Mind Palaceがない代わりに

来年には大学生じゃなくなるのでタイトル改めました。

【🇮🇹欧州観劇記1-旅行記⑥ミラノ→ヴェネツィア編】炒飯と観光客の優しさにほっこり

15日(日)

🛍️ 朝からミラノ中央駅のスーパーに

朝ごはんを食べたのち、ミラノ駅のスーパーを目指して散歩に繰り出しました。「世界で最も美しい」とされるだけあって素敵な駅です。

なかなかに複雑な構造になっていてお目当てのスーパーにたどり着くのに苦労しました。スーパーでは友人がリンツのチョコレートプリンキッドを買っていました。

f:id:yadokarinko:20231104230038j:image

 

🚃 ピンチ!イタロで荷物が置けない!

ホテルに帰ってチェックアウトし、再びミラノ中央駅に戻ってきました。この日はイタロに乗ってヴェネツィアに移動です。

外国の特急列車はなかなかホームが開示されなくてもどかしいですね。何度も電光掲示板をチェックしないといけません。

f:id:yadokarinko:20231104230048j:image

ホームが表示されるまで構内にあったコスメショップ「Sephora」でお土産用のリップを買いました。朝駅に来た時には、構内だからという理由で入るのを諦めたのですが、ミラノは電車のチケットを持っていなくても乗り場に入れるシステムなので(座席で検札があるからかな)、朝でも入ることはできたんですね~。
f:id:yadokarinko:20231104230035j:image

買い物を終えるとホームが表示されていたので、早速列車に乗り込むわけなのですが、ここでハプニング発生!乗り込んだデッキに荷物置き場がない!!想定外のハプニングです。後ろからは続々と乗客が乗ってきてしまうので、とりあえず指定座席の方まで進んでいくしかありません・・・が、荷物が通路幅ぴったりなので向こう側から歩いてくる乗客とすれ違えないんです。向こう側の方の荷物が小さい場合は私たちの荷物の上を通してもらうのですが、向こうもスーツケースを持っている場合はこちらの荷物も近辺の座席のひじ掛けに乗っけてなんとかすれ違います。

こうしてひーひー言いながら自分の座席まで来たのは良いのですが、座席の足元にも入らない。新幹線のように上に荷物棚はあるのですが、18kgほどあるスーツケースを頭上まで持ち上げる力は私たちにはありません。通路で立ち止まっていては通行止めを起こしてしまうので、ひとまず自分の座席にスーツケースを座らせて撤退。友人も同じようにスーツケースを自席に乗せてデッキに撤退しました。

ヴェネツィアまで3時間ほど、このままデッキで過ごすか・・・」と話し合っていると、お兄さんが近づいてきて「君たち、座席どこ?」と声をかけられました。お兄さんの手には私たちと同じように大きなスーツケースが。私が「車両の前の方よ」と言いつつ「荷物置き場が埋まってて置けなかったから仕方なく私たちの座席に荷物を押し込んだわ」と伝えると、やはりお兄さんも同じような状況で困っているようでした。一緒に困っている仲間がいるのってなんとなく心強くて、ちょっとした絆が生まれた感じがありました。

列車が動き出したので、私たちは荷物が転がり落ちないかどうか確認するために一度座席へ。荷物の位置を調整していると、私たちの少し後ろの席に座っていた方々が声をかけてくれました。そしてそのうちの1人のお兄さんが立ち上がり、私たちの荷物を頭上の荷物棚に乗せてくださいました。やさしい。こうして私たちは無事座席に座ってヴェネツィアへ向かうことができました。

これで一安心、と思いたいところですが、乗せてもらったは良いものの今度はどうやって降ろせばいいかという問題が浮上します。他にも同じ駅で降りる方がいれば手伝ってもらえるかもしれないけれど・・・と不安に思いながら移動しました。

乗車駅に着く前に幸い私たちの荷物の真下の座席が空いたので「座席に登ってなんとか降ろそう」と話し合います。そして降車駅の1つ前の駅を出発した瞬間、私たちも立ち上がり準備を始めました。

するとなんと、先ほど荷物を上げてくださったお兄さんが再びさっと立ち上がり、荷物を降ろそうとする私たちの手を制して、荷物を降ろしてくださいました。なんて優しいんでしょう!!!

感動しつつお礼を言いながらデッキに移動すると、先ほどデッキを彷徨っていたお兄さんとそのお連れの女性がやってきました。お兄さんは結局デッキに荷物を置いて、近くの空いていた座席に座ることにしていたようです。こちらの2人も「次の駅で降りる?」と聞いてくれてホームまで荷物を降ろすのを手伝おうとしてくれました。みなさんとても優しい!

