2月に宝塚版の『アナスタシア』を見に行って、せっかくならこの辺のロシア史押さえておきたいなと思ってまとめていたのをここにも載せておこうと思います。梅芸版再演への祈りをこめて笑 晴香アーニャがみたいんじゃ!!!
まどちめっちゃ可愛かったー!!!真風さんイケ散らかしだし、キキちゃんの下手仁王立ちがすぐ真上で心臓止まった。美だった。
ちなみに前日は、ヅカオタの子の指示のもと宙組の『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~をみてアナスタシアの家族が殺されるところまで予習しました。この話だとアナスタシアの兄弟はでてくるけどアナスタシア自体はカットされてる。皇女オリガを演じてるまどちもハイパー可愛い。
あとアニメ版の『アナスタシア』もみた。Disney+にもあるよ。
別にアナスタシアのお話自体は世界史知らないとついていけないとかないんですけど、やっぱ背景知っておくと解像度高くて楽しいです!ってことで世界史入ります。
アナスタシア周辺の世界史
『アナスタシア』はロシア皇帝のニコライ2世の娘である皇女アナスタシアの生存伝説を基にしたお話です。
アナスタシアのパパ、ニコライ2世(1894~1917)はロシア帝国ロマノフ朝の最後の皇帝。
ニコライ2世は在位中に2度の革命を経験しています。それが、日露戦争敗北後の第一次ロシア革命と、第一次世界大戦中の第二次ロシア革命です。
第二次ロシア革命
WW1で、ロシアはドイツ・オーストリア軍に侵略され危機的な状況にあったのですがニコライ2世は宗教家のラスプーチン(アニメ版『アナスタシア』だとファンタジックなヴィランとして出てきます)を重用しました。戦争により食糧や燃料が不足する中、政治は大混乱。民衆は「戦争反対」や「専政政府打倒」を掲げて蜂起、軍隊の一部も反乱に加わりました。ニコライ2世は捕らえられ、ロマノフ朝は倒れます。二月革命です。そして民衆の運動に軍隊が呼応する形でソヴィエトを結成しました。
この辺までが主に『神々の土地』で扱われてる!
革命後からロマノフ家の処刑
革命後のロシアは、「戦争を継続するブルジョワ政権の臨時政府」vs「戦争に反対する労働者・兵士の革命組織ソヴィエト」という構図。
当時、ソヴィエト内では社会革命党(エスエル)やメンシェビキが多数派。レーニン率いるボリシェビキが少数派として存在していました。
社会革命党のケレンスキーが臨時政府首相となりますが、戦争を継続。これに反対するボリシェビキとの対立が激化し、ボリシェビキは臨時政府を倒しソヴィエト政権を樹立しました。(十月革命)
政権を獲得したレーニンは平和についての布告で休戦を呼びかけます。
ここで困ったことになるのはWW1真っ只中のイギリス・フランス軍です。なぜならロシアがドイツとの戦いをやめてしまうと、今まで東部戦線にいたドイツ軍が西部戦線に全て回されることになります。
そこで英仏は、オーストリア=ハンガリー帝国の支配下で動員されたチェコスロバキア兵のうちロシアの捕虜になっていた人々を西部戦線に輸送し、英仏軍と共に戦わせようと考えます。
これをソヴィエト政権は許可し、彼らは輸送されることになるのですが、革命に反対するロシア人たちとドイツとの講和が気に入らないチェコ軍団による蜂起が発生。
反革命軍(白軍)+チェコ軍団の勢力に元皇帝を奪われることを恐れた革命政府は、ロマノフ一家を処刑するに至りました。
この処刑からアナスタシアは逃れてどこかで生きているのではということなんですね。
ボリシェビキとは
ミュージカル版では、アナスタシアの殺害を目論むグレブがアニメ版のファンタジックラスプーチンに代わって登場します。彼はボリシェビキの将官という役所。そして彼の父はロマノフ一家の処刑に加わっており、父の誇り高い行動を自分も成し遂げなくてはならないと考えています。
そんな彼の属したボリシェビキの特徴はこんな感じらしいです
・厳格な規律
・職業革命家が中心
・農民や労働者による独裁、プロレタリアート独裁
厳格な規律はミュージカルでも感じられたかも動きとか、グレブのがんじがらめ感から!
このほかにも外国への渡航制限なんかも実際あったみたいです!スパイ容疑になるとか。
世界史ど素人がネットで調べながら書いたので間違ってたらコメントとかで教えてくださるとありがたいです🙇♀️🙇♀️🙇♀️
次はマタ・ハリ調べよっかな笑