記事下にも当時の観劇レポは貼ったのですが2021年の夏に上演されたJCSコンがぶっ刺さりまして、公演期間が終わっても魂の一部がシアターオーブに置き去りになっているような喪失感と「夏に戻りたい😇😇😇」という気持ちを抱えながら過ごしていました。また2021年の公演は、コンサート版とはいえ、かなり動きや演技もついていてほぼほぼ本公演みたいな感じもありつつ、大掛かりなセットはなかったので十字架や鞭打ちなどジーザス周辺のアクションは多く省略されていたので「マイケルリージーザス本役が見たい!」と思っていました。そんな願いがこんなに早く叶うとは!嬉しい!
前日の観劇レポ
イム・テギョンさんジーザス、ソ・ウングァンさんユダ回の感想に加えて劇場の様子や演出についてなどはこちらにまとめたので今回の記事では割愛します〜。今回の分の感想は全部ジーユダマリアの感想になります!
いざ、劇場へ
ここまでは、韓国語がわかる幼馴染母と共に回っていたのですがこの日のマチネは私1人での観劇でした。昨日通った道とはいえ、親の保護下でぬくぬく育ってきた私にとっては、海外で1人で地下鉄に乗り、1人でご飯屋さんを探し、1人で劇場に向かうというのはチャレンジング。詳しくはこちらに貼ってあるツイートにまとめたのでここでは書きませんが(さっきからそればっかりですね)、困ったことはといえば劇場の隣にある教会のミサ(日曜日だったのでミサかな)の終了時間に被ってしまい、周辺の飲食店が全部混み合ってしまったことくらいでした。それでもいい感じの韓国料理屋さんに無事入れましたし、店内のビジョンでは数日後に開幕するドラキュラミュの宣伝が流れていて楽しかったです。街中で見るミュージカル広告っていいですよね〜☺️
前日は雨で撮影できなかった劇場周りのデコレーションも撮れました💪
当日のキャスト
ジーザス:マイケル・K・リー(마이클 리)
ユダ:ペク・ヒョンフン(백형훈)
マリア:チャン・ウナ(장은아)
ピラト:チ・ヒョンジュン(지현준)
ヘロデ:ユク・ヒョンウク(육현욱)
カヤパ:キム・バウル(김바울)
アンナス:キム・ミンチョル(김민철)
シモン:シン・ウンチョン(신은총)
ペテロ:キム・ヨンウ(김영우)
感想
前日の公演はもうちょっと歌の火力がほしいぞ・・・と思っていましたが、この日のキャストはジーザスユダマリアがごりごりに歌えて、しかもロック寄りの技巧を見せてくれるので楽しくてニヤニヤしながら見てました🤩 シモンくんは前日と同じウンチョンさんで最高のパフォーマンスでしたし、カヤパのバウルさんも慎重ではありつつも低音出ていたのでよかったです。
マイケルリージーザス
やっぱり出てきた瞬間から神性が強い〜〜〜!神々しくて思わず拝みたくなるのはなぜなんでしょう。歌がうまいのはもちろん、無駄がない美しい身のこなしなんかもその理由としてあるかもしれません。
テギョンジーザスが自分の運命を把握しきれていなかったのに対して、マイケルリージーザスはかなりしっかり理解していそう。なんなら受け入れてすらいそうだけれど、Gethsemaneで「納得はしてませんからね???💢」ってなるのが最高です。ちなみにヒョンフンユダは時折、天に目線を向けて何か運命の流れみたいなものに気づくというか近づくというか、とにかく天を見遣る場面があり、ジーザスだけでなくユダも何か大きな力を感じとっている様子なのがいいんですよね〜。
それからマリアにでれでれしてないところも好き。What's the Buzz?のLet me try〜とかEverything's Alrightとかマリアと一緒に過ごしている場面でも彼女の接触よりは会話を楽しいんでいるようで、マイリージーザスはおそらく彼女を使徒のように扱っているんじゃないかなと思えて好きです。ジーザスの姿勢からマリアが知的な女性だとも感じられます。そんな印象が出来上がっているので、ユダがマリアのことで突っかかってきた時に怒る場面もマイリージーザスの場合はとても正当な理由に思えます。