こうした観光客同士の助け合いも旅の醍醐味なのかもしれないですね。私はまだまだ助けられてばかりですが・・・。

 

🏨 ホテル着

そんなこんなでやっとこさ辿り着いたのは「ヴェネツィア・メストレ駅(Stazione di Venezia Mestre)」。橋でヴェネツィア本島に繋がっている陸地にあります(今回の旅程を組むまでヴェネツィアが島だとは知りませんでした!)。

そしてヴェネツィアで滞在したThe Plaza Hotelは、メストレ駅の真ん前でした。写真は明け方に友人が撮ったものなので暗いですが、このチェックイン時点で14:30頃です。

f:id:yadokarinko:20231104230055j:image
f:id:yadokarinko:20231104230133j:image

ここまでは2つ星のこじんまりしたホテルに滞在していたので、広々としたロビーを見て「入るホテルを間違えたのではないか」と不安になってしまいました。

流石は4つ星、部屋もめちゃくちゃ広い!!!

f:id:yadokarinko:20231104230025j:image

洗面所もやたら広い!!!
f:id:yadokarinko:20231104230117j:image

これだけ広ければ部屋で踊れちゃうね~と大興奮でした。

 

🍽️ 炒飯に癒されてほっこり

荷物を広げて少しゆっくりしたあとはご飯を食べに繰り出しました。

訪れたのはホテルの近くにあった中華料理屋さん「小食堂」。

ちょうど旅程が半ばまで来て日本食シックになっていたんです。でも外国にある日本食屋さんってちょっとトンチキジャパンの確率も高いじゃないですか。その点、中華料理屋さんは中華系の方がやっていることも多くて、思った通りの中華料理が出てくる確率が高いんじゃないかと思って入店しました。

そしてチャーハンを食べました。美味しかったです。めちゃめちゃ沁みました。
f:id:yadokarinko:20231104230022j:image

イタリアンは美味しいのですが小麦粉×油分は毎日食べるには強力で、胃も荒れてきていたので、チャーハンの安心感がものすごかったです。美味しかった~。こういう味を求めていた!!!っていう感覚。人生で1番美味しかったチャーハンです。

 

🚌 ヴェネツィア本島に上陸

ここからはヴェネツィアに留学中の中高時代の友達と合流!!

本島へはバスで移動することになったのですが、メストレ駅前にもバス停はあるのに駅にはバスチケットを買える場所がない(不便!!)。少し歩いてバスターミナルへ行きチケットを買いました。

f:id:yadokarinko:20231104230106j:image

本島まではリベルタ橋(Ponte della Libertà)を渡ります。橋を渡っている間、ちょうど夕焼けを見られました!

そして私は「ギアッチョ戦だぜ!!!」とテンション爆上がりでした。ジョルノとミスタは道路を右に曲がっていきましたが私の乗っていたバスは左に曲がっていったので「あああ今のところ右に曲がりたかった〜」と何も知らない友人たちに不満をぶつけていました😂 

ちなみに曲がった先にライオン像はないそうです。代わりにサン・マルコ広場のライオン像は見ておきました。

f:id:yadokarinko:20231104230102j:image

上陸後の感想は「ディズニーシーだ〜☺️」
f:id:yadokarinko:20231104230042j:image

だいぶ馴染みのある風景だったので知らない街に降り立ったときの緊張感が皆無でした。

 

📍リアルト橋

ヴェネツィアは留学中の友だちと周るということで特にスケジュールを決めていなかったので、ゆるゆる歩きました。

まずはリアルト橋(Ponte di Rialto)に。

f:id:yadokarinko:20231104230114j:image

夕方のニュースでヴェネツィアのオーバーツーリズム状態について特集が組まれている時、大抵このリアルト橋が激混みの様子が流れていたのですが、私が行った日はあんまり混んでいませんでした。シーズン的なものでしょうかね。
f:id:yadokarinko:20231104230120j:image

橋の上にはヴェッキオ橋と同じように宝飾品店があります。なぜなんでしょう🤔

 

🍨 ジェラートヴェネツィアの味

この日はなかなかに寒かったのですが、前日は食べそびれてしまったしせっかくのイタリア旅行、ジェラートはたくさん食べたい!ということで、友人が調べてきてくれていた「Gelateria Gallonetto」に入りました。

f:id:yadokarinko:20231104230032j:image

私はCrema Venezianaというヴェネツィアの名がついた味にチャレンジ。カスタードクリームにオレンジが入ったような味で美味しかったです!初めて食べる味でした。
f:id:yadokarinko:20231104230052j:image

