コロナ禍でミュージカルに沼った大学生

10月にYouTubeでオペラ座25周年見てから一気に転がり落ちた

行かないでくれと言えるサリエリさん『マドモアゼル・モーツァルト』10/17 S 感想

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作品の感想

私がサリエリウォッチャーになってしまっていたがために拾えてない要素が多くて作品を考える材料が足りてない問題が発生しているから、映像として残ってくれたりしないかな〜と思いつつ。

まず、セットと衣装がとても良かった〜。コンクリ打ちっぱなしみたいなセットは、シンプルだけど美しくて、窓にアンサンブルの方々が立っているところも好き。あれ登場シーン終わるとさっとカーテン閉めていてそこもまた面白い。アンサンブルの衣装もとても素敵でしたね〜。モーツアルトのオペラの登場人物イメージで、色味も素材感も綺麗でした!コンスとフランツの影のシーンも好きだし、演出も好きかも。

 

女に生まれたから音楽の道を志すチャンスすらないと嘆くM!のナンネールが強烈に残ってるので、女だと音楽家になれないとパパが言い始めたところでもうあああ😭ってなってしまった。

ただ、明日海モーツァルトは常にカラッとしていて楽しそうで、髪を切られる、結婚させられる、コンスに迫られる、家出コンスが帰ってくる時でも信じられないくらい陽気。それによって、モーツァルトがどんな人なのかいい意味で掴めない。彼女に共感しにくいのが、圧倒的天才だから掴めないのかなと思わされたり、モーツァルト自身も自分の人生に向き合っていないから観客にもわからないのかと納得させられたり。さらに、心が軽いまま作品に向き合わせてくれるなってのもあって、とても心地よかった。

 

あなたのせいで周りが苦しんでるってコンスが怒るシーンが好きだったー。あんだけ振り回されて残酷な扱いを受けてるのに、モーツァルトをただ責めるのではなく、最後には、あなただって苦しんでるってところに目を向けてあげられる心の広さ。そこに、自分の人生に向き合ったことがないってモーツァルトの台詞がくるのがまたよかったー😭😭😭 ここうろ覚えなの辛いー!

 

ヴォルフガングでもエリーザでもモーツァルトであることに変わりなく、音楽とのみ結ばれるっていうのも(私はそう感じた)いいなーと思いました。

 

サリエリさん!!

メリリーを見た時は作品自体に感動して、元基くんスーツ似合うな〜かっこいいな〜って感じだったんですけど、6月にDVDでフェリペ見て突然やばい!って思って急いで王家買い足して、王家見てさらに平方!!ってなってMMを買うに至ったというね。それにしてもなかなかに苦しむ役ばっかりですね笑 

1幕サリエリは、突然モーツァルトのこと好きになるしどうしたって思ってたらおうちサリエリが来て😳😳 謎柄ガウンでピアノを弾くという天才の所業からの寝転ぶーー

おうちサリエリ思ったより大人の余裕でサリエリさん〜って感じだった。しぶかっこよい!

視覚的には大人だけど、よく考えたら、手が柔らかい!⇨人気もあって嫉妬するし気になる!困る!⇨あいつはゲイだって思考回路崩壊しすぎてて全然大人じゃないかも今思うとw

2幕エリーザに一目惚れしてからのサリエリさんは完全に調子狂っちゃってて、花持って家に押しかけてくるところとか歩き方からしサリエリくん!って感じでしたね。かわいいかよ。エリーザに一目惚れってあんたモーツァルトに最初に会った時点で一目惚れしてたんでは?けど、俺はゲイじゃないはず!って心大混乱でモーツァルトがゲイって思考に走ったんでしょうねー。女に作曲は出来ないって台詞とか、マスキュリニティに首を絞められる平方の演技!好き!

