寺カジ3連発、縁が強すぎる😂 めっちゃ好きだからいいんですけどもね!!
でも3回目にしてエスメとフィーバスは初見キャストさんで見られたので違いが楽しめて面白かったです✨
キャスト&キャラクター別感想
松山エスメと佐久間フィーバスのカラーからか過去2回よりも今回は現実味が強かったな
寺カジ
なんか今日の寺カジ、人間味が強かったんだが!!!!過去2回は歌唱的にも演技的にも穢れた部分がないという点で俗世間の人間味がない存在だと感じていたんだけど、今日は歌声が相対的に見ると荒々しめだったり「花嫁のように〜」には影が差していたりしてまた違うカジモドを提示された感じ。それでいて天国の光のきらっきらの笑顔とか奇跡求めてでの純粋な悲しみの表情、Esmeraldaのどこまでも伸びる晴れ渡るようなハイトーンは健在なので、カジモドの表情のレンジが広がってるような印象を受けた。3回連続で見たことで歌声の進化と寺元さんの創るカジモドの広がりを感じられたのがよかったな〜てかめっちゃ好きです!!!!
ほんと今日は上手サイド立ち見だったので、天国の光での表情が暗転後までばっちり追えたんですよ😭😭😭 ほんとに幸せそうな顔で運ばれていった〜
松山エスメ
真っ直ぐで強い。めちゃくちゃ強い。Rhythm of the Tambourineの第一声から有無を言わさず「私を見なさい」って制圧される。そしてダンスがかっこいい。キメがはっきりしてるからそう感じたのかも!フロローやフィーバスとの会話でも自分の意見をぶつける正論パンチ方式で芯の強さを外側にもどんどん放っている。真っ直ぐさっていうのは台詞の発し方から感じられたもので、思ったことが包んだり曲げたりせずそのまま口から出てくるような印象を受けた。低めでとても響く声なので声の印象もあるかも。
岡村エスメも強かったけれど彼女の場合は優しさが前面に出ていて、岡村エスメは聖なる存在として生まれ落ちていて、松山エスメは生きている過程で聖性に近づいていったみたいな印象を受けた。それがSomedayで頂点に達する。あとあと聖と俗については書こうと思うのでこの辺で。
野中フロロー
序盤、明らかにいい人そうなんだよな。エスメに対しても欲望よりも「愛してほしい」気持ちが勝っているような。フロローは「愛してほしい」と性欲がごっちゃになってしまった可哀想な人間なのかもというのを今回初めて考えた。彼の言動を全く擁護する気はないですが、そこの区別がついていれば、対話を通してエスメに愛される友人になれた可能性だってあったかもしれないのに、愛する=性欲だと思っていたもんだからあんなことになってしまったんだよ。
「神を愛す」って表現が正しいのかはわからないし、キリスト教についての知識が圧倒的に足りない中での考えだけど、人間がどれだけ神に気持ちを向けたとしても神が何かを返してくれるものではないと思っていて。だからフロローがどれだけ信心深く生きたとしても満たされることはない。そこに愛されたいと思える人間が現れたっていう状況だったんだと思う。ではなぜそこで性欲と愛することを履き違えたのかってとこまではまだ考えが及んでないんだが。ヨセフとマリアの関係とかは性欲を超えて愛することを物語っているような気もするし。だとすればやはり、ジェアンの件があって強烈に性愛を忌避したからこそ逆にその存在が大きくなってしまったってことなのかしらね。
野中さんのHellfire楽しすぎるんだよね。「あのエスメラルダ 地獄に堕とすか〜」で最高潮に達したかと思いきやその後もガンガンギアを上げ続け「殺せ〜!!!」で劇場震わせてくるからほんと楽しすぎてニコニコしてしまう。他の楽曲でも声質の良さが光る〜✨
佐久間フィーバス
ついに、佐久間フィーバスも見られました!!!これまた印象ガラッと変わってなんだが不思議な気持ちになった。
なんかチャラチャラしてた〜!といってもしっかり度は神フィより高めな気がして、ただ圧倒的に女性へのデレデレ度が高い。まじでどういう女の子でも好きそうなフィーバスでしたね。神フィはといいつつも厳選してそう、ほんとイメージの話で申し訳ないが😂
3回目にして初めて気づいたけど、「休暇楽しもう〜😊」って思ってたらフロローに早く来てくれてよかったとか言われて仕事させられるフィーバス、ものすごい気の毒。フロローにその話された時の佐久フィの顔がちょっと嫌そうではじめて可哀想加減に気が付けた。
高橋クロパン
前回より席が舞台に近づいた分、声量と圧をより体感できて最高でしたわ。歌うますぎるんだが〜!!終始ニコニコしながら見てしまうよね。普段が力強くてマスキュリンな印象だからこそ膝から崩れ落ちる場面だったり「迎えてくれる国はどこに?」の切なさが際立って素敵です。
その他の感想
・Esmeralda冒頭の「国王陛下の命令だ〜」の方、めちゃくちゃ上手で低音もいい声で素敵だったんだがどの方だ〜!!!(まだ鐘の枠を把握できてないの図)
・ずっと好きだったけどこれまで書き忘れてたかも?ってことで、フロローの落下シーンが好きって話を書き残しとこうと思う。ジャベの自殺みたいに落ちてった後の「シュンッ」ってやつあれ最高ですよね。あそこで突然、現実感が迫ってくるわフロローの死が強烈に印象に残るわで気持ち悪くて好きな演出。
聖と俗について
ちょうど宗教社会学の講義で、聖と俗について習ったのでそれも念頭に入れながら観劇してた。
私的に分類するとこうなるのかな。
聖×正: カジモド
聖×悪: フロロー
俗: クロパン、フィーバス(途中から聖性に近づく気もするけど俗×正かな)
Rhythm of Tambourineが本当に見事なんですよね。エスメラルダを天使だと思うカジモド(聖×正)とフィーバス(俗×正)に対して悪魔だと思うフロロー(聖×悪)ね。
エスメについては、岡村エスメは聖なるものとして生まれ落ちた感じで松山エスメは俗側にいたけれど人生を通して聖性を獲得していったみたいな印象を受けるので、この差も作品全体にかなり影響及ぼしていると思う。
聖俗についてはちょっと勉強不足なので考えが深まり次第書き足すかも。
KAAT 2階サイド立ち見席の見え方記録
椅子に座るとこんな感じで
立ち上がるとこんな感じ
フィーバスの「パリの〜」もばっちり見えて上手側の見切れも少ないし、3階に比べてかなり舞台が近いのでお得感ありました!!