材がいるぞ!!!」とテンションが上がりました。真志さんはジョンの影でほとんど歌わない役だったので、真志さんのジョンもどんなだったか気になるな〜と思いながら見ていました。
あっきーさんのX-White、はまってましたね!あの豊かなハイトーンを遺憾なく発揮していて聴きながらほっこりしました。高音にいっても角がない丸い音で声が届くのが、X-Whiteのキャラクターとも合っているな〜と思いました。あと、あの羽が付いた服が似合うのはすごい👍
そしてジサンさんのX-Blackは、高音何が起こってるのかわからなくて終始困惑していました。「これがユダ役者の喉か」と打ち震えておりました。友人とも話したけれど、高音を出すような予備動作が全くないままスパーンと音を上げてくるので驚きの連続でした。音圧もえげつない。
久しぶりに不思議とはてながいっぱいの作品を見たな〜という感覚ですが、とにかくあっきーさん、ジサンさん、光明さんの歌が強かったのでそれを浴びれたのが楽しかったです!
ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールAの話
初めて行く劇場?会場?だったのでその辺りもおまけで。
空間はライブハウスのような作りで、多分ミュージカルを上演することを想定してはいない場だと思います。前方はフラットな床面に椅子がただただ並んでいる感じで傾斜が全くないので視界はかなり悪そうです。私たちは後方の段差があるゾーンだったのですが、後方も2列ごとに段差があるっていう感じで1段の中の2列目の方は見づらそうだなと思いました。ちなみに私は1段の中でも前列だったので視界的には問題ありませんでした。ラッキーです。
Zeppでミュージカルライブがあったときにかなり音が回ってしまって大変で、今回も回るかなと不安になりましたがそこは大丈夫でした🙆♀️
あとは、同じ敷地内に角川武蔵野ミュージアムがあって人が多く、施設内の飲食店は混みやすいので注意ですね。私たちは開演前にコンビニでサラダチキン食べる感じになりました。初めて行く劇場ってご飯問題もありますよね😂
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