今回の旅行で気づいたのですがジェラートって溶けるのが早いですね。この日はなかなかに寒かったのに外で食べていてもすぐに溶けていって、私はジャケットの袖に垂らしましたし、友だちは白いスウェットにチョコレートのシミを作っていました。

 

📍水に沈む本屋さん

この後は友だちが前々から気になっていたという本屋「Libreria Acqua Alta」へ。
f:id:yadokarinko:20231104230123j:image

店内にはどどーんとゴンドラが。高潮のときには店内には水が入ってくるんだそう。
f:id:yadokarinko:20231104230127j:image

お店の外には本が山積みになっています。友だち曰く、本が水に濡れるとこうして外に積んでいるそうです。
f:id:yadokarinko:20231104230028j:image

 

🛍️ ヴェネツィア旅行における仮面は京都旅行における木刀説

あっという間に夜になったヴェネツィア
f:id:yadokarinko:20231104230045j:image

至る所にあるお土産屋さんに立ち寄り、私たちは仮面をGetしました!!

仮面の色味や目の部分の開き方は様々なので自分の顔の形とパーソナルカラーに照らし合わせながら似合う仮面を探すのは楽しかったです。私は割とあっさり銀と紫の仮面に決めました。仮面の値段はピンキリで私が買ったのは1番安い€3のもの。

f:id:yadokarinko:20231105220902j:image

ヴェネツィアのお土産屋さんはどこも仮面を売っているのですが、街中を歩いていても仮面を持っている人って全然いないんですよ。それで、もしかしたらヴェネツィア旅行における仮面は京都修学旅行における木刀的な立ち位置なのかもしれないと思いました😂 持って帰っても全く役に立たないのにどうしても欲しくなってしまう抗いがたい魅力!

 

🍽️ パスタを食べてクッキーを貰う

友だちが大学の友だちにおすすめのレストランを聞いてくれていたので、その中のお店で夜ご飯を食べようとしたのですが、おすすめのお店がどこも予約でいっぱい😂

通りすがりの店に入ってみることになりました。入ったお店は「L'OSTERIA SAN BARNABA」。
f:id:yadokarinko:20231104230130j:image

私は夕方にチャーハンをドカ食いしたせいでお腹があまり減っておらず、友人たち2人もそこまでお腹が空いていないとのことでボンゴレビアンコとボロネーゼを頼んでシェアすることにしました。

海外ではシェアってあんまり良くないのかなと思って、ヴェネツィア留学中の友だちに「大丈夫かな?」と聞くと、「大丈夫。心を強く持って主張していかないとこっちじゃやっていけないから!」と言われました😂 心強い!

友だちのこの言葉に影響を受けて、後の旅程はかなり自分の好きなように話せるようになりました💪💪💪
f:id:yadokarinko:20231104230059j:image

パスタをシェアしたいと伝えるとお店の方も取り皿を持っていてくださり、美味しくいただきました。

料理の到着を待っている間、ウェイターのお姉さんが「どこから来たの?」と声をかけてくれて「日本だよ」と答えるとちょっとテンションを上げて「日本なのね!会えて嬉しいわ!!」と歓迎してくれました。

満腹になり、お会計のために3人で立ち上がると先ほどのお姉さんに「待って!今クッキーを出すから!!」と再び着席するよう促されました。私たちは「あ、これチャージ料取られるやつかも」と言いつつも席に座り、運ばれてきたクッキーは美味しくいただきました。そしてお会計をすると特にチャージ料等は取られていません。お姉さんのご好意でクッキーを提供していただいたようです😂

家に帰ってこの話をすると、母には「子ども向けのサービスだったんじゃない?」と言われました。真相は闇の中ですが、なんとなく嬉しかった出来事です!!

 

この後はバス停まで歩いて帰ったのですが、ヴェネツィアは人がすれ違えないほどの細さの道も多く、照明も少ないので夜になるとなかなかに怖いです!治安が悪いだとかそういう怖さはないのですが、暗いところと狭いところが苦手な方は大変かも!私は結構不安でどきどきしながら歩きました。

 

💃 夜な夜なマスカレードを踊る

ホテルに帰ったのは23:00過ぎ。

さっさと風呂に入って寝るべき疲れ具合だったのですが、オペラ座の怪人を見てきた!仮面を買った!やることは1つ!

Masqueradeを踊る💃💃💃

こちらの動画を見て練習しました😂

流石に眠かったので2コーラスだけ。25周年の動画も見て久しぶりに盆踊りにしか見えないハドリーを見て爆笑しとりました。大好き。

そんなこんなでくたくたになって寝て、翌朝私は友人に声をかけられてもビクともせず、朝焼けに出遅れました。

 

今回の旅行記と観劇レポ】