Mind Palaceがない代わりに

来年には大学生じゃなくなるのでタイトル改めました。

満たされたわ〜!!4/19 S『モーツァルト!』感想

はじめての帝劇はじめてのM!はじめての生古川くんでした☺️

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チケットを買うまでなかなかにバタバタしたのですが、無事みにこれてよかった😭😭😭

yadokarinko.hatenablog.jp

 

下手サイドのB席でみたのですが、2回の後ろなのにめちゃめちゃ見やすい感動した!!人の頭は被らないし舞台もしっかりみえるし近い。(ちょうど某ムリリアの座席をどうするか思い悩んでいるので涙が出るかと思った)

 

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場面感想

はじめにあの私、古川くんをMAのDVDでしかちゃんとみたことなくてほんと変なこと言ってたらすみません🥺 感想自体は晴香ちゃん多め。

 

五線譜のセットかわいい!!シャンデリアも五線譜だし!!初M!といいつつDVDで1幕だけ見たことあったんですけどもっと簡素なセットのイメージだったのであれ?豪華じゃん?となった。お話的にはもっとシンプルなセットでも合うかなと思うけどデザイン自体は好きでした!でも最後の方の電飾すごいとこはそこまで。

 

古川くん!私の中のイメージがフェルセン一色だったものだからやんちゃな喋り方や動きが新鮮すぎる!!表情筋をぎゅってする感じの動かし方するのとても好き(ちょっとなんて表現すればいいですかね笑)。長髪似合うし脚が長いしロングコート似合いすぎだし舞台映ええぐいですねわかってたはいたんですけど、やっぱり生でみると実感がものすごい。「ボンソワール、パパ!」可愛すぎて心臓が収縮するのを感じた。

そして僕こそ音楽。実は我慢できなくてゲネ動画とか歌唱披露みちゃってたんですけど、声質が素敵なのはもちろん私が思ってたよりもずっとずっと高音の伸びがものすごい&低音も1音1音のしっかり感が強くてもうニコニコしてしまった。手が痛くなるまで拍手しました🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

 

「自由だー!!!」はもうニッコニコしてしまったテンションぶち上がり。もうこの時点でかなり満たされてたとこある笑笑 

 

そして祐様とのはじめましてタイムでした。これが!噂の祐様か。うまいそしてクセが強い、全てを持っていく存在感ものすごい。これと対峙した時に喰われない渡り合う古川くんもすごい。あの裾の赤い服もっとひらつかせてるとこ見たかった後半黒い服で短くなっちゃう!あと、セリフになるとイケボがすぎるわ祐様。馬車で揺られてるのめっちゃかわいい。

 

和音さんは高音がぴーんと線で飛んでくる好きなタイプの歌声でした。喋り方も可愛いしとても素敵なお姉さんでその分つらさ倍増。ナンネールについては内容感想に。正親さんパパの演技もすごい、これはすれ違っちゃうよ。

 

そして〜!私が1番楽しみにしてきた、晴香ちゃんコンス〜!!!!!

晴香ちゃんはまだミュージカル好きになる前にたまたまアラジンのレカペで一緒に写真撮ってもらったことがあって、今考えるとその時の自分にめちゃくちゃ嫉妬するんだけど笑 晴香ちゃん目当てでプロデューサーズも行ったとこあるから私が劇場に通うようになったきっかけは晴香ちゃんなのかもしれないわ。よく考えると。

そして、今回コンスとても評判がよくってめっっっっちゃ楽しみにしてきたのです。もう期待のはるか上空をいってた。うますぎ可愛すぎ最強。

マトモな家庭で出てきた瞬間の可愛さがすごい。ウェーバー家のトンチキ衣装かわいいよねー!1幕は出番が少ないのが悲しいけど2幕いっぱい歌ってくれるから嬉しい。

 

ヴォルフさ、男爵夫人の手にキスする時に両眼つぶってギュッてなってるの可愛すぎて瀕死になったんだが。オペラグラス構えてた自分ナイスすぎ。そして星から降る金香寿たつきさんの歌声が綺麗で滑らかでたまらんかったです。サビが綺麗なシンプルなメロディだからとんでもなく丁寧に歌わないとな曲だと思うのだけど本当に美しい歌声で感動した〜。ドレスの優雅さも相まってオーラが2階まで満たしてた。ナンネールもパパも俯いてる中ヴォルフだけあらぬ方向をキラキラした目で見渡していて、見えてるんですよね。彼にだけ。とても素敵なシーンだったー!!

この素敵な曲がリプライズでは地獄なのも大変好きです。コンスが床に崩れてる中ヴォルフは打ちのめされながらもまだあらぬ方向を見てるんだよねもうキラキラした目ではない辛そうな顔でだけど。

 

プラーター公園のシーン、コンスの衣装かわいすぎてついつい晴香ちゃんばかりオペラグラスで追っかけているとアルコ伯爵が剣のマジックに巻き込まれてるすきに下手よりでヴォルフがコンスの肩にさらっと腕を回して、コンスがちょっと驚いてるのが可愛かったです。ヴォルフちゃっかり女の子といなくなるシーン2回くらいあるし、その感じが自然な動きに出ててめっちゃグッときました。

 

影を逃れてもやっぱり古川くんの歌唱力に圧倒されてた。高音やばいて。まじで素敵ボイスなのにあんなに高音綺麗に出せちゃうんですか。しかもさなんかこう高い音の歌い方にちょっとした切なさみたいなのあるじゃん。あれは、何?ずるい。僕こそ音楽とこの曲だけは事前に聴き込んでいたからさらにテンション上がったわ。終演後、友達と「めっちゃ影を逃れて歌いたくて仕方ないんだがー!!」ってなった笑 よく考えるとM!、もともと知っているようなビックナンバーがかなり1幕に集中してるかも。

