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客席でみんなクリスティーヌになる『The Reunion』8/14 S セトリ&レポ&感想

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心待ちにしてきたリユニオン!とても楽しかったです!!

公演概要

『The Reunion

会場: サントリーホール
音楽監督: Adam Hoskins(アダム・ホスキンス)

今年の1月にラミンとアールが上海で出演していた『The Reunion』もロゴが同じなので同じプロダクションなのかもしれません🤔 

 

出演者

Ramin Karimloo(ラミン・カリムルー)
城田優
新妻聖子
Earl Carpenter(アール・カーペンター)
Bradley Jaden(ブラッドリー・ジェイデン)
Amelia Miloアメリア・マイロ)

指揮: Adam Hoskins

 

ブロードウェイ・イタリアの『オペラ座の怪人』キャストの再集結でしたね🫶

ミラノではブラッドリーが抜けてしまっていたので、遂に歌声を聴けて幸せでした。

エンタメに振り切った演出で、ツッコミどころ満載のイタリア版POTP、面白かったのでレポ置いときます。

25thのリユニオンも待ち続けてます。

 

セットリスト

第1部

  1. The Reunion Overture
  2. Man of La Mancha - Man of La Mancha(Raminドン・キホーテ、Bradleyサンチョパンサ)
  3. Think of Me - The Phantom of the Opera(Ameliaクリスティーヌ、Bradleyラウル)
  4. Who I'd Be - Shrek The Musical(Bradleyシュレック、Ameliaフィオナ、Earlドンキー)
  5. Stars - Les Misérables(Bradley)
  6. 城田優Love&Peace」(城田、新妻)
  7. Muddy Water - Big River(Raminジム、城田ハック)
  8. カラー・オブ・ザ・ウインド -『ポカホンタス』(新妻)
  9. Overture - Cats
  10. Last Night of the World - Miss Saigon(Raminクリス、新妻キム)
  11. Old Friends - Merrily We Roll Along
  12. The ConfrontationLes Misérables(Earlジャベール、Raminバルジャン)
  13. Sunset Boulevard - Sunset Boulevard(Ramin)
  14. This is the Moment - Jekyll & Hyde(Bradley、Ramin、Earl、城田)

 

第2部

  1. Into the Unknown - Frozen Ⅱ(Ameliaエルサ、新妻(声)、カンパニー)
  2. オン・マイ・オウン -『レ・ミゼラブル』(新妻)
  3. Mumford & Sons "Reminder"(Ramin、城田)
  4. Worlds' Apart - Big River(Raminジム、城田ハック)
  5. 闇が広がる -『エリザベート』(Raminトート、城田ルドルフ)
  6. Send in the Clowns - A Little Night Music
  7. I'm All Alone - Spamalot(Earlアーサー、Bradley&Raminパッツィ)
  8. For Good - Wicked(新妻グリンダ、Ameliaエルファバ)
  9. Overture - Phantom
  10. Home -『ファントム』(城田)
  11. All I Ask of You - The Phantom of the Opera(Bradleyラウル、Ameliaクリスティーヌ)
  12. Music of the NightThe Phantom of the Opera(Earl)
  13. Til I Hear You Sing - Love Never Dies(Ramin)
  14. From Now On - The Greatest Showman(全員)

 

感想&ちょっとしたレポ

サントリーホールのサイドは風呂場

こんなに素晴らしいコンサートのレポがいきなり愚痴で申し訳ないんですけど、後のレポにも影響してるので😂

サントリーホールに行ったのは今回が初めて!U25チケットを購入しまして、案内されたのは舞台サイドの席でした。座った時点で自分の座席に向かっているスピーカーが無かったので「これは音響はダメかも・・・」と思いつつ、「でも名高いサントリーホールだし」と諦め半分期待半分で開演を待っていました。

さて、どうだったでしょう。オケの音は綺麗に聴こえました(上手側だったのでドラムが強く聴こえすぎるけど)。肝心の歌声はだいぶぼやけていました。オケが盛り上がったりリズムの効いた曲調になったりすると歌声が徐々に埋もれていきます。MCは完全に風呂場!!!

