Mind Palaceがない代わりに

来年には大学生じゃなくなるのでタイトル改めました。

【WE観劇記1-1】最前で見るガニ股のグリンダが最高 Wicked 7/28 M 感想

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私は大学3年生なので行くなら今だよな〜ってことで友人とWest Endに観劇遠征してきました🎉🥳🎉

旅行としてはロンドン・パリ10日間のパック!旅行記については多分めんどくさくなって書かないと思うので友人のnotoのリンク貼ります。(彼女は多分丁寧に書くと思うので📝)

チケット獲得までのあれこれ

今回は毎週水曜日の午前10時に次週の公演の最前列各回24席が売り出される「Wicked Front Row」を利用しました!お値段はありがたいことに29.5英ポンドと良心的。しかも2枚まで買える!ただし座席の選択はできないので端の方になる可能性もありそうです🤔

公式サイトのチケット販売ページから「FRONT ROW & DAY SEATS」ってところに飛ぶと説明が出てきて、飛んだ先で「Click Here to Book Front Row Seats」を押すと列システムに入ります。販売開始日はとんだ先で待機していればいいみたいで、販売時間になるとその場に待機している人がランダムに列に配置されます。(友人はすぐ販売ページに入れてたけど私は100番台だったから完全なる運と思われる)

早く入った友人が日曜マチネを狙ってたら決済画面でうまくいかなくて、その数分後に私が入ったときには日曜マチネだけ売り切れていたので、日曜マチネは狙うの若干危険かもしれないです。そんなわけで木曜のソワレを押さえました。

ただ、ここでチケットを取れなくても「TodayTix Daily Dozen」という公演当日の朝10時からTodayTixアプリ内で12枚の当日券が販売されるというシステムもあるので(こちらも29.5英ポンド)ウィキッドは比較的チャンスが多い演目みたいです!

いざ、劇場へ

当日はメールで送られてきたFront Rowチケットのpdfに記載のQRコードを使用して入場です。チケットスキャンのお兄さんにAre You From South Korea?って聞かれたから、No〜って言ったら今度はTaiwanese?って聞かれて、Japaneseよ〜って言ったら惜しかったって笑笑 たしかに韓国語話者っぽい女子のグループもいたりしてもしかしたら韓国からのお客さんが多いのかも!!

劇場はApollo Victoria Theatre。いわゆる劇場街からは少しだけ離れているのでマチソワ予定する方は気をつけた方がいいかもしれないですね。ハミルトンの劇場とは近い。

それにしても劇場入ったら一面、緑!緑!緑!でテンションがぶち上がります。バーカウンターでみんな緑のお酒を買って飲んでいて大賑わい。感染対策は皆無なので人混みから離れるなど自分の身は自分で守らなくちゃという状況ではあるのだけれど、コロナ禍に入ってからミュオタになった身としては賑わう劇場は新鮮でわくわくしました☺️

当日のキャスト

当日のキャストが出てるキャスボ的なのがないので多分この人だったかなってので

エルファバ: LAURA HARRISON (Ensemble, Elphaba / Nessarose U/S)

グリンダ: HELEN WOOLF

フィエロ: RYAN REID

ネッサ: MAGGIE LYNNE (Ensemble, Nessarose U/S)

ボック: NICHOLAS MCLEAN

オズの魔法使い: SIMEON TRUBY (Doctor Dillamond)

感想

最前のしかもかなりセンター寄りだったこともあり、かなりのど迫力。No One Mourns The Wickedのラストのあのハモリでぎゃーーーーーーーーってテンション上がりました。アンサンブルさんたちが迫り来るようにパフォーマンスしてくるし、スモークは頭からかぶる。臨場感がものすごかった。


Wickedは友達が所属している学生団体の講演で見たのが最初でどうにも話が刺さらず(エルファバとグリンダでDGして全てを薙ぎ倒すのかと思ってたらフィエロとエルファバがくっついてグリンダから離れてしまうって展開が好きではなくて。。。)、そのあとOBC音源とWickedコンの動画を見て楽曲の良さに惚れていったという流れだったんだけど、今回ちゃんと作品の魅力を味わえた気がする。

というのも、今回のキャストではエルファバとフィエロの恋愛よりも圧倒的にエルファバとグリンダの友情が前面に押し出されていたように感じたの。もしかしたら私がそう受け取りたいから友情に関連した要素を収集してたのかもしれないけれど。


何にも増して最高だったのがヘレンさんによるゴリラみグリンダ💪 これは悪口じゃないんですちゃんと読んでくださいね!

私はクリスティンのグリンダのイメージで育っていて、グリンダ=めんどくさいしうざいけど悪い子ではないしかわいいからなんだかもう愛さずにはいられないってキャラクターだったしそれが大好きなんだが、ヘレングリンダはガニ股がデフォルトで笑うときは仰け反りながら二重顎で笑うんですよ。とにかく何をするにも豪快!劇場の笑いもグリンダがほとんど掻っ攫っていて、こんなグリンダもいるんだって衝撃だった。ガニ股での「Toss Toss💁‍♀️」が面白すぎるんよ。それでいてハイトーンのファルセットは美しく飛ばしてくるので好きにならずにはいられないよ〜!


人にかわいく見られることを気にしているようで彼女のグリンダは自己肯定感鬼高だからもう人に承認してもらう必要がないというか人格が完成しているというか。とにかくフィエロを必要としてない。だからフィエロがエルファバと恋に落ちてもそりゃ悲しいだろうが問題はなくて、エルファバとの友情だけが強く残り続けるんですよ。最高。

それにしてもあんなに自由に生きてきたグリンダが水色のドレスに身を包んでバブルのフロートに乗っている様を見るのは心苦しい。もうガニ股は隠されて、彼女らしく生きることは叶わないわけで。


ローラさんのエルファバは純粋で等身大の学生感が強いのがよかったんだよね。The Wizard and I のAlright why not?の言い方が興奮した高い声ではなくて低めの口調にしてるとこなんか女子高生がふざけてるみたいで可愛すぎたし、グリンダに花つけたられた後に慣れないおめかしに緊張と期待で高揚しているけれど表に出さないようにして逆に挙動不審になっちゃう感じの表現とか学生としてのエルファバの説得力が素晴らしかった!

それでいてDG以降は人間的にどんどん成熟していくの。序盤の楽曲はうまいけれど優等生らしい歌い方だったのがAs Long As You're MineやNo Good Deedでは感情の波が凄まじくて鳥肌たった。

そうそう、エルファバがドロシーに倒されるシーンの影を使った演出がとてもかっこよかったなってのも忘れないように書いとく。


グリンダとエルフィーの友情をどんどん前に出してほしい勢としては、フィエロの立ち位置が難しかったりするんですけど、ライアンさん演じるフィエロもしっかり輝いていてよかったですね。出てきた瞬間はグリンダと同じ自己肯定感鬼強で本質的には誰のことも必要としていない、そりゃグリンダとWe deserve each otherだわっていう無敵状態で出てくるのもよかったし、物語が展開していってからは女子2人が我が道を行く中、フィエロ1人おろおろしている感じもよかったな。とてもカッコいいフィエロだし、観客を惹きつけるパフォーマンス力がありつつも2人の友情に割り込みすぎない素晴らしいバランス感!


到着当日の夜公演だったこともあり、眠気と目の乾燥と戦いながらの観劇だったのだけれど圧倒的なパフォーマンスのおかげで時差ボケに負けずに楽しめました〜


スモークの下から見たDG、ほんとに真上をエルフィーが飛んでるんですよ🤩!!!!!!あの光景はずっと忘れないと思う