Mind Palaceがない代わりに

来年には大学生じゃなくなるのでタイトル改めました。

考えたり調べたりしたこと『ブラッド・ブラザーズ』3/25 M 感想

今回は1階の前方席だったので歌詞がちゃんと聴き取れた!というわけで扱われる題材についての考えや疑問が増えた。

f:id:yadokarinko:20220325224819j:image

基本学生席か安い席に座っているから久しぶりに舞台が近いと緊張する。八百屋舞台の天国も噛み締めました。


双子の迷信について
迷信を信じていなかったミセスライオンズは、テーブルの上に新品の靴を置くのも戸惑わないし、ブギーマンについて聞かれた時に迷信は「馬鹿なお母さんが」つくるものだとしている。それなのに、ジョンストンさんに双子の迷信を話すのはライオンズさん。迷信深いジョンストンさんも知らない迷信をライオンズさんが信じていて話すとは思えなくて、あれはライオンズさんがエディからジョンストンさんを遠ざけるために作った話なのかもしれないと思う。誰も信じなければ神も悪魔も存在しないけれど、ジョンストンさんはその迷信の存在を信じたから迷信として成立してしまった。そして双子が迷信通りに死んでしまったのかもしれないなんて考えたり。

「テーブルの上に新品の靴」はネットで調べたところ、イギリスで鉱山労働者が亡くなると遺族が彼らの靴をテーブルに置いて敬意を表したことが由来で縁起が悪いとのことらしい。


マリリンモンローについて
エディが引っ越す時に、ジョンストンさんは「似ないでね不幸なマリリンモンロー」って歌う。ウィキペディアと照らし合わせる限りではジョンストンさんの人生は特にマリリンモンローぽいと思わないのだけれど、舞台が1960年代初頭でマリリンの没年が1962年。1957年ごろから精神が不安定になっていたらしいので、不安定なマリリンも知った上でジョンストンさんは自分をマリリンに重ねているのか。不幸な女性としてマリリンを捉えていて自分をそこに重ねているのかな。ミッキーは片親家庭で育ち薬物依存に堕ちてゆくという点でジョンストンさんよりもマリリンぽいよね。刑務所のシーンでもジョンストンさんはミッキーを指して「まるでマリリンモンロー」と言うし。

本編ラストもマリリンの映画だと思いたいと言っているけれどこれはどの映画なんだろう。『紳士は金髪がお好き』しか見たことないしそれではないことだけはわかる。


取り立てについて
聖書に誓った契約を取り立てるのって誰なのだろう。ナレーターは「悪魔が」と歌うけれど神に誓ったのに悪魔が取り立てにくるのか?その辺の宗教観が私にはなくてだな知りたいと思いつつも難しい。ジョンストンさんの歌うかりそめの暮らしだったり「すべては借り物」というのもキリスト教っぽいなとは思った。

サインをしてのちに取り立てられるという意味では、カタログでのサインとライオンズさんとジョンストンさんの契約書のサインは重なるけれど、前者は払えないのにサインしたのに対して後者はなんの不履行があって取り立てられなければならなかったんだろう。そもそも赤子を手放してはならないっていうことなのか?そしてナレーターに言わせればツケを払わされたのはリンダなのよな。


その他雑感


最後のステンドグラス演出いるか?と思ってたけどあれバックでキッズゲーム流れているのね。ミッキーもエディも生き返ることなんてないのに、指先をクロスしてなんていないのに。あれは気持ち悪くていいな。


下品描写は基本的になくしても成り立つんじゃないかなと思うのでなるべくなくしていただきたい感否めない。映画帰り、リンダと友人に対するミッキーとエディの言動はひどい。思春期男子なんてこんな感じだぜみたいな感じ出したいのかもしれないけれどリンダの友人に対する暴力なのでやめてほしい。あそこでミッキーとエディのこと1回嫌いになる。


ミッキーにはソロ曲がない(長い長い日曜日はソロパート多いけれど)のに対してエディにはしっかりした言わない気持ちが用意されている。ミッキーは思ったことを態度や言葉に出していくからうちに秘める何かが少ないからソロないんだなってジョン・ケアード理論(世界一受けたい授業千と千尋回)を感じた。今回のアフトで、「鋼太郎さんは言うことが変わるからちょっとイライラする笑」って言う柿澤さんにウエンツ氏が「あなたはイライラが顔に出るからね」って感情が表に出るという話をしていてミッキーの役どころと重なるなと思った。


今日もばちばちな伊礼ナレーター大好き。音圧がやばくて最高です。歌声が鈍器!引っ越したジョンストンさんとダンスする牛乳配達員素敵だし、今日は柿ミッキーとカーペット一緒に運んでたけど転ばされて軽く羽交締めされてた笑 連行されるミッキーを見てぱらぱらと手を振ってばーんって打つ真似してニヤニヤしてるナレーター完全に悪魔。


前回見えなかった客席降りが見えたけども柿氏足早すぎて視界で捉えた瞬間フレームアウトする。

仕事を探すシーンの目がうるうるでとてもかわいそうだった🥺 そりゃあパーティ三昧で子どものままなエディ帰ってきたらああなるよ。察してよエディ。

後半べしょべしょで「昔は仕事や飴」って言っちゃってて私が焦ってしまった。そのあと薬よこせってリンダなぎ倒して、瓶手に入れて薬飲もうとするけど手が震えて床にこぼして床から拾って食べててうわあ好きってなった。


キッズゲームのあとサミーに飴ふっかけられたリンダ、床に落ちた飴を何粒かちゃっかり拾ってぽっけに突っ込んでて笑っちゃったwww サミー兄ちゃんの口から出たやつだけど食べるんかwww 木南ちゃんの「指先をクロスして〜」のしゅばっ!っていう腕の突き上げ方がめちゃくちゃ好き。子どもリンダ基本的に最高。


そして今日も堀内ジョンストンさんが素敵。愛着が湧く歌声というかなんというか。歌とお芝居のバランスが良くてスッと入ってくる。そして愛らしい。とても好き。「お前には何にもしてやれなかったね」っていうけれど絶対にそんなことない。エディが「君のお母さん最高だね」っていうのにもとてもうなずける。好き。

 

アフタートーク


はじめての参加だったから緊張してたのだけどだいたい400人くらい参加してたらしい。

ウエンツ氏サプライズ登場してくれて、うまーく進行してくれるの!


ウエンツ氏が楽屋にいたら「タイプC」連呼しながら充電器探しにきてよくわかんなかったからiPhoneのやつ出してあげたら「使えねーな」って言い捨ててどっか行くし遠くでまだタイプC連呼する横暴な柿澤さん


今の役以外だったらミスターライオンズがやりたいと言っていたらしいウエンツ氏。壮麻さんのモノマネして、これ楽屋にマイク聞こえてるよね?って不安になる&柿「ちょっと馬鹿にしてるでしょ笑」


ずっとミッキーやりたくて「ホリプロの人間に」10年近く掛け合い続けてついに念願が叶ったらしい。やりたいなーとかじゃなくて掛け合ってたんだね


ウエンツ木南柿澤がご飯送るだけみたいなLINEグループあってウエンツが日高屋をいいでしょって感じで送ったら木南ちゃんは自宅でこぼれいくらしてて柿澤さんはお母さんの誕生日祝いですき焼き食っててウエンツがしょげた。


最後はウエンツ氏による柿氏の応援演説みたいになってた「これからも柿澤勇人をよろしくお願いします」って😂


そういえば幕間に廣瀬くんらしき人物を見た。


作品としてはそこまで好みではないってのがありつつ、ただやっぱり演者さんたちのお芝居が好きなので見ていてとても楽しくはある。そんな感じ〜

 

【追記】

1幕で警官に連行されて帰ってきたミッキーが警官後ろ向いてる時に中指立ててたけれど、咎めないしむしろ抱きしめているジョンストンさんが好き。