私がミュージカル沼に滑り落ちた過程のうち、沼に両足をついてしまったのは映画レミゼのせい、頭までつかってしまったのは『ハミルトン』のせいだったと思います。ということで記録の為にハミルトン初体験を書こうと思います。
これがオリジナルキャストCD。Spotifyにもあるのでぜひ聴いてほしい。
ハミルトンがある限り君はディズニーマイナスではないよ
MCUドラマの新エピソードが公開する度にサーバーが落ちて使えなくなったり、dアカウントを作らされる、サブスクの入会も退会もわかりずらい、その上アメリカ版に比べて画質や音質が悪いなどのことから日本では「ディズニーマイナス」という言葉が主にTwitterでミームと化しています。確かにもろもろの不具合や対処には私もいらっと来てはいるのですが、それでもディズニープラスには頭が上がりません。
だって、『ハミルトン』を配信してくれているから。日本語字幕は永遠につけてくれないよ、それでも!配信してくれているから。
2020年、全米で最も視聴された配信映画
それが、ハミルトンです。去年夏に配信が開始されて大ヒットしているというニュースをみて私がその存在を知ったのが去年の12月。ちょうど、11月にはレミゼの映画をみてミュージカル沼に到着していたころだったのでそんなタイミングでこのニュース、もともとディズニープラスには入会していたこともあってみない手はありません。
事前知識なし、英語字幕設定で挑んだ初回。ラップが早くて読めねえ。気合いで食らいつく。
アメリカ建国の父の一人、アレクサンダー・ハミルトンの人生を描いたミュージカルなのですが、私はそれも知らずなんだかよくわからないまま再生ボタンを押して、いつも通り、日本語字幕に切り替えようとするも、英語字幕しかない、という状況が発生。YouTubeでのミュージカル配信は英字幕なことが多かったのでそこはまあしょうがないと諦めて見始めました。
ありがたいことに1曲目のAlexander Hamiltonでハミルトンの生い立ちを紹介してくれます。この曲で人物関係をざっくり把握。
その後、ラ・ファイエットが登場したことで、これは歴史ものなのか!と気付く。遅い笑
3曲目ハミルトンが革命家の仲間入りを果たそうとするMy Shotくらいから、ああこれは好きなやつだと確信していたのだけれど、この曲のスピードが速い&ラップ調ということで字幕は追わなくちゃだわでも舞台もみたいわでてんやわんやしてました。このラップ前半はもうできるようになりつつある!!!
ハミルトンと後に結婚するエライザたちスカイラー姉妹の曲The Schuyler Sistersくらいからはもう楽しすぎて口元ニヤニヤになってた。私たちへのエンパワメントソングでもあると思う。コモンセンスを読む女、アンジェリカは"When I meet Thomas Jefferson I'ma compel him to include women in the sequel!"って言ってくれるからね。
そして、来ますよ!
みんな大好きジョナサン・グロフのジョージ3世!
いや、初めて見たときは知らなかったんですけどね笑笑
舞台に出て行く後ろ姿のカットから始まるYou'll Be Backはもうたまらん!アメリカ独立戦争中のイギリス王ジョージ3世のソロ曲なのですが、これはまじですごい。アメリカを恋人に見立てたイギリスのヤンデレラブソングです。それをねハムスターみたいにきゅるきゅるした顔でジョナサン・グロフが歌うのですが、本人のもともとの声に艶があって色気がやばいわ、高音はまろやかに綺麗に伸びるタイプなのに低音がものすごく響く声質だわで、セクシーかわいいサイコパス元カレ(軍隊持ち)が出現するんですわ。いやはや怖い。
このままグロフ好きになっちゃって調べてみたらアナ雪のクリストフやっててびびった。ちなみにスヴェンもやってるからね笑
エライザとハミルトンのウェディングソング幸せでポップなHelplessからのアンジェリカの後悔Satisfied。この2曲は切っても切り離せない双子のような曲です。2人の結婚を祝うアンジェリカは、エライザとハミルトンが初めて出会った夜、そして自分とハミルトンが初めて出会った夜でもあるその夜を思い出すんですよ😭
ここで舞台が反時計回りに回転してその日の夜がアンジェリカ目線で繰り返される中自分がハミルトンを諦めるに至った過程を歌うんです。中でも1番辛いのは"I'm a girl in a world in which my only job is to marry rich"というフレーズです。コモンセンスも読んで政治家の卵とも対等に渡り合える才能のある女性がこんなことを考えなくてはならない世の中だったんだなと悔しい気持ちになります。
ちょっとハミルトンってビッグナンバーが多すぎて紹介しきれないのですが、1幕最後の曲のNon-Stopは本作におけるOne Day More的楽曲です。語り手のバーが引っ張りずつそれぞれのキャラクターがそれぞれのメロディに乗せてその時の心情を歌いまくって被さって盛り上がって終わる。最高なあれです。曲自体は言わずもがななのですが、この場面は小道具の使い方がとてつもなくかっこいいです。
この作品は全体通して小道具が少なくて、その少ない道具をダンサーが踊りながら運んだいく楽しさがものすごいですね。おしゃれの一言に尽きるかも。これについても記事1本書けちゃうな。書こう。Harricaneのシーンも演出がいいんだよなー。
もう書きたいことが多すぎてまとめられないから急に終わるけど
とりあえずみんなディズニープラス入って映像見よう!
ついでにファルコン&ウィンターソルジャーも見て4話の苦しみを一緒に味わおう😭💕