今年のレミゼはチケ取りが一段と大変でしたね。12月の希望日は結局手に入らず、今回がmy初日になりました。今年の観劇初めがレミゼなのは嬉しい!
とはいえ、ここまで人気なのだから次回は公演期間を長くするなどして需要と供給のバランスを整えてもいいのでは、と思いつつ、そうすると贔屓の拘束期間が長くなって他の役で見られなくなるというジレンマもあり・・・。
作品・公演概要
Les Misérables
原作: Victor Hugo "Les Misérables"(ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』)
原案・脚本・フランス語版歌詞: Alain Boublil(アラン・ブーブリル)
音楽・脚本: Claude-Michel Schönberg(クロード・ミシェル・シェーンブルク)
歌詞: Herbert Kretzmer(ハーバート・クレッツマー)
初演: 1980年 パリ(フランス語ver.)
1985年 ロンドン
1987年 東京
2012年 ソウル
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
演出: Lawrence Connor(ローレンス・コナー)、James Powell(ジェームズ・パウエル)
劇場: 帝国劇場
翻訳: 酒井洋子
訳詞: 岩谷時子
キャスト
ジャン・バルジャン: 吉原光夫
ジャベール: 小野田龍之介
ファンテーヌ: 木下晴香
エポニーヌ: ルミーナ
マリウス: 中桐聖弥
コゼット: 加藤梨里香
テナルディエ: 斎藤司
マダム・テナルディエ: 森公美子
アンジョルラス: 木内健人
グランテール: 深堀景介
ガブローシュ: アッカヤ陽仁
リトル・コゼット: 鞘琉那
リトル・エポニーヌ: 内夢華
+アンサンブル 23名
感想
久しぶりのレミゼ
やっぱり生オケで浴びるレミゼは最高ですね〜身体中に染み渡ります😌✨ 改めて、シェーンブルクの楽曲の美しさとパワーに圧倒されて、「ははぁ!🙇♀️」とひれ伏しました。
今回は久方ぶりに(3年ぶりくらい?)母国語で見るということで、結構フラットに、全体を見渡すような形で観劇しました。久しぶりに見ると展開のスピード感に圧倒されますね。「こっちはまだ余韻に浸ってるんだよ!!」ってなる瞬間が多々ありました。早く身体を慣らしていかないと笑
レミゼ関連作品に触れるのが久しぶりだったということは、学生たちに目の前で死なれるのも久しぶりだったわけですよ。相当堪えました・・・。
キャスト感想
今回は結構キャストがガラッと入れ替わり(私の贔屓&気になっていた方々もたくさんインした)新鮮さがありつつ、続投組がしっかりどっしり構えている安心感も大きかったです。
まずは、光夫さんですね。本当にバルジャンのハマり役度合いがもの凄いですね。まさにバルジャンボイス。そして梨里香コゼットは、可愛らしい素晴らしい声はそのままに、前期に比べて天真爛漫度合いがアップしているのがこれまた大変可愛くて素敵でした。
森公美さんは安定に怖くて面白くて大迫力です。個人的には斎藤さんテナの進化に驚きました。前期は小物感が強くて、そこが他のテナとは違う魅力でもあったのですが、今期は貫禄が出てきていて「やり手感」と底の知れない恐ろしさを感じました。特にDog Eats Dogの深みが増していたように思います。
そして前期、私が見逃してしまった木内アンジョをやっと見られたのが本当に嬉しかったです!アンジョの感想は別枠で次の段落に!
新キャストたちを見られたのも幸せでした〜✨
小野田ジャベは確かに巷で言われている通り、3期目の貫禄。砦で捕まった後の暴れん坊具合には笑いました。個人的には小野田さんはもっと高いキーの方が得意だよな・・・とやや物足りなさを感じつつ(安定にスーパー上手くはあるんですけどね?)、Starsって案外高いところは高いんだよな〜とジャベ配役には納得しました。それはそうと、威厳のある声で空気を切り裂く、ピリリとした小野田アンジョが大変好きだったので「まだまだアンジョでも見たかった〜」と思ってます🥺
晴香ファンテは、本当に全く予想外のキャスティングだったので本編が始まってもまだ実感が湧かなくて、夢やぶれては「こんなに大きくなられて😌✨」みたいな謎の親戚目線で見守っていました。「二度と私には〜」の伸ばしの音色や発声には、これまであまり聴いたことがなかったような、何か新たなパワーを感じました。『ファンレター』に続いてまた新たな一面を見せてもらって大興奮でした。
それからとても印象的だったのが波止場。バマタボアを退けようとするときの気丈な姿から、逮捕しないでくれと床に倒れ込みながら必死に縋る姿の落差、そしてバルジャンに訴える場面での絶望と怒りの視線が心に突き刺さり、心底やるせない気持ちになりました。ラストのお迎えはとても神々しく、この世のものとは思えません。
小池修一郎作品路線のみに留まることなく、韓ミュ、欧米レプリカ作品と次々に大役を務める晴香ちゃんは日本ミュ界の光だと思います。私は絶対にシシィが見たい!
