コロナ禍でミュージカルに沼った大学生

10月にYouTubeでオペラ座25周年見てから一気に転がり落ちた

なぜ私はフィーバス・ド・マルタン隊長を愛せるのか『ノートルダムの鐘』6/25 S 感想

2回目の鐘に行ってまいりました!

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初見の感想はこんな感じでした。

そして本日のキャストがこちら

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鐘はキャストが違うとがらっと雰囲気が変わるという話は聞くので、うまいことがらっと変わったりしないかなと思っていたら、寺カジ岡村エスメ神フィが前回と一緒でした笑 3人ともはちゃめちゃに好きなので問題ないんですがこれはまたチケットを買い足さないと。。KAAT遠いからしんどい。。。。

 

キャラクター&キャスト別感想

今回のキャストだと欲望の濃度が薄目なので、より広い層が見やすいだろうな感じがした。村フロローと寺カジが揃うとアニメーション寄りになる。

寺元カジモド

今回はオペラグラスで表情を追っていたからか劇中でのカジモドの変化をものすごく感じられた。天国の光の終わりでの笑顔が本当に信じられないくらいキラキラしていて、幸せそのもので、そこが引き立つからこそ後の展開が苦しくて。奇跡もとめてで心を通わせるエスメとフィーバスを見つめる哀しみの深さであったり石になろうであったりが引き立つ。私はカジモドについての考察がまだ進んでいないんですよね。親殺しの文脈でとかいろいろ考えてみたいことはあるんけど、私の頭の中に考えるための材料が不足している。

パフォーマンス面では、陽ざしの中へで「夢を叶えよう」にものすごく力がこもっていたのに震えたのと石になろうロングトーンの歌いこなし感が増していて最高だった。あと、エスメラルダとかの高めのパートをビブラートに逃げずにスパーンって飛ばしてくるところが素敵すぎる。世界の頂上でエスメのこと見てるけどエスメがカジの方向くと素早く視線を逸らしてしまうところとかもかわいくてでもやっぱり天国の光なんだよーーーー。

岡村エス

やっぱり大好きです!!!!!!!優しいんだけど柔らかすぎず、勇ましいんだけれど硬すぎない絶妙なバランス。頭の切れの良さが台詞の発し方や身体の動きに現れていてとてもかっこいい。フィーバスに対する「墓標のない墓に仲間を埋める仕事?」って台詞はかなり手厳しくてフィーバスは思わず真顔になってしまうんだけど、それを見ても「言い過ぎた」ってならずむしろ「言い負かした」って表情をしているのがとても好きだった。いきいきとしていてとっても好き。

Someday前の「あなたたちが信じる天国ってものが本当にあるなら」って台詞が好き。ジプシーたちが何を信仰していたのかってのは知らないんだけれど、エスメが大聖堂に入ったのは初めてであることやもろもろの発言からそれまではキリスト教に触れてこなかったんだろうというのはうかがえて、それでも大聖堂の美しさに思わずGod Helpを歌い、しかし聖職者から信じられない仕打ちを受け、それら全てを踏まえた結果としてあの台詞があるっていうのがなんだかとても好きなんですよね。

村フロロー

アニメーションの歌唱吹替をしていた方が現役で舞台版も出演しているってものすごいですよね!厳格で聖職者らしさが強いフロローだったな。欲望のベクトルも外に外に爆発というよりは内に内にという感じがした。私の知る他のフロローに比べると異常性が控えめなのでディズニーが村さんにお願いした気持ちなんとなくわかる。

私は寺カジのエスメへの気持ちにはセクシャルな欲望が含まれないと思っているので、フロローがカジに対して「成長した青年は~」みたいなこと言ってくるところにうへええってなるんですよね。自分がそうだからって押し付けてくんな!!

高橋クロパン

前回見た時の吉賀クロパンに比べてだいぶ男性性が増し増しな印象!ビジュアルの濃さと体格の良さ、音圧が相まって威圧感すら感じる。なんで言えばいいんだろうな絵本に出てくる海賊の船長みたいなオーラ。めちゃくちゃジプシーたちを仕切ってそうだし拳で守ってそう。歌強かったな〜素敵!