あと細かいところをあげていくと、Hosannaでのお手振りがコンサート版より「陽」でなんか驚きました。にっこにこで民衆にファンサしてあげてるし、カヤパたちパート中はサイレント+スローモーションっぽく演説しているんだけれど、それも聴衆にかなりの笑顔で語りかけて華やかな演説をしてた。won't you die for me? に対してもあんまり驚いてはいなさそう。
The Templeでかなり派手に商人たちの置いた品々を蹴散らしていたのも新鮮でした。マイリージーザスって静の印象が強いので。see my eyes〜は、かなりの人数に囲まれてからもなるべく多くの人を触って癒そうと試みているのが、あ〜マイリージーザスらしなと思いました。優しいんですよね。ユダに対しても優しすぎるくらい優しいからヒョンフンユダはより一層苦しみます。よきよき。詳しくはユダのとこで。マイリージーザスの優しさがユダ(と観客の私)を苦しめるシーンとしては、Damned for All Time前に、出て行くユダの額にジーザスがキスするシーンです。多分前日はやってなかったと思うのでマイリー独自なのかなと思いますが、この額へのキスのお返しが裏切りのキスになって、Judas, must you betray me with a kiss?になると思ったら地獄すぎて。
Gethsemaneは本当に素晴らしいです。他のパートだってかなりの難易度だと思いますけどやっぱりゲッセマネは特別ですね。静かに運命を受け入れていたように見えたマイリージーザスが、最後に声を荒げるのがこの場面。理解はしているけれど抗議はしますっていう姿勢がとっても好きです。韓国版は日本の四季バージョンのように全部を訳しきらず、I wanna know I wanna know my godの部分やsee how I dieの部分は英語詞のままです。英語詞の部分になると突然頭に入っているデータにばちっとハマって耳に馴染み、韓国語詞に戻ると「そうだ!韓国語上演なんだ!」とはっとするみたいな不思議な体験でした。
逮捕以降は、看守(?)に投げ飛ばされたり鞭を打たれたり十字架を背負わされたり、磔にされたりコンサート版では見られなかったアクションが実演されるのでわくわくしながら見ていました!私の親JCSはアリーナ版なのですが、血まみれになりながら吊るされるベンフォジーザスが刺さってこの作品を好きになったってのもあるので、一連の場面は大好きなのですが・・・マイリージーザスが痛めつけられている姿はなぜかとても辛い。。好きなシーンだけれどなぜか辛い。痛めつけられて傷ついていく姿には人間味を感じるし、表情を変えずにいるところは人間とはかけ離れているし、どちらの角度から見ても辛いです。
ヒョンフンユダ
歌がうまーーーーーい!ロック歌唱なユダだ🤘高い音でも硬い音で真っ直ぐ飛んでくるので好みの声質でした〜。シャウトも完璧です!!アレンジが私が普段気に入って聴いている1996年版CDと似ていたのも個人的な刺さりポイントでした。
ジーザスのところでも書きましたが、ヒョンフンユダの特徴的なところは、何か大きな存在の介入を感じ取っている様子があることです「何か」に気がつきかけているように空を見遣る場面が多い。ただ、もちろんマイリージーザスのように全貌を掴んでいるわけではなく、ヒョンフンユダには「何か」があるという漠然とした気づきがあるだけで、ジーザスの逮捕以後になって自分が駒としてそれに巻き込まれ、彼を殺す役回りに配置されていたことに気がつくというのがもう気の毒すぎて・・・。他のユダたちは、ジーザスが手に負えなくなった群衆に殺されることを恐れていると思うけれど、ヒョンフンユダの場合はそこにジーザスにはたらく「何か」への恐怖があるのがめちゃくちゃ刺さりました。しかも気づいてたのに、掴みかけてたのに、っていう絶望がよい。ユダ死が全く大袈裟にならない。
ヒョンフンユダ、全体的に拗らせ度高いのもいいんですよね。斜に構えているというかWhat's the buzzでマリアにジーザス取られた時とか、鼻で笑いながら(多分自分のことを) 眺めてるの。それでいて、真面目というか頭が堅そうな感じもあって、なんかもだもだしてましたね。