ニコルカテリーナの「男の人って自分より才能のある女を愛せるの?」って台詞が最高すぎた。からの「尊敬することはできる」ですけども、ここでyesでもnoでもなくこの答えを出すサリエリさんねー。

 

そして

 

出て行け!!!・・・行かないでくれ

このシーンほんとすごかった。

エリーザのために作った曲をエリーザ自身がとんでもない才能で塗り替えていくのを見せられるサリエリさんほんとにしんどすぎて、やめてあげてください、どうか、お慈悲を!!!あああああ!!!ってなってたら、爆発なさってしまい、怒り狂い、出て行け!となったわけで、ああ、決裂か😢と思ったらその数秒後に「行かないでくれ・・」って呼び止めるんですよね。平方の真骨頂だったー!!!!切なすぎるからー!!!!

蛇足だけど、ミュージカル界の男たち「行かないでくれ」が言えなくてやきもきすることが多いんですよ。だから、今回のサリエリさんには感動しちゃった笑笑

 

サリエリさんの恋について考えたこと

これについては、恋愛わからない芸人20周年クオリティなので、鼻で笑われるかもですが

 

サリエリはヴォルフの手の柔らかさが気になっていて、エリーザがピアノを弾くこともその手から読み取ったわけで、そう考えるとコンサートでエリーザの手を握った時点でモーツァルトが女である可能性、あるいはヴォルフの手が少なからず頭をよぎったと思うんですよね。だから家に押しかけた時ヴォルフとエリーザの両方に会えるかと思ったって言う。2人が別人だと思いたいから。

カテリーナは「才能のある女〜」の台詞から察するにエリーザ=ヴォルフと感じてるのかなと思うのと、それに対するサリエリさんの返答が難しくて、モーツァルトという才能のある女を愛することはできないが尊敬することはできる(エリーザ=ヴォルフとして見つつある)でとって大丈夫かな。一般論として言ったとは思えないのよ。

エリーザを引き止めた後のサリエリさんの心情は推察が難しい。宮廷楽長になる上でそばにいてほしいみたいなことを言ってたと思うのですが、大きすぎる才能を持つ女への愛と一緒にいる苦痛の板挟みといったところでしょうか。ただ、彼がエリーザと?モーツァルトと?どういう関係になりたかったのかはわからない。

「エリーザによろしく」のところは、音楽と共にあるモーツァルトを称える、自分の愛したエリーザに別れを告げる、モーツァルトを今まで通りモーツァルトくんとして扱うからねとか色々な意味合いが込められていそうな一言だと感じました。

ヘルシーなサリエリさん

私、サリエリについて知ってるのがNTLのアマデウスでだけなんだけど、もっとモーツァルトの天賦の才への嫉妬と、その才能を感じ取る才能だけを持って生まれた自分への落胆みたいなイメージがあったから、今作のサリエリは自分の音楽の実力も信じてるし、だいぶ健康な精神を持っている感じですね。毒されてる平方サリエリも見たい。原作wikiチラ見した感じ原作サリエリは闇深そう、気になる!

今回のブリリア評

3階サイド最後列でした〜ナビザでもぎ取った希少なB席ね笑笑

手すりはやっぱり死ぬほど邪魔で、1つ前のE列(宝塚だと売り止めしてるよね😭見えないもんね😭)の方がちょい前のめってたのでその状態で私が背中ぴっちりつけると舞台右前はほぼ見えないなという感じ。そこは最後列の長所を利用して私も少し前のめらせていただきました。

音響は呟いたけども今までのブリリアとは違う!マタハリのときのように、歌詞がぜんぜん聞き取れない!とかはなく、オケも真下からではなく前から飛んできて、音響さんが3階席のことも考えてくれたんだな〜というのを感じました。山本浩一さんという方です。井上芳雄の「日本版トニー賞への道」の音響部門1位の方だそうです。箱がヤバくても音響は技術で乗り越えられることがわかりました。逆に言うと、ここまで調整できることがわかった今、音が悪いまま上演するってのは許されないよ。