初めは戸惑いましたが、だいぶお安いチケットなので受け入れて、頑張って耳の方をアジャストしていきました😂😂😂

そんなこんなでMCは正確に聞き取れていない可能性もありますが、忘れるのも寂しいし頑張って思い出しながら書き残します。間違えてたらこそっとコメントしてください。

 

第1部

The Reunion Overtureは『ラブ・ネバー・ダイ』と『オペラ座の怪人』のマッシュアップだったと思います。1部ではこの他にも『キャッツ』のOvertureと『メリリー・ウィー・ロール・アロング』のOld Friendsの演奏があって、ロイド・ウェバーとソンドハイムの異次元の天才ぶりを改めて感じました。

続いてラ・マンチャの男! 全体を通して1番モヤモヤ音響を感じたのはこの曲だったかもしれません(耳が音響に慣れてなかったのと、リズム隊が大活躍なのと、男声ボーカル2人という組み合わせが・・・)。ラミンもブラッドリーもバリバリに声を張り上げていたので、いい音響で聴きたかったという気持ちが強いですが、2人の歌声とオケの火力を楽しみました。

ラミンはブラッドリーを紹介するときに、2022年の『キャメロット』での共演の話をしていました。「彼はランスロットを演じたんだ。強くて、ハンサムで、若くて・・・僕では年を取りすぎだね笑」←2022年にウエストエンドで『レ・ミゼラブル』を見てきたんですけど、ちょうど『キャメロット』の周辺でブラッドリーがレミゼをお休みしていて見られなかったのを思い出しました。

そのあとブロードウェイ・イタリア版オペラ座の話も出して、「ラウルを探していて、彼は強くて、good-lookingでぴったりだった。これも僕では年を取りすぎだから・・・」という風にブラッドリーのビジュをしきりに褒めるラミンでした。そして全体的に「あれはそんなに前だったか!」みたいに過去を振り返って驚いているのも印象的でした。

そのままの流れでアメリアの話題に。「クリスティーヌを探して何本もの応募動画を見ていたんだけど、彼女の歌う動画を見たときに『彼女で決まり。これで終わりだ』ってなったんだ。彼女は美しい歌声の持ち主だし、人間的にも素晴らしい人だった。共演してきたクリスティーヌ役者の中でも最高峰だと思う」というラミンの紹介アメリア&ブラッドリーのThink of Meに。

ミラノで初めて聴いたときにも度肝を抜かれたアメリアのThink of Me。妖精のような可愛らしい姿から、ポップスっぽい曲にもハマりそうな強くて硬い歌声のヴァースが飛び出してきて心を掴まれます。その強い勢いをそぎ落とさないまま、音が広がりすぎずに高音域に駆け抜けていくのが本当に気持ちいいです。風呂場音響とも相性が良くて、空気を切り裂くように歌声が飛んできました。ブラッドリーのラウルは歌声がでかくて上手くて「パッション!」って感じですね。見たかったな~!!!!!

Who I'd Beは聴いていて『シュレック』の曲だと気づかず。今年はサットン・フォスターの凄さを噛み締めているところなので、OBCをちゃんと聴こうかなと思っています。

ブラッドリーのStarsもまた結構「パッション!」でした。とにかく熱い男なのかもしれません。オケの盛り上がりに負けず劣らず歌声で思いっきり曲を壮大に盛り立てていくのがかっこいいです。お団子ヘアもかっこいいです。「Mine is the way of the Lord」のところで空を見上げながら、片足を前に出して、腕を折り曲げるお辞儀をしているのがとてもとても好きでした。本役見た過ぎる!!ワールドツアーで絶対来てほしい。

ラミンと城田さんのMC。2人が本当に仲が良さそうでほっこりしながら見ていました。ラミンは城田さんを「歌手としても、役者としても、作曲家としても尊敬している」そうです。それを通訳として自分で客席に向かって説明しなければいけない城田さんも面白かったです。ラミンは城田さんのことを「優さん」と呼んでいて、積極的に日本語を話してくれます。

あと面白かったのが、遅れて入ってきた人に絡むラミン。「Hi!」「ゆっくりでいいよ~」と言いながら彼女たちが席に着くのを見守り、「今、ラ・マンチャオペラ座が終わったところだよ」などと解説し始めるのが面白かったです。多分3人くらいこれをやられていた笑笑笑

R「優さんとは『4Stars』で2回共演して、もう今は存在しないテレビ番組でも歌って・・・secu??』
Y「『スッキリ』ね。もう終わってしまった『スッキリ』という番組で『エリザベート』の闇が広がるという曲を歌ったんですよ。ラミンはいつも『securityじゃなくて』って聞いてくる」

