人生初のマチソワがsoml⇨GREYという。期せずして、人の死にまつわる作品を立て続けに観ることに。時勢的なことも含めるとなかなかだよね。私はなんだかんだカラッとした性格なので元気に見てきましたけど、GREYは払い戻し措置も素早く取ってましたね。
今回はミラチケにお世話になりました〜!
限られた大学生の予算内だと大手の会社主催のミュージカルで手一杯なところがあり、ミラチケを通じてより広くミュージカルに触れる機会をいただけることはとてもありがたいです。前回は『いつか〜one fine day』で利用させていただいて、今回は2回目。
坂垣さん、フランケンDVDにどっぷり行く中で知ったんですけど「いつか」も板垣さんだったんですね!!!知らなかった〜!匣ミュもだよね?今年めちゃくちゃお世話になっとるな。というかすごい働いてますね😳
色々長くなったけど作品についての感想を。
佐藤彩香さんの存在と歌声がとにかく圧倒的で、彼女が作品のでっかい柱になって話が進んでいくっていうのが観ていてとても気持ちよかった。本当に圧倒的という言葉が1番しっくりくる。その分、中傷コメントが投射される中でのソロ曲が辛くて、今までの曲と同じように真っ直ぐで全力なところに高音の粗いのが重なって、彼女の精神状態がいかに危ないかがどっしり伝わってきました。圧倒的な光と周りに落ちる影の構図もいいけれど、今作はshiroちゃんが周りにその光を分け与えまくるところも面白いです。
そしてこれは絶対に書かなくてはと思っていたのです。
アセクシャルの人が出てきた〜!!!!!
う、うれしい。自分はアセクシャルなのかなと思い始めてはや5年ほどなんですけど、なかなかAセクが描かれることってないんですよ!洋画沼にいた時もあまり出会えなかったんですけど、ミュ沼に来てからはさらに出会わなくなって笑 今作ではそこまで掘り下げて描かれたわけではないし、唐突に「アセクシャルのカメラマン」って言い始めてもうちょいなんかいい感じにその話題入れられなかった?とか思ったりもするけど、人の目に触れる作品で描かれることで初めて私たちの存在を知る人もいるかもしれないし、それに作品の中に自分を見ることができるってとても嬉しいんですよ。だから、取り上げてくれてありがとう。
『いつか』の感想でも書いたのだけど、グランドミュージカルで取りこぼされる部分に目を向けてくれるのが嬉しいよ。
竹内くんかわいかったわ。うまいんだけどもっと低い音を歌わせたくなってしまう。のど自慢のStars的なキーを笑
正直私は、藍生と彼の行いへ許しには共感できなかった〜。彼なりの焦りや苦悩はわかるけれどどこまでもエゴイスティックすぎるというか。うーんエゴ丸だしなのが魅力的に感じる瞬間ってあるけれど藍生にはそれはなくてなんか見ている中でただ嫌悪感がつのってしまった。悲しみに向き合えず正義にすがってしまって、居眠り運転手の情報を晒してしまったと後悔するゆかりさんには共感できるんですけど、藍生がしたことはshiroの自殺がなかったとしてもただただ彼女への裏切りでしかなくて。多分個人的な問題で、友人が人に自分の悪口を言うのとか耐えられないタイプなんですよ。その時点で全てが無に帰すというか。なので藍生がどんなに辛い状況にあってもちょっと・・・行いが最低なので共感できる部分がないときついかったです。
それはそうとみなさん歌うまくて2時間ぶっ通しでも快適に観ていられました!
遠山さん特に好きなんだけど😂 シカネーダーでもうまい〜って思ってたけどやっぱうまいわ!!!あのうざいけどなんか憎めない久世さんとっても好きでした!
SNSから離れることで安らぎを得るって作品は多い気がするけど今作ではshiroがSNSを続けているっていうのが興味深いな。しかも「誰かの役に立ちたい」を貫くんだよね。私は人間は役に立たなくていいと思っている人間なので「役に立たなくてもいいんだ」みたいなところに落ち着くのかなって思いながら見ていたのだけど、よく考えれば心ない他者の言葉のせいでshiroが変わる必要はなくて。これまで通りの彼女で生きていけばいいんだろうな。
劇中で「登場人物のその後の人生を考えたくなるのがハッピーエンド」との話があって(それだとフランケンはハッピーエンドですね🥺)だとすれば、今作の終わりのその後のみんなの人生については明確に描いてしまわずに客席の想像にもっと委ねてくれてもいいのかなとは思いました。
なんか色々書いたけど、いい作品だとは思いました〜!たくさんの人に見てもらいたい!
【後日思い返してのツイートたち(結構見方変わった)】
先月ミュージカルgreyを見たときの感想でアセクシャルを描いてくれて(ちょっと雑だったけど)嬉しいって書いた。
— 🍎🐻 (@ringo_musical) 2022年1月25日
でも「恋せぬふたり」の1話を見たら今まで見たどんな作品よりも共感できて、こんなの初めてで泣くのを堪えるのに必死になった。
いつかミュージカルでもこんな経験ができたらいいな
アセクシャルの人をどう描くかって考えれば考えるほどとても難しい問題ですね
— 🍎🐻 (@ringo_musical) 2022年1月25日
ミュージカルgreyのある感想を読んでいて、藍生の焦燥や葛藤の背景として藍生は金銀のことが好きだったのかなと思ったらそういう展開もなく「なぜ金銀をアセクシャルにしたのかわからない」と書いている方がいて
たしかに私もプロットとして見ると金銀がアセクシャルを名乗る必要性は感じられなくて
— 🍎🐻 (@ringo_musical) 2022年1月25日
それと同時に当事者としては、私たちは理由がなくちゃアセクシャルとして存在しちゃいけないのかいなとも思うわけで
数年前にsearchという映画を見た人が「とても面白かったけれど、主演俳優がアジア系である理由がわからなかった」と発言したことがあったと思うんだけど
— 🍎🐻 (@ringo_musical) 2022年1月25日
アジア系俳優が主演をやるには何か特別な理由が必要なの?アジア人設定が生かされるプロットじゃなきゃだめなの?そんなことないでしょってなる
わけで
— 🍎🐻 (@ringo_musical) 2022年1月25日
でも、アセクシャルを描く方法ってその役がそれを示す発言をする以外にほぼ表現方法ないかもしれないんよね
マシューボーンのバレエを見ているとペアを組んで踊るシーンで男女ペアが多い中男男ペアや女女ペアが点在していたりしてめちゃくちゃテンション上がるんだけど
Aセクについてはそうはいかないよね視覚的に描くのが難しい
— 🍎🐻 (@ringo_musical) 2022年1月25日