それが1番表れていたのが、The Last Supperの去り際かなと思います。マイリージーザスは本編中、使徒にも群衆にも、そしてユダにもよく触る。それでジーザスに出てけって言われた後も、いつもの感じでユダがジーザスに触ろうとするんだけれど、「やっぱり触れない、もう触れない、その資格はない」って感じで手を引っ込めるのがヒョンフンユダなんですよ!!!しかもマイリージーザスは応えるように手を出していたのに、ユダが背を向けるもんだから差し出した手が何も掴めないままになっていて😭
マイリージーザスはほんとに優しいのでヒョンフンユダは一回腹を割って全部話したらどうです????????かわいそうだからとりあえず本編後にジーザスとCould We Start Again, Please?をデュエットさせてあげたいです。(何回でも話すけれど、2021年コンサート版のジーユダ、スッキリでCould We〜?をデュエットして和解したの面白すぎて。突然全国区で放送されるジーユダ和解デュエット😂😂😂)
あと今回のバージョンではSuperstarでユダがmy jesus, my superstarって歌うんですけど、生前のヒョンフンユダは口が裂けてもmy jesusとか言えないと思うので死んでからはっちゃけるタイプ〜って思いました。前の感想でも書いたのですが、白革ジャン白パンツでバチバチに踊りながらシャウトも盛りだくさんな韓国ユダのスパスタほんとにいいです🌟
ウナマリア
ウナさんのマリアも歌唱面でも演じ方の面でも好みのマリアでした。結構プロダクションや役者さんによって個人的にマリアの好みは激しく差が出てしまうポイントなんです。。なのでウナさんのマリアがしっくりきたのも今回のJCSが刺さった大きなポイントです。
ジーザスのところでも書きましたが、やっぱり知的で落ち着いた印象のマリアが私は好きです。ウナさんのマリアは娼婦として軽んじられてきたんであろうという背景と培ってきた人生経験の豊富さがしっかり伝わってきました。そんなマリアなので、彼女との会話を楽しむマイリージーザスとのバランスもとてもいいです。ジーザスがマリアを贔屓する理由も、マリアがジーザスを愛する理由もとてもよくわかります。
そしてI Don't Know How to Love Himも素晴らしかった。あ!韓国版、普段聴いていない感じのメロディに行くのだけれどどんな感じだったのが思い出せぬ😇 前半の静かな曲調の部分も上手かったのに加えて、その聴き馴染みのない部分でソウルフルに歌い上げていたのがかっこよかったんですよ!!!ちょっと音源がないか探してきます。見つけたらここに貼ります。
【12/14 追記】
Bluestageが出してくれた公演ダイジェストのI Don't Know〜の後半がちょうどウナマリアでアレンジも聴けます!!やったー!
ジーザスもユダもマリアも歌が強くて素晴らしいところに演じ方的にも私に刺さる仕上がりになっていて、とにかく楽しい公演でした。JCSってほんといいですね、来年以降の四季のジャポネスクverとイェルサレムverも楽しみです。チケット取れるんですかね😇 公演期間が短い😇
あと、いつかAll Female版のコンサート版なり本公演なりを見るのが私の夢です。今年出たこのCD最高すぎません?ショシャナ・ビーンのユダがたまらなくいいの良いので、いつか彼女のユダを見たいです👀 ユダ死のI don't know〜リプライズ部分がやばいです。日本でやるなら望海風斗さんにユダやって欲しいです。。
それから、コンサート形式でもいいので海宝直人先生のジーザスは見たいです。各所お願いします。
【12/14 追記】
ラジオ番組でフル歌唱してる動画が上がってました!最高ですね😭
マリアだけは私が見た方ではなかったのですが
【JCSコン21の感想】
前回が2019年だったはずなんですよ(私はまだミュオタしてなかったので知らないですけど。海宝シモンも成河ヘロデも見られてないですけど😭😭😭)。ってことは来年ありますよね?????Bunkamuraさん!WOWOWさん!お願いしますね!!