城田さんの『LOVE&PEACE』という楽曲の話に。
R「この曲は素晴らしい楽曲だし、昔に作られた曲だけれど今の時代にも必要とされる曲だと思う」
Y「この曲は2011年の東日本大震災のときに作った曲です。多くの人の夢や希望が奪われた中で少しでも音楽で元気を届けられたらと思って作りました」
R「この曲はソロ楽曲だけれど今回はスペシャルにデュエットで。僕の日本語はまだおぼつかないから今回はもう1人の素晴らしい日本の友人に歌ってもらうね」

ここで聖子姐さんの入場です。2人のデュエットも素敵でした。聖子姐さんにはもっとハードな曲を歌わせたくなってしまうところはありますが。

R「彼女と共演するのは久しぶり。リハーサルで彼女の声を聴いて『わぁお』ってなってしまった。あんな声の持ち主は世界中どこにもいないよ」

『ビッグ・リバー』は作品自体も楽曲についても全く知らなかったのですが、カントリー風の曲調が心にスッと入ってきて心地よかったです。

聖子姐さんはまさかのポカホンタスで驚きました。「ああ、『あの』木の高さ」の『あの』を難なく上げてバチコーンと飛ばすところとか流石すぎました。これが日本のDIVAでございますと謎に誇らしい気持ちになってしまいました笑笑

日英本役によるThe Last Night of the Worldも楽しかったです。ラミンは「クリスを演じてたのは2004年だから・・・20年も前!?」と言っていました。

そして「こうして『リユニオン』できて嬉しい」という話から、Old Friendsの紹介。中止になってしまった『Musical Meets Symphony: Old Friends』の代わりの配信でハドリーと一緒に歌っていたのを思い出しました。あのリベンジも絶対してほしい。

アールさんを散々いじり倒すラミン。
E「僕たちはLes Misでジャン・バルジャンとジャベールとして共演してきて」
R「そうだったっけ?Nice to meet you. 『はじめまして』」
ここまでにもアールのことを忘れたふりをしてずっとボケていました笑

対決を歌うと言うと客席でフランス国旗を振った方がいて、2人で何か言っていました(聞き取れなかった!)。そこから少し距離を取って、砕けた雰囲気を拭うように顔の前で仮面を被るような仕草をして役に入っていく2人でした。そうして始まった対決の熱量は物凄くて、とてつもなく楽しかったです。容赦なくぶつかっていく歌声とオケで荒波に飲まれているような気分になりました。かっこよかった〜!!!

そしてそしてまさかのサンセット!ありがとうございます😊 ここまで耳に集中していてオペラグラスは手に持っているだけだったのですが、ここぞとばかりに使いました。ラミンのサンセットは迫力がとんでもないですよね。どんなギリスだったんだろう〜見てみたかったという気持ちがすごく強いです。

最後は時が来た。ワイホは強火歌唱力でやっぱり映えますね〜😂 4人とも楽しそうに生き生き歌っているのもよかったです!

 

第2部

2部冒頭のInto the Unknownは驚きでした。エメリアは強い歌声の中にちょっとした幼さがあるからエルサにぴったりだし、聖子姐さんの「The Voice」は豪華すぎます!!

そして、On My Ownですよ。この猛者の集まるコンサートで私の心を1番揺さぶったのは聖子姐さんのOMOでした。信じられないくらい洗練されていて、素晴らしい音圧に手足がビリビリしました。ワールドツアーに聖子姐さんや屋比久ちゃんも参加してくれたらいいのに~。

R「2013年に優さんと日本の『レ・ミゼラブル』を見たよね。もう11年前?!』
Y「(通訳)もう『じゅういち』年前になりますね」
R「『じゅうに』?」
Y「『じゅうに』means twelve. 『じゅういち』」
R「日本版も素晴らしかった。日本語の響きが好きだよ。『♬ 愛してる、愛してる、愛してる』」
Y「Go Ahead. Go Ahead」

次はラミンと城田さんが初めて2人で歌った曲をラミンのギター演奏と共に、という話に。弾き語りをするための機材が必要、というところでラミンが「脚が痛いから座りたいな~アーーーーール!」と声をあげます。アールが出てくると「椅子とマイクスタンドを」と指示してアールはしぶしぶといった様子で舞台袖へ。しばらくして、台車に椅子を乗せたアールが再登場。頭にはヘルメットを被っていて笑いました

