コロナ禍でミュージカルに沼った大学生

10月にYouTubeでオペラ座25周年見てから一気に転がり落ちた

作品としての完成度を追求してほしい 音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』8/11 M 感想

ご縁があって行ってまいりました~!

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私はふうかちゃんが笑顔で踊る姿を見られたのでそれなりに満足なのですが、作品としてはうーんと思っているのでそれを踏まえて読んでいただければと思います。映画も未見です。

 

お話自体は面白いと思う部分も多かったんですが、音楽劇にする必要はあったのかなとう疑問が浮かびました。多分物語の舞台がインドだからインド映画の歌って踊る世界観を反映させたかったのかなと思うけれど、その割には音楽が活きるシーンであったり、歌唱シーンはかなり少ない。また、音楽劇と銘打たれているけれど、登場人物が心情を歌うミュージカル的楽曲が多かったので、インド映画的シーンを追加して音楽劇として見せるか、心情を歌う曲を増やしてミュージカルに寄せるかした方が楽しいような気がしました。

また、演出意図が全く分からなかったシーンとしてラムの無音ダンスがあります。あれは一体なんだったんだ。。。ラムが苦悩をダンスで表現するシーンがあり、はじめは鳴っている音楽が止まり、無音でダンスが続くという展開。先ほども書いたように今作にはミュージカル的に心情を歌う楽曲があり、高まった感情は歌唱で表現するという形を取るんだなと思っていたんです。それなのに突然ダンスのみで感情を表現しますという風に表現形式が変わると一貫性がないと感じました。途中から無音になることにも意図を感じられず、おそらく作品にとってそのシーンが必要だったのではなくただ無音ダンスシーンそのものを挿入したかったんだろうなと思ってしまいました。そしてなんだか悲しくなってしまいました。

似たように不自然に挿入されていると感じた要素がラムとシャンカールが逃亡するシーンのパルクールです。パルクールシーン自体は楽しく見ることができましたが、こちらは不自然に長い尺で、途中から「パルクールをしている主演俳優を見せる」という意図ばかりが前面に出てきていてうーんそれはどうなのと思ってしまいました。

主演俳優さんを見ることを主目的にしている方もいるかもしれないけれど、主演俳優の見せ場を作ることと作品としての完成度、私は後者を優先すべきだと思うし、作品としての完成度が高いほど主演俳優さんひいては出演者の方々が輝けるはずだと思います。屋良さん村井さんの子ども演技がとても素敵だっただけになんか演者さんたちが損してしまっている気がします。