ちょっと話逸れるけど、クンツェ先生のお陰でSchatten覚えたよ笑 ドイツ語全く知らんのにw 闇広もだし。

 

愛していれば分かり合える、古川くんも晴香ちゃんも進化が凄すぎて2人のデュエットめちゃくちゃかっこよかった。この2人のロミジュリみたかったなって落ち込んじゃった笑 DVDだと分かれてるよね。つら。

そして、ダンスはやめられない。音量音圧のパワーもすごいのにピッチもよいし、それでいて心情がちょうどよく歌にのっていてまじで完璧なのでは?と思った。圧巻。絶対に音源化してほしい本当に好き。さらに晴香ちゃんのこと大好きになってしまった。ピアノの上のものを上手側に払った後、下手側にも払うときカップが勢いよく落ちるんだけどそれにちょっと驚いてぴくってなってたのは演技ですか?素ですか?リアルでとてもよかったー!

あとベットに寝っ転がったまま舞台回転して輸送されていくコンス好き笑

 

全体通してなんですけど、アンサンブルの一体感が好きです。みんなで歌った時の感じが迫力があるのにぎゅっとまとまっていて。

観客も玄人が多そうで手拍子とかいい具合に入ってテンポ遅くなる瞬間にはスッと止まるの笑

 

突然のフランス革命に血が沸き立ってしまった。しかもバスティーユとかいうから、「あ、ロナン君死にました〜」ってなる。ずっとね1789を達成ロナンと晴香オランプで再演熱望なのだけどコンスみて晴香ソレーヌの可能性も捨てきれなくなった。役代わりしよ💕

M!に戻ると、コンスとヴォルフはすれ違っていくけど市民たちのためのオペラを頑張って作っていると思うと胸が熱くなるよね。

 

ラストはもうヴォルフが上着を脱ぎ始めた辺りから心臓にペンを刺すまで全てがスローモーションに感じられた。死に様が大変美しい。

 

【6/7追記】

ゆんヴォの絵描いたので見てってください〜

 
 
 
 
 
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内容感想

光が強すぎる天才の周りには深い影が落ちる

NTLの『アマデウス』ではモーツァルトサリエリに影を落としていたのだけれど、この物語ではヴォルフとずっと一緒に育ったナンネールに深い影が落ちてた。しかも真の天才とそうではなかったものという関係だけではなくて、「女性」であったがゆえにその能力を発揮する機会もない。家でピアノを弾くだけなんだよね。天才の作る影の中で性差の足枷にも苦しむっていうのがつらすぎ。パパはヴォルフを愛しているし彼のためを思っているのもわかるけれど、やはり才能への飢えが強くて(孫も天才ですって大司教のところにいくシーンが狂気じみていた)真の才能を宿す息子を手元に置いておきたいみたいなエゴも少し感じてしまったのだけど、ナンネールは自分の人生が彼のために犠牲になっても純粋に彼の成功を祈っていんだよね。それなのに結局はパパの死で決裂してしまうというのが本当に救われなさすぎて。そしてヴォルフ自身も大きすぎる自分の才能の影に囚われているという地獄の連鎖。

 

ラストのヴォルフの死後ウェーバー夫人がお金を持ち逃げるところ、気になる!あのまま壮絶で美しい死でおしまいにしてもいいのにあの描写をわざわざ入れるんだもんね。いや、私モーツァルトのこと全然知らないからほんとに起こったことなのかもだけども。あのシーンに私は搾取される天才をみました。本編通してヴォルフは大司教にもウェーバー夫人ににも搾取されているけど、死んでもなお搾取され続ける。これって現代でもあり得る話で偉大な天才が死んだ後もその人を契約書で縛っていたプロデューサーががっぽり儲けるみたいな。そういうことへの嘆きなのかなって勝手に解釈した。

 

だいぶ話逸れるけどM!きっかけで考えたことだから書き残すと

天才が描かれるときには死の匂いが漂うよね。そもそも火花を散らしながら短い人生を突っ走る天才が神聖視されるしね。長生きしてほしかった人もたくさんいるけれどもし長生きしてたら現代の私に届くことなく歴史の中に埋もれたのかも。逆にいうと天才は若くして劇的な死を迎えるべきみたいなのは根強くあるよなーと。モーツァルトしかり、ゴッホしかり、リヴァーしかり、フレディしかり。どうやらカートの死がこれを加速させたみたいなんだけどそれに対してオアシスがLive Foreverを打ち立てたらしい。天才、みんな北斎みたいに長生きしてくれ。その上で時間が足りないって嘆いてくれ。

 

 

今年のやつCD化してほしい。DVDもほしいけど早急にほしいのはCDなんよ。

Mozart! - Das Musical - Gesamtaufnahme Live

Mozart! - Das Musical - Gesamtaufnahme Live

  • 発売日: 2015/12/04
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

※(2023/12/20追記)この記事で取り上げている作品を手がけた小池修一郎氏は、元演出助手の方に対するセクシャルハラスメントがあったと告発されています。真偽のほどが明らかになっていない状況ですが、こうした告発があったときにはできるだけ告発者に寄り添いたいと考えているので、同氏が携わった作品にはひとまずこのような注釈を付けることとしました。