ReminderWorlds' Apartを聴きながら、ラミンの歌声はゴージャスなミュージカル楽曲にも似合うけれど、カントリーの落ち着いた曲調にもとても合うな~としみじみ感じました。Worlds' Apartは、コロナ禍中に2人がそれぞれ歌声を録音したものを編集して合わせて公開した、思い出の楽曲だそうです

youtu.be

2曲歌い終わって、スタンドマイクと椅子が不要になるとラミンが再びアールを呼び付けます。椅子を左右それぞれの手に持たせて、最後にその間に橋渡しをするようにマイクスタンドを乗せていました。城田さんは「これ結構重いんですけど」と困惑気味でした。それらを持って上手に捌けていくアール。私は上手側に座っていたので良く見えなかったのですが、会場から笑い声が上がると、城田さんが「こちら側の方は見えないと思うんですけど、今、アールが袖のところに引っかかっていて、やっと横向きになって入っていけました」と解説してくれました。もたつくアールさんを見て、ラミンが城田さんに耳打ちして、城田さんが耳打ちを返すと「『早く行け!...ございます』」とラミン。城田さんはラミンはなんにでも「『ございます』を付ける癖があります」と言っていました。

会場が笑いに包まれたまま、すぐさま闇広のイントロが始まったので驚きました。安定のラミントートに城田ルドでしたが、サビのパート入れ替えはなし。歌い終わると会場は熱気に包まれました。普通にラミンのトート見てみたいですよね、本役で。

I'm All Aloneではアールが2階のバルコニーに登場。客席側でラミンとブラッドリーがやいのやいの言いながら歌うのも面白かったです。

R「『ウィキッド』好きな人~! ブラッドリーは出てたよね」
B「フィエロでね」
R「あ~Dancing Through Life!」
ブラッドリーが華麗なターン
R「Woooooo~『ウィキッド』のデュエットと言えばあれだよね」
B「For Good」
R「今回は素晴らしい女性たちがいるから、彼女たちにお任せしよう」

聖子姐さんとアメリアのFor Good良かったです~。曲を通して2人が心を通わせていくような感覚があって、誰かと仲良くなりたくなったらとりあえずFor Goodを歌うべきだと思いました。それにしても昨年5月の『DIVA』コンで聖子姐さんのグリンダは珍しいのでは?とか思ったけれど、今回もグリンダでしたね。確かにイメージはグリンダの方が近いか。

ここからは『オペラ座の怪人』祭り。イタリアのリユニオンだし、ファントム3人もいるし!と思っていたら、城田さんはまさかのクリスティーヌ楽曲できてびっくりしました。全編を通して城田さんは高い音、女声のアルトくらいのキーがとても綺麗だな、と思っていたのでHomeとても合っていました。

ブラッドリーとアメリアのAll I Ask of Youは熱くて、作品が孕んでいる父権的な部分への目くばせを強く感じたBWイタリア版の中に位置するとどんな風だったのだろうかという想像を掻き立てられました。2人とも声量と圧が物凄いので巨獣大乱闘系クリスティーヌ&ラウルですね。

そして物凄かったのが、アールのMOTNです。序盤から全身の神経が鼻の先に集中するような感覚があって、本当に耳と心を研ぎ澄ませて歌声を堪能しました。特に「soar~」の繊細な響きに心を持っていかれました。本当に凄かったです。ここで一気に会場中の人がクリスティーヌになってしまったと思います。

続くラミンのTil I~もまたとてつもなかったです。好きなラミンの歌声の全部乗せみたいな曲なので生で聴けて本当に嬉しかったです!!!前半の低音から心を鷲掴みにされていて、後半にかけて音が高くなって盛り上がっていくと、息もできなければ瞬きもできないという感じでした。願わくば「My Christine」から歌ってほしいですけど!!!!!!!

ラミンの圧巻の歌唱で会場が熱気に包まれたままに歌われたFrom Now Onもとても楽しかったです。

 

とても楽しいコンサートでした。やっぱり来日コンサートは逃さず通おうと思います!どこだったか忘れてしまって書き忘れましたが、アールが上手に向かって「ラミン・カリムルー!」と呼びかけたけれど返事がなく、下手から出てきたラミンがそのままアールに後ろからハグしていたのが可愛かったです。すぐにまた来てくださいね。

 

【ラミン関連】

 

【来日コンサート】