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ミュージカル観劇レポの保管庫です

物語・演者・演出すべてが美しすぎた 月組『桜嵐記』8/3 S 感想

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ヅカオタの友人に連れられて久しぶりの宝塚でした!アナスタシアぶりだったの!ロミジュリ行くはずだったのにつぶれたから・・・

 

ということでこちらの感想はヅカの知識全然ない女が書いてますのでそこのところよろしくお願いします。

 

日本ものみるの初めてで、のめり込んでいけるか不安に思ってたんですけど、全然そんな心配いらなかった、めちゃくちゃ面白かった。お話としての魅力がものすごいところに、キャラクターもみんな素敵だし、演者さんたちも輝きまくりだし、演出もすばらしいしとてんこ盛りでもう心震えまくり🥺

お話としての面白さがものすごい&歌少なめだからストプレをみた気分です。


日本史は中学で習ったきりなので、南北朝?なんだっけ?状態でみたわけだけど、最初に全部時代背景を語ってくれるのでありがたや〜🙏 ここの語りに合わせた権力図移り変わりの演出も楽しかったから一気に引き込まれる。

演出の好きポイント書いてく

🌸上から降ってくる桜も綺麗だし、降った桜がそのまま舞台上に残っているので、桜演出のたびに床に桜が溜まっていってそれもまた美しいです。とにかく画的な美しさがものすごかった今回。思わず息を飲むような場面が多い。

正行が後村上天皇に戦をやめるように言う場面の演出もめちゃくちゃ面白くてテンションぶちあがったわ。後村上が亡き父後醍醐天皇を回想する流れで、北畠の息子とか弁内侍のお父さんとかの死が再現されて、そして楠木正成の死、って1人の回想からみんなの回想に広がってそれぞれが死を悼むという流れが鮮やかで悲しくなりつつ感動して情緒めちゃくちゃでした。しかも、赤い照明とカカン!みたいな大きい音に夢中になってるうちにいつの間にか武士たちがはけててそれもまたよかった。赤い衣装のダンサーさんで死を表現するのも美しいし、ほんと素敵すぎたこのシーン。

このシーンの悲しみが辛い分、後村上の「戦をやめられない幼友達をどうか許してくれ」がもうああああああってなりますよね。辛い。

 最終戦、3兄弟が戦ってるところで下手前で正成と子供のころの3兄弟がほしいい食べてるところが回想されるのももう心の涙腺は死んだ。誰も死なないでくれ。

しかも最後に語り手が、正儀だったてわかるものうわあああああだし、正行が最後は1人弁内侍を思って死んだことを伝えに来るってのもうわああああああです。

 

三兄弟の魅力ものすごかったね。演じたお三方の美しさもだけどキャラクターとしての魅力があふれてます。クソ男が多いミュージカル界で光り輝く三兄弟。正行は高潔です。気品と誠実さにあふれていてほんとうに素敵。作品の1番大きなテーマとして「なんのために死ぬのか」というのがあるけど、それを忠義でもない、愛でも女でもないところがまたとても好きです。正行のいう「流れ」についてはまだまだ考えていかないとなのですが、一言では言い尽くせないような複雑な曖昧さがまた日本的な美だな~と思うなどしました。私は宝塚に詳しくないのであれなのですが、死が退団と重なってみえる描写も多くてこれまでたまきちを見守ってきた方々はもう涙腺爆破だなと思いました。(ちなみに私はピガールの可愛いたまきちしか生でみたことがなかったのでかっこいいたまきちにびびり倒してました。)

友人が月城かなと贔屓なので「今回れいこひょうきんな役だからよろしく!」って事前情報頂いてたわけですが、これまたかわいい。弁内侍にぐいぐいいって怒られて正行にも「変な顔」とか言われちゃうのかわいいし。かといって父は南朝に殺されたのかもって思って公家たちにたてついてしまったり、源氏についた方が理想を追い求められるかもって考えたり、熱い考えの持ち主なのも魅力的。正行は静で正儀は動ですね。そして正行は自分の頭とか心の中で考えるタイプで、正儀はまず口に出して考えるタイプ。正反対の2人がバトンを引き継ぐんだ~。

正時はしょっぱなの料理シーンが好きすぎる笑。猪狩ってるところも見たいです。まさかここで言われる「婿選びを間違った」があんな形で回収されるとかしんどすぎて。ゆりちゃん。しんどい。ゆりちゃんの安全のために離縁した正時と正時の足手まといになるから自害したゆりちゃんてそんなしんどすぎるよ。太田パパ許すまじだわよ。

 

いやほんとにおもしろかったな。なんか感想にすると軽薄になってしまうのがつらい。重量感のものすごい作品だったなー。

 

帰り道に月城ファンの友人に、れいこちゃんの高音部にやんちゃな少年成分が含まれるのが見た目のエレガンスさとのギャップで素敵ですねって言ったらすごい大興奮された笑 次はロマンス劇場だよね。楽しみ~。