Mind Palaceがない代わりに

来年には大学生じゃなくなるのでタイトル改めました。

配役のハマり方が天才的!月組『応天の門』『Deep Sea』4/13 M 感想

宝塚初観劇の母と一緒に行ってきました~!母の友人がれいこさんのファンなので見に行こうと思ったっぽいです。ミュオタになってから母と観劇するの初めてだったからちょっとそわそわした笑 オペラグラス上げるタイミングとか微妙に恥ずかしいのよ。

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平安朝クライム 『応天の門』 -若き日の菅原道真の事-

作品・公演概要

原作:灰原薬応天の門』(新潮社バンチコミックス)
脚本・演出:田渕大輔

 

楽曲が少なくて「ミュージカル感」は薄めだったんだけど、原作がしっかりしている分(原作未読だから多分ね)話が面白かったし、何より配役がバチバチにはまっていて満足度がとても高かったです。

 

れいこさんの道真が良すぎるのさ。過去の私の月組の観劇レポ読んでもらうとわかると思うんだけれど、私はれいこさんの声の中に感じられる少年っぽさが好きなんですよ。それが今作では存分に活かされていて、溢れ出る聡明さと声に見え隠れする少年っぽさが道真の役どころにぴったりでとても素敵でした。人の心に流されるか。。と思いきやすっとぼけてくる道真があまりにもかわいい。

 

海ちゃんの昭姫も素敵だった!海ちゃんのハリがあって芯の強いまっすぐ飛んでくる声が役柄ととてもマッチしていてかっこよかった。

あと個人的には恋愛が主軸になっていない物語だったのが好きポイントでした。これまで観劇した宝塚作品では唯一かもしれない!?宝塚=恋愛ドラマっていうイメージが強い分、トップの恋愛要素が0な作品もありなんだっていう新鮮な驚きがありました。さすが「平安朝クライム」。

 

鳳月杏さんの業平はそりゃあ優勝なんだよな。「色男として名を馳せる」の説得力よ。なんだかんだ面倒見が良くて道真や昭姫たちを守るために、事件に蓋をしようとするところなんかも「わかる」ってなるし、一途に高子を想っているのも「わかる」ってなる。すばらしく役がはまっていたと思う。

 

今作では貴族たちがずらーっと出てくるので、『蒼穹の昴』を見たときに官吏たちの名前が覚えられなくてお話に置いて行かれそうになったのを思い出して一瞬ひゅっとなったんだけど、平安貴族たちはお召し物の色でだいぶ判別できたので置いていかれることはなかった。よかった。役名を覚えるのが苦手なもので。

 

ラテングルーヴ 『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』

ショーの楽曲って本当に頭から離れなくなって劇場出るまでの間ずっとノリノリで階段を下りることになるよね。Deep Seaもずっとループしていた。楽しい。

それからデュエダンで「黒い瞳」が使われていたのが印象的でした。少しだけ馴染みのある曲なので。『FULL SWING!』の時も思ったけど、ショーはお話の流れが緩くなる分、知っている曲があると一気に引き込まれる感じがある。ショーに対する苦手意識を吹き飛ばしてくれたのが、月組の『FULL SWING!』なんだよね。ありがとう月組さん。

 

今回のショーで1番テンションがぶちあがったのがれいこさんとちなつさん(ちなつさんって初めて呼んでしまった!)のパートですね。私、女役がとても好きなんですよ。初めて見たあーさもワンスで女役だったな。女役ってなんであんなにも魅力的なんだろう。ねじってねじって元に戻っているはずがその2段階のねじりの間に何かが生まれているんでしょうね。。。

あとは、人魚姫な海ちゃんのお衣装がめちゃくちゃ『SIX』のアン・ブーリンから影響を受けてそうでにやにやしてしまいました。お団子ツインで髪の毛に緑色のエクステもしていたので。

 

何人か素敵な方を見つけて見失いながらも頑張って追いかけていたんだけど、今回は有識者との観劇ではなかったから名前がわからずじまいでした。今度有識者にあったら聞いてみよう!

 

月組関連】

ギャツビーが見られなかったから約1年ぶりだったんですね。ギャツビーも見たいし、Death Takes a Holidayも気になる。


海ちゃんの衣装の着想源になったと思われるアン・ブーリンが出てくる『SIX』ぜひぜひご覧ください。