第7篇第9章
バルジャンが裁判を受けたのは革命時代で、その時法廷にはキリスト像は掲げられていなかった「彼が裁かれたときには、神は不在だったのだ。」
第8篇第3章
病室に入ったジャベ
どんな人間の感情も、この喜びほど恐ろしくなることはないだろう。
屈辱感<満足感、「地獄に堕ちた者を見つけた瞬間の悪魔の顔」
「天にも昇る気分」、自分は社会に必要な人間
ここの承認欲求は彼の出自に関連するのかも。
「悪を粉砕する神のような任務を帯びている」
神のようなというのが意外。想像よりもだいぶ思い上がる。
「残忍な大天使の超人的な獣性」
「幸福と憤怒にみちた彼は、その踵のしたに犯罪、悪徳、反逆、遊蕩、地獄を踏みつけにし」→ミカエル?と思ったら案の定「この怪物めいた聖ミカエル」と続きました。
ユゴー先生はジャベにミカエルをみるのか、なるほど、この辺の知識が浅すぎて考察できないからなにか読みたい。直前には悪魔に例えてたのにね。アンビバレンス。
下劣なところはまったくない
「善の悪しき側面」
第8篇第4章
ジャベがバルジャンの襟首をつかみ「ウヒヒヒ」と笑う。
2021理生ジャベこの辺引っ張ってきてる感じがする。かなりニヤニヤしてた笑
第8篇第5章
サンプリス修道女がバルジャンを守るために嘘をついてくれる
ここの場面は罪は罪という厳格なジャベとの対比になってる。教会を権威として認め修道女はなんの罪も犯さないと考えて敬意を払っているけれど、彼女は嘘をついたし、けれどそれはユゴー先生的には罪ではない天国行きに変わりはない嘘だし、こんな曖昧なのジャベは絶対に認めないけど彼女が嘘をついているなんて知らないから変わらず尊敬するジャベという構図。
第一部読み終わりましたわ。後半は物語が激しく展開するので気になる描写は少なめ。
バルジャンが名乗り出るまでの葛藤が思ったよりもだいぶだいぶ長い。ミュージカルだと一瞬だもんね。
一冊読み終えて思ったのは、ユゴー先生の比喩が好きなのと西永さんの文が読みやすいから翻訳文学苦手な私でもサクサク読める。ありがたい。文章の語感もよくてノーストレス。
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