ルミーナエポは良すぎますね〜!?!?韓国でもエポを演じていた「あの」ルミーナちゃんが日本でも、ということでとてつもなく楽しみにしておりました。
ちなみに私が韓国で見たときのエポはキム・スハちゃんでした。スハちゃんもとんでもない上手さでした🫶
そんな楽しみに楽しみにしてきたルミーナちゃんのエポ、素晴らしかったです!劇場の空気を切り裂くような強く張りのある歌声が真っ直ぐに客席に突き刺さってきて、OMOは特に大迫力でした。ワールドクラスの才能を浴びて幸せすぎました!最高!!
マリウスの本をポイ捨てするところや「その髪好きだわ〜」からは、自分の気持ちに素直に生きているエポニーヌなんだな〜という印象を受けました。恵みの雨で身体を起こしたままマリウスの腕にぎゅーっとしがみついていたのも、他のエポにはない特徴かと思います。心がそのまま行動に現れるところがとても可愛かったです。
エポニーヌが生き残ったとして、マリウスがコゼットと結ばれたとしても、それを早々に受け入れて2人ともと仲良くできそうな、そんなエポだな〜とも思いました。切り替えが早そう。
中桐マリウスも大変よかったです〜。私の頭の中のイメージど真ん中が久しぶりに来た!という感じでした。ほんわかした雰囲気も温かみのある声質も、身長があるのにちょっとなよっとした動きをするところもマリウスらしくて好きでした。
今回初めてパフォーマンスを拝見したのですが、歌が上手くて、心にすっと入ってきました。ミュージカル歌唱の基礎がしっかりしているのだと思います。
アッカヤガブもまた、ミュージカルの基礎が完璧でとても上手かったです。「先輩」と呼びたくなるような安定感!!!
そんなこんなで、新鮮さを感じつつも確かなパフォーマンスを見られてとても楽しい今期レミゼ1回目でした。
木内アンジョはパッション!
さて、前期はキャスケの関係で見そびれたアンジョルラスをやっと見られました!
木内アンジョはかなりパッションですね。常に前のめりで、生き急いでいるような感じがあり、代償を伴うかもしれないってちゃんとわかってる?命の価値考えてる?そこまでの覚悟はできてる?と問いただしたくなるような青さも感じながら、ハラハラしていました。
そうしたら案の定、ガブ死で一気に現実を突きつけられて、絶望のどん底に叩き落とされたような顔をしていたので「そうだよね〜(大興奮)」となりました。
木内アンジョはかなり人間寄りなアンジョですね。人間的な熱さと弱さがあり、俗っぽくもある。とにかく面倒見がよくて、圧倒的に優しいリーダー。大勢の人を助けなければならない状況でも目の前の1人の命のために走ってしまいそうな、そんな甘さも感じました。
過去に押されて付き合った恋人の1人や2人いそう、とか考えてしまうくらいには普通の若者っぽさがあります。アンジョルラスなので絶対そんなことはないのですが!!!!!!(しかも自分で考えて自分で落ち込んだので本当に不毛😇)
全体的にとても可愛らしいアンジョで、砦陥落直前にグランテールに飛びつくみたいに足を上げながら抱きついてたのも新鮮でした。結婚式給仕も他の給仕をどつきまくって楽しそうにしていて可愛かった〜。流石2期目、歌声も安定感あります!
実のところ短髪パーマで見たかったというのはあるのですが、2021年の後悔していた自分がやっと成仏できました。新しいアンジョに出会うのは本当に楽しい!!唯くん、岩橋くん回に向けてもワクワクが止まりません!
【レミゼ関連】