神永フィーバス

いやーーーーーーさんざん呟いたけどもシーンを追うごとに好きが積もりすぎてどうにもならん。ケープ被って出てきた瞬間にうっかり見つけてしまったが最後、オペラグラスは吸い込まれ続けてしまう。ビジュが強すぎる。そんなこんなで表情追いかけまくっていたらまたまた好きに拍車がかかってしまった。

まず、タンバリンのリズムで踊るエスメを見つめる表情が優しすぎる。欲に駆られるでもなく驚くでもなくめちゃくちゃ優しい笑顔で見てるんだよ。そんな顔してたんですか😭 この場面の表情とエスメを天使だと捉えるところなんか見るとフィーバスはどんな女の子でも好きだよマンなのにそれが頭から抜け落ちて、とんでもなく純粋な人間に思えてきてしまう。あの笑顔は反則だよ。。Topsy Turvyでは、舞台から王様選手権脱落者たちが降りてくるたびに仲良く言葉交わしててそれもまたかわいい!ほんといつどのタイミングで見てもかわいいんだけどさ

エスメの「墓標のない墓に〜」を受けてサッと表情に影が入るのもいい。きっといい上官だったんだろうなってのが垣間見える。

酒場でエスメにキスを仕掛けた後の「今のは良かったな」っていう台詞何度見ても間抜けで笑う。なんかもっと他になかったんか。そういうところがひょうきんというかトンチキで笑う。フィーバスはトンチキ要素が魅力だと思う。聖堂に匿ってもらってる時のカジモドとのやりとりもひょうきんだし。売春宿に来てたことをみんなの前でマダムにバラされた時のリアクションとかも絶妙に気まずさと恥ずかしさが入り混じった面白い動きをしていて笑ってしまった。

そして何よりやばかったのがSomedayでの表情です。自らの死を受け入れているエスメを前にしてべっそべその表情になっていてさ〜!!!なんなんだあれは〜!!!!前回の時こんなべそべそになってました?愛する人が死にゆくのを前にしてべそべそする人間が好きだからさ😭😭😭😭😭 しかも若干べそり方の路線にkkビクと近いものを感じて、なんだろうな幼子っぽいというか。地位、権力、武力、美貌全てを持っていた人間がそれら全てを失い、ただただエスメの死を前にああやって泣くしかないっていう状況も刺さるものがあるよね。。。そんなこんなでべそべそフィーバス最高でした。

「パリの人々よ〜」は今回は感情が溢れ出していて荒々しめでこれまた良かった〜😭😭😭

フィーバス・ド・マルタン隊長の一人称

私がフィーバスを好きになった理由として神永さんが演じていたからってのはとても大きい。でもそれを置いといてもここまで愛すべきキャラクターに仕上がっているのはすごいなと思っていて。というのも彼はトキシック・マスキュリニティまっしぐらにもなり得るような設定を持っている人物だと思うから。でもそれを回避できているから私はフィーバスというキャラクターを愛することができているのだと思う。そして彼の一人称はそれについてとてもいい効果を生んでいると思う。

初めて音源を聴いた時に、フィーバスの一人称「僕」なんだ!意外!って思った。戦場帰りで隊長で女好きでいわゆる「男らしさ」を体現した人物で、私が訳すんだったらなんの躊躇いもなく「俺」で訳すだろうなと。でも四季では「僕」で訳した。そこにあるであろうなんらかの意図が気になった。もしかしたら歌いやすさの問題とかなのかもしれないけどね。

そこでいくつかの台詞を「俺」に変えてみたのですが、なんとなく押し付けがましさや傲慢なイメージが増大する気がします。その中でもEsmeraldaの「僕は彼女のために〜大事な仕事を捨てた〜」ていうところなんか顕著で、彼女のために仕事を捨ててあげたみたいな恩着せがましさを感じるのは私だけかしら。この絶妙なニュアンスの違いがもたらす効果は実は大きい気がする。

「僕」という一人称は「俺」が持つ男らしさや威圧感から逃れられると同時に、コミカルな描写も多いフィーバスの役どころと合わさると一気に役の愛らしさを増すなと思う。

 

細々した感想

・Rest and Recreationの「報われない犠牲者〜」ってジェアン枠の方であってるかな?すごい好きだった!

・The Court of Miracles、アニメだと「奇跡の法廷」で四季だと「奇跡御殿」とCourtの訳し方が異なっているわけだけれど、カジとフィーバスが処刑されそうになるところなんか裁判のように見えるから「法廷」の方がしっくりくるんじゃないかななんて思ったりした。ジプシーの王クロパンの「宮廷」という意味でも取れるからどっちでも大丈夫なんだろうけどなんとなく法廷の方が好みだな〜

・私はミサ曲には全く明るくないのだけれど、ちょうど大学でモーツァルトのミサ曲に関する講義を取っていて、歌詞がたまに聞き取れる時があって楽しい笑笑 

 

KAAT3階席5列センブロの見え方

ここは座らない方がいいと思います〜!私が取った席なので友人にも申し訳なかった。

ブリリアを超える手すりでは????

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5列B席座るなら6列C席座った